東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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精神病は春先に悪化する?

2017.02.26

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清明院には、毎日、いわゆる「精神科疾患」の患者さんがお見えになります。

 

 

うつ病、統合失調症、パニック障害、摂食障害などなど。。。

 

 

病名はともかく、皆さん西洋医学の治療のみでは、なかなかコントロールしきれないと仰います。

 

 

こういった疾患をお持ちの患者さんが不安定になりやすい、なんてよく言われる時期の一つが「春先」です。

 

 

季節の変化の影響を、体が受けます。

 

 

・・・で、体の変化の影響を、精神が受けると。

 

 

分かりやすい話です。

 

 

東洋医学では、春先は、夏にかけて、自然界の陽気が徐々に盛んになる。

 

 

これに連動して、人体内の陽気も盛んになる。

 

 

気血が上に外に向かい始める。

 

 

ここで、もともと気血が上に偏っている人や、外(皮膚や粘膜)にこもっている人は、状態が悪化しやすい、というワケです。

 

 

また、春先は五臓の中の肝の臓胆の腑の気が盛んになりやすい。

 

 

・・・ということは、肝や胆がもともと機能亢進しているような人は、状態が悪化しやすい。

 

 

いわゆる精神病の患者さんというのは、気血が上に偏っており、肝胆が亢進している人が少なくない。

 

 

こういう人は悪化しやすい。

 

 

でも半面、これまで元気のなかった患者さんが、妙に元気になったりする場合もあります。

 

 

「季節の変化」による「体の生理的変化」が、その患者さん固有の「病理」に与えた影響、それらを冷静に斟酌して補瀉しないと、間違えます。

 

 

決めてかかってはだめだし、慎重に、冷静に進めないといけません。

 

 

 

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