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前回のお話・・・
「柔よく剛を制す」という言葉
前回のお話に、ちょこっと補足します。
北辰会では、触診してツボの状態を診るときに、非常にソフトで、繊細なタッチでやります。
これを「フェザータッチ」と言います。
北辰会の先生にかかった患者さんとしては、触診の際に「ソフトに、撫ぜるように触られているだけ」という印象を持つことと思います。
これはなぜなのか、というと、患者さんの体というのは非常にデリケートなものであり、あまり力んで、グリグリ押さえつけるように触ってしまうと、かえって素直な、正確な体表の情報が診えにくくなる、という特徴があるからです。
・・・でも、そのままソフトにソフトに触って、ソフトにソフトに鍼を体表に近づけていって、スーッと刺さるかというと、当然刺さらない場合があります。(笑)
場合によっては、「柔」ばかりでなく、皮膚の硬さに負けない、「剛」の部分を、技術として表現しなければならない場合があります。
ただ、これは単純に指や腕の力だけで強引にやるという意味ではもちろんないですよ。
・・・分かんないかもしんないけど。(苦笑)
指であって指でない、力であって力でない、みたいな感じなんです。
(余計分かんねえよ!と言われそうですが・・・。(爆))
〇
前回チラッと出てきた、日本の柔道の創始者、嘉納治五郎先生は、「柔よく剛を制す」とだけ言ったのではなく、「柔剛一体」とおっしゃったそうです。
まあこれはちょっと、出典が不明確なので、もし読者の方で詳しい方がいらっしゃったら、教えていただきたいのですが、嘉納先生は「柔よく剛を制す」に加えて、「剛よく柔を断つ」という対句を加えていたそうで、
剛の強さも認めており、時によって自在に「柔剛」が表現できて、初めて理想的な柔道なんだ、ということなんだそうです。
まあこれは、柔道に限らず、人生訓ともとれますね。
前回紹介した、中国の兵法書、『三略』の中では「柔よく剛を制す」としか書かれておらず、そのルーツであるとされる『老子道徳経』にも、”水のしなやかさ、脆弱さ”のいいところにしか触れていません。
ここでの老子の考え方は、単純に「最弱=最強」と言いたいのかな、ともとれますが、それは僕的には浅い解釈な気がしていて、これは、時によって堅強を打ち抜く、強い力を出すには、もともとの前提として「水」のようなしなやかさ、静けさがないと出来ないよ、
ということで、つまりは堅強であることよりも「しなやかであること」の”優位性”を説いている話しなんだと思います。
だから老子が言葉少なに言っているのは究極の話であって、結局様々な場面で「剛柔」を表現できるには、基本的に「柔」であれ、という話なんだと思います。
で、「柔弱」に徹したら、徹し切れたら、それが最強なんだ、と。
・・・理想論的だと思いますが、だからこそ『老子』なんでしょう。
あらゆるものの堅脆、これも陰陽であり、人間界では、これが調和して表現できてこそ、その本領が発揮できるのかもしれませんね。
・・・ま、要するに、「フェザータッチ」なんて簡単に言うけども、これは医者と患者の気と気の交流ですから、たいへん奥が深い、と思ったのです。(笑)
ただ、力抜いて触りゃあいいのか、なんて思われたら、とんでもない。
・・・まあ専門家の人は、あとは『ほくと』読んで、下さい。(笑)
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だから〈剛道〉じゃないんでやんすね~ナルホドォ
ぷららさん
お!お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!!
> だから〈剛道〉じゃないんでやんすね~ナルホドォ
そうですね。なぜ「剛道」「剛術」と言わないのかは、こういうことが背景にあるんだと思います。
しかし最近は、オリンピックなんか観てても、「パワー柔道」なんて言って、体格のいい外国人に有利なルールに変わっていっているそうで、なんだかレスリングみたいで、あまり鮮やかじゃないですよね。
本来は勝ち負けよりも思想が大事なのに、スポーツ化され過ぎてしまって、もったいないことだと思います。
オリンピックはジュードーだから…
♪へいジュードー悪く思うなよ!
ぷららさん
そうですね。(笑)