東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声 その後

2017.03.27

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先日、患者さんの声を紹介しました。

 

患者さんの声(10代男児 多動症、広汎性発達障害に伴う諸症状)

 

 

これ、なかなか反響が大きかったんですが、この患者さんが、先日無事に小学校を卒業しまして、改めてお母様から、

 

御礼のメールを2通いただきました。

 

 

発達障害の児童精神科の現実が、当事者目線で非常によく分かる内容でしたので、許可をいただいて、以下に紹介します。

 

 

(以下、メールから抜粋引用)

 

 

【1通目(最後の授業後)】

 

 

今日、小学校最後の通知表をもらってきました。
 
 
鍼治療を始めてからというもの、精神的に穏やかになっただけでなく、勉強も前向きに取り組むようになって、2学期以降成績がぐーんと伸び、
 
今回の3学期最後の通知表は今まで目にしたことのないくらい良い成績でした。
 
(わざわざ通知表の画像を添付してくださいました。ホントにあり得ないほど劇的に成績が上がっていました。(笑))
 
 
その変化に、担任の先生も本当にびっくりされていました。
 
 
苦手な漢字のテストでも90~100点をとれるまでになりました。
 
 
テスト前日には相当もがき苦しんでいましたが(^^ゞ
 
 
私は勉強に対して一切口を出しませんでしたが、良い点数が取れるようになりたいと、自分からやるようになったのです。
 
 
竹下先生と尾崎先生のおかげだなぁと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
これからまた更に難しい年頃になっていきますが、今のまま前向きに進んで言ってくれることを願っています。
 
 
嬉しくて竹下先生にお見せしたく、メールさせていたたきました。
 
 
【2通目(卒業式後)】
 
 
今日、無事に卒業式を終えることができました。
 
 
卒業証書をもらう前に、舞台の上で自分の将来の夢を言うのですが、あの子もちゃんと前を見て発表することができました。
 
 
見ているこちらのほうがヒヤヒヤと緊張で感動する余裕などはありませんでしたが(^_^;)
 
 
ところで、こういう病気が鍼で改善する可能性があるという事実を知っている人があまりにも少ないと思います。
 
 
今、児童精神科は、発達障害をもつ子供たち(主に男の子)とその母親であふれかえっています。
 
 
都立病院の児童精神科などでは、保険診療内で、手厚い半年間ものグループスキルトレーニングなどを受けることができますが、
 
何ヶ月も予約を待ち、しかも希望者が多いため小学校の6年間で1度しかそのトレーニングを利用することはできません。
 
 
そして、医師との面談も1ヶ月に1度、15分程度しか枠がなく、予約をした日に行けなくなると次の予約を取るのに何ヶ月も先になってしまったり。
 
 
ほとんどの子が薬を服用していますが、副作用で急激にやせてしまう子が多く、うちの子は薬は効きませんでしたが、
 
薬のおかげで子供が落ち着いたという母親たちは、もう薬なしの生活は怖い、手放せないと言います。
 
 
母親たちも必死です。
 
 
私は待合室で鍼灸のチラシを配りたいくらいです。
 
 
グレーゾーンの子供たちは、知的障害はないため、養護学校や特別支援学級(昔でいう特殊学級)は在学の対象とならず、
 
かといって普通学級で皆と同じように普通のことを普通にこなしていくのが非常に困難なため行き場、居場所がないという状況です。
 
 
特に「みんな同じに。」を求められる日本の義務教育は、彼らにとっては本当に苦しいものです。
 
 
医師にも、この子達にとって義務教育の時代が一番つらい時期です。と言われました。
 
 
コミュニケーション能力の困難性が強く、自閉傾向の強い子ほど、ある特別な面においては異常なほどに高い能力を持つ子などもいます。
 
 
そういう子供達が「みんなと同じに。」という教育の中で自信を失い、自己否定感を高め、自分の持っている能力をつぶし、
 
あげくには本来元々持っている発達障害に重ねて精神疾患を併発することも多くあります。
 
 
下の子のクラスでも、一人の男の子が発達障害から、やがて幻聴等の統合失調症様の症状を引き起こすようになり、
 
4年生の後半からついに不登校となりました。
 
 
本人や親の苦しみはさることながら、最後には周りのクラスメイトも疲弊しきっていました。
 
 
その子は薬をかなり前から飲みだしていたようですが効かなかったようです。
 
 
そんな親子たちに東洋医学の治療法もあるということをもっと知ってほしいです。
 
 
(引用終わり)
 
 
・・・とのことです。
 
 
まあ、僕はこの症例をもって、
 
「清明院の鍼で発達障害、自閉症が治せる!」
 
というような大言壮語が言いたいのではなく、この事実をもって
 
「こういうものにも、鍼灸が有効な可能性があるんだから、試してみてはどうですか?」
 
ということを言いたいのです。

 

 

医療の現場の中には、上記のように飽和状態になってしまっていて、満足な結果が得られないままに、何の対策も打てていない現場、現実があります。

 

 

そういうものに、鍼灸は意外な効果を発揮するという事実は、もっともっと広まっていいと思います。

 

 

 

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この記事に関するコメント

“患者さんの声 その後” への2件のフィードバック

  1. しむしむ より:

    ほんとに…
    こういう“薬に頼らなきゃいけない”って
    ケースは見ていて胸が痛いです。
    情報過多の世の中で頭と身体が解離しすぎて、
    よく眠れない、自己回復力がアテにできない、
    自己否定感に苛まれる…
    …というのが大人だけでなく、次世代を担う
    子供たちにも蔓延してるのが悲しい。
    頑張って治してあげてください!
    私も頑張ります!

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