東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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清明院のコロナ後遺症対応に関して

2023.05.12

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清明院では現在、求人募集しております。

 

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

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2023年5月8日(月)から、新型コロナウイルス感染症は5類に変更となりました。

 

厚労省サイト 参照

 

 

5類になったことで、この3年間の騒動も、ようやく一つの節目を迎えた、と言って良いでしょう。

 

 

この3年間で、職を失い、生活が全く変わってしまった人、また、感染してしまったことで、お身内や近しい方が亡くなってしまった、という方など、無数の悲しみと不幸が、世界中を襲いましたね。

 

 

コロナ以前の当たり前が、当たり前でなかった、ということを嫌というほど思い知らされた3年間だったと思いますし、現在もなお、後遺症で苦しんでいる方が多数おられることと思います。

 

 

ですので、5類になったと言っても、なーんかこう、スッキリ!という感じはないですよね。。。

 

 

またすぐに新しい感染症のパンデミックが起こる可能性だってありますし、地震などの天災も、不穏なペースで続いていますし、戦争のこともありますから、

 

まだまだ慎重に、様子を見つつ、徐々に元の生活に戻していこう、というフェイズに入った、というくらいの感じですね。

 

 

ところで、たまに聞かれるのでここに書いておきますが、清明院でのコロナ後遺症対応ですが、2020年の段階から、普通にやっております。

 

(当たり前のことと考え、特に宣伝もしてきませんでした。苦笑)

 

 

 

個人的には、2020年の秋に、第10回、日本中医薬学会学術大会にて「COVID-19 治癒後の諸症状の⼀症例」と題して、症例発表をさせて頂きました。

 

 

これは恐らく、日本で最初の、コロナ後遺症を鍼灸のみで扱った症例の、学会発表だったであろうと思います。

 

 

コロナ後遺症に関しては、もちろんその後もチョイチョイ、相談されては診ておりまして、いずれも非常に効果的だなあ、という印象を持っております。

 

 

・・・というわけで、いくつかの症例を、ここに簡単に紹介しておきます。

 

 

◆症例1 50代女性 

主訴:全身倦怠感、嗅覚障害、味覚障害、痰

他院の鍼灸師からの紹介

コロナ感染以前からあった倦怠感が、コロナ感染で増悪し、その他の症状も出現し、改善しない。

「肝鬱腎虚」と弁証し、初回治療後、長時間睡眠。数回の治療で改善。

 

◆症例2 30代男性 

主訴:記憶障害、集中力低下、浅眠、頭痛、抑鬱感、倦怠感、胸痛、下痢、腹痛、動悸、唇の荒れ

HPを見て来院

コロナ感染後、諸症状が出現し、無理して仕事を続けて、さらに悪化した。他院の漢方薬で少し改善するも、改善しきらない。

「湿熱中阻>肺腎陰虚」と弁証し、1回の治療で大幅に改善。

 

◆症例3 40代男性 

主訴:関節痛、筋肉痛、下痢、脱毛

清明院患者の紹介

コロナ感染後、脱毛の症状が出る。その1か月後にワクチン接種後、それまでになかった症状が出現。

「肝脾鬱結≧心血不足」と弁証し、5回の治療で大幅に改善。

 

◆症例4 30代男性 

主訴:集中力低下、頭痛、倦怠感、息苦しさ、胸痛、脱毛、動悸

清明院患者の紹介

コロナ感染後、多様な症状が出現。休職を余儀なくされた。

「湿困脾土≧心肝気鬱」と弁証し、6回の治療で職場復帰、15回ほどの治療でほぼ回復する。

 

◆症例5 30代女性 

主訴:嗅覚消失

鍼灸師からの紹介

コロナ感染後、嗅覚が消失。

「肝気犯肺(魄気の異常)」と弁証し、1回で好転。10回ほどの治療でほぼ回復する。

 

 

・・・とまあこんな感じですが、挙げていったらキリがない感じです。

 

(因みに、当院の新規の患者さんのほとんどは、既存の患者さんか、鍼灸師や医師の先生方からの紹介です。(感謝合掌))

 

 

ここで強調しておきたいのは、当院では、「コロナ後遺症だから〇〇穴」とか、「コロナ後遺症だから〇〇証」などといった固定的、画一的な考え方は用いず、

 

あくまでも一例一例において、「その患者さんに」何が起こったのかを東洋医学的に分析、理解して治療に当たっている、ということです。

 

 

また最近では、コロナワクチン接種後に起こった、原因不明の体調不良がなかなか改善しない、という患者さんも多数見えており、こちらに関しても、鍼灸治療は非常に有効である、という印象を持っております。

 

 

今後も、国の方針としてワクチン接種は続けるのでしょうし、コロナに感染してしまって、後遺症に悩まれる患者さんもおられることでしょうから、これからもコロナ後遺症や、ワクチン接種後の体調不良の対応には、

 

「日本の医療の番外地」である路地裏の零細鍼灸院として、力を入れていきたいと思っています。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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「神門」と「霊道」の違い

2020.01.09

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北辰会方式では、その基本の一つである「体表観察学」の中に「原穴診」というものを置いて重視しており、全身に360以上ある経穴の中でも、

 

この「原穴」について特別視して、とりわけ重要視している。

 

 

・・・なぜ、重要視するのか。

 

 

もちろん根拠は『黄帝内経』『難経』などの代表古典にもあり、日本では「杉山流」の書にもあるが、やはり一番は、臨床経験からだ。

 

 

現実の臨床で確かに効くし、病体において有意な変化を見せるから、診断にも治療にも使っている。

 

 

いくら大古典に書いてあったって、現代の臨床で実際に使えないなら、臨床家としては価値薄だ。

 

 

北辰会方式の鍼灸治療において、原穴は、重大な診察点であり治療点として、使わない日はない。

 

 

・・・ところで、手少陰心経の原穴に「神門」という経穴がある。

 

 

この年末年始も、ずいぶん世話になった。

 

 

北辰会ではこの「神門」の代用として、すぐ近くにある「霊道」という経穴を使うことがある、と説明している。

 

 

これもまあ、実際によく反応が出ているからだ。

 

 

そんな訳で「霊道」にも、ずいぶんお世話になっている。

 

 

・・・さてこの二穴、どう違うのか。

 

 

「神門」は、言わずと知れた兪土原穴。

 

 

興味深いことに、別名を「中都」という。

 

(by『甲乙経』

 

 

「中都」という正式名を持つ経穴は、別に下腿にあり、これは足厥陰肝経郄穴だ。

 

 

さてここで、「中都」”中”は、中焦を示唆するか、という問題もある。

 

小田規矩之助『経穴名辞攷』では”大都”に対して”中都”、”都”は天子のいるところ、という解釈を述べている。)

 

 

しかし、中華思想の中国人が「中」の字を使う時は特別だろう。

 

 

話は飛ぶけど、「中極」が膀胱の募穴であり、「気原」という別名を持っていることも興味深い。

 

 

これについても、いつか語ろう。

 

 

ちなみに李東垣は、胃の気が下がって停滞して五臓の気が乱れ、しかも気(停滞?)が心にある時には神門穴が使える、と言っている。

 

↑↑これ、出典分からなかったんですが、お世話になっている「鍼道 一の会」の永松先生が教えて下さいました。

 

 

東垣十書 脾胃論二・三 巻三 三項

 

胃気下溜五臓氣皆亂。其為病互相出見論

 

・・・(中略)・・・

 

岐伯曰、氣在于心者、取之手少陰心主之輸[神門 大陵]

 

早稲田大学図書館 該当ページへ

 

『脾胃論』デジタルデータ

 

 

・・・まあ、詳細は省きますが、要は何らかの原因で、結果的に上下の気のアンバランスが起こり、上焦(心)に濁気がある時に、神門や大陵が使えるよ、

 

という李東垣の指摘です。(゚∀゚)

 

 

ここでは”原穴で上下の気の調整が出来る”というのがポイントかと思います。

 

 

臨床的に、「あるある、確かに!!」って感じです。

 

 

そして、「霊道」は要穴表では経金穴。

 

 

臨床上は、心の病態に脾胃、腎(下焦)が絡んでいる時に神門が使える(というか神門に反応が出ている)という印象。

 

 

これはストレートに、兪土原穴の魅力だよなあ、と思いながら、いつも使っている。

 

 

霊道の場合は、心肺、あるいは心小腸、という病理パターン>腎虚、血虚、って感じの時に出てくる印象。

 

魄気、衛気の異常も含めて)

 

 

これは通里に近いせいもあるだろう。

 

 

霊道から神門までがわずか2寸、経穴の間隔が5分ずつで表現されていることにも注意を払いたい。

 

 

因みに手少陰心経の郄穴たる陰郄に出ているようなものは、慢性雑病ではほとんど診ない、というのが僕の印象。

 

 

これを散らさないとならないような時って、実型の眞心痛、厥心痛の時とかなんじゃないか・・・??

 

(しかし、これをやるとしたら実に怖いね。そうかな、と思っても、陽池にいってしまいそう。。。(苦笑))

 

 

あの手関節付近の手少陰陰経の要穴4穴並びに対する、現時点での僕なりの簡単な印象。

 

 

 

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「津」は大腸の腑、「液」は小腸の腑、コレなんで?? その2

2019.11.04

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前回のお話し

 

「津」は大腸の腑、「液」は小腸の腑、コレなんで??     参照

 

 

 

前回述べたように、東洋医学の言う五臓六腑の一つである、小腸の腑、大腸の腑には、「左旋」「十六曲」という形態的特徴が付されている。

 

『霊枢』腸胃(31)です。)

 

カテゴリ 五臓六腑

「小腸」って何ですか?(その5)

「大腸」って何ですか?(その6)    参照

 

 

 

もちろん、実際に人体を解剖してみれば、小腸は左旋も16曲もしていない訳ですが、現代西洋医学的な現実的、写実的解剖学ではなく、

 

気一元論、太極陰陽五行論を前提とした、観念論的、機能的解剖学”より完璧な”構築に腐心した古代中国、あるいは東アジアの医者たちとしては、

 

ここにどんな意味を込めたのか。

 

 

・・・昔から感じるけど、こういう問題に興味を抱き、気にするかどうかっちゅーのも、感性、センスという意味で、この医学を実践、ないし研究していく者にとっては重要かもしれない。

 

 

 

まず「左旋」からだけど、左旋ときたらまず思い浮かぶのが河図洛書の洛書だ。

 

 

河図洛書に関して、詳しい説明はここではしない(てか素人なんで出来ない(-_-;))けど、洛書では陰の動きは四隅における左回旋(2→4→8→6)であらわされる。

 

(アルテミシア『臓腑経絡学』p13)

 

 

つまり小腸の腑、大腸の腑における廻腸の「左回り=左旋」という形態的特徴の意味は、「陰の動き(収斂、収蔵、ある意味で成熟)」を表現しているのではないか、と、個人的には愚考している。

 

 

つまり形態的に「左旋」であらわされる「陰の場」である小腸大腸において、飲食物(水穀)は収斂、収蔵されていき、ある意味で「人体にとっては使い物にならない」二便が成熟していくわけだ。

 

(しかも左旋しながら上から下に動くわけだしね。(^^♪)

 

 

因みに、五藏六府の中で、奇恒之腑も含めて、回旋、螺旋のイメージであらわされるのは小腸の腑、大腸の腑のみだ。

 

(そのうち語りたいけど、この東洋医学的人体の”回旋・螺旋”の問題がまた、色々あって楽しい。(*‘∀‘))

 

カテゴリ 奇恒之腑    参照

 

 

・・・ではもう一つの特徴、「十六曲」はどうか。

 

 

五臓六腑では他にも、肝の七葉、肺の八葉、心系の四、三焦の三脾・胃心・心包肝・胆のニコイチなど、数字に拘って特徴づけられたような表現が散見される。

 

 

因みに、Wikipediaによると16の正の約数は1、2、4、8、16の5つだそうだ。

 

 

そして約数を「5つ」持つ数の中では「最小が16」であり、16の次は81だそうだ。

 

(もうこの、”最小”とか、”次が81”とか出てきただけで、ヨダレが。。。(笑))

 

 

また、約数の和と元の数との積が完全数になる3番目の超完全数であるそうで、1つ前は4、次は64だとか。

 

(これも、4とか64とか出てくるともう。。(゚∀゚))

 

 

数字、数術に詳しい読者の方、16そのものの数学的、数術的意味に関しては、まだまだ色々あると思うんで、ぜひ教えてください。<m(__)m>

 

 

・・・ともかく、「16」みたいに、易(河図)の言う生数(せいすう:1~5まで)成数(じょうすう:6~10まで)を超えた二桁の数字が出てきたときは、

 

『黄帝内経素問 三部九候論(20)』「天地之至數.始於一.終於九焉.」とあるように、そこに含まれる生数や成数の組み合わせで意味を考えて妄想したりしますが、

 

今のところ、小腸大腸の場合の「16」に内包されている意味は4✕4じゃないかな、と思っています。(私見)

 

 

「4(四)」は古代中国においては、代表的には地(陰)における東西南北の空間や、四時陰陽(四季)を示し、空間的広がりや、時間の循環を意味します。

 

青土社『中国神秘数字』参照)

 

 

また、易(河図)の生数では「4」「金」を意味します。

 

「五行」のはたらき 4   参照 

 

 

脾の臓と胃の腑の協調共同作業(胃の受納腐熟、脾の運化昇清のコンビネーション)での結果としての未消化物を、正常な脾胃の働きを土台にしながら、

 

心腎の陽気の扶助、肝肺の疏泄昇発宣発粛降の扶助によって、滞りなく、完璧に近い形で精濁泌別、糟粕の伝導が行われるためには、空間的に十分な広がり(四方)と、

 

十分な時間的な有余(四時)を必要とし、最終的には魄門(肛門)からの排泄(死と再生)が待っていますので、この流れは陰の場(左旋)において行われないと。

 

 

小腸の腑、大腸の腑における「左旋」「16曲」は、あんな、ある意味で稚拙な蔵象図の中に、上記のような深い意味をサラッと込めているモノなのではないかと、今のところ愚考しています。

 

(読者の方で、これに関して他の御見解がある方、ぜひご教示ください。)

 

 

鍼灸臨床で、便秘や下痢を治療するときに、合谷や後渓や上廉や下廉を当たり前に使うことがありますが、上記のようなことを考えながらやると、

 

診どころや意識に変化が出てくる筈です。

 

 

澤田健による

 

「リウマチは小腸の熱だ。」

 

という発言の意味や、北辰会が後渓を使ってあらゆる病を治している現実なんかもね。

 

 

・・・ま、どうであれ、結果的に、腸の健常な左旋力、消化吸収に必要不可欠な空間と時間を調整するのではないかと思っています。

 

 

今のところ、そう考えています。(゚∀゚)

 

(因みに今回と前回の話はまったくの私見ですので、悪しからず☆)

 

 

 

 

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「鬼」の付く経穴

2019.03.15

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数千年前の外国の話なんで、ホントかどうかは専門家に委ねるが、『黄帝内経』よりも以前は、シャーマン(巫師、祈祷師、巫医)による祝由(しゅくゆう:おまじない)がメインだったという。

 

丸山敏秋『黄帝内経と中国古代医学』東京美術 など参照)

 

 

それが、『黄帝内経』に至って、「気と陰陽」という当時としては最新の認識論(哲学)でもって、ある意味それまでの医術が「科学化」され、

 

現在まで脈々と続いているのが東洋医学だという。

 

 

『黄帝内経』を読んでみると、鬼神の話や、死後の世界、前世の話などは、意図的と思えるほど、論じていない。

 

(その割には”魂魄”なんていう考え方は出てくるが。。。)

 

 

我々、現代の鍼灸師が学校で教わる、360以上の経穴の中にも、「鬼」の文字がつく経穴はない。

 

 

しかし、鬼神による病理説を重んじていた時代の名残なのか、あるいは『黄帝内経』以降も、鬼神をイメージして経穴を使う医師がいたからなのか、

 

”別名”として、「鬼」の文字を使う経穴が存在する。

 

 

経穴名に「鬼」を入れるということは、少なからず「鬼」による病理を射程に入れた治療を行っていたのであろう。

 

 

有名なのは中国唐代の名医、孫思邈(581?-682)大先生『千金翼方』の中に出てくる、「孫真人十三鬼穴」だ。

 

孫思邈という人物    参照

 

 

今は便利な時代で、ネットで検索すればすぐに13穴出てくるので、あえて全部は書かないが、我々がよく使う

 

申脈穴に「鬼路」、曲池穴に「鬼腿」

 

という別名があるのは興味深い。

 

 

因みに、「孫真人十三穴」に入らないものもあり、臨床であまり使わないものもあるが、

 

湧泉には「鬼井」、人中には「鬼宮」、大陵には「鬼心」、間使には「鬼営(鬼路と書いてある本もアリ)」

 

という別名がある。

 

 

・・・今日、先輩とのやり取りの中で、「間使」の話題が出た。

 

 

「間使」”密行の使者”という解釈があったり、”外関の別絡と通じ、鬼神がこの間を遊行するが如き・・”と言われます。

 

 

と、いうことは・・・??

 

 

 

・・・はーおもしれ。(゚∀゚)

 

 

 

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「風門」という経穴

2018.06.11

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こないだ、とあるうつ病の患者さんで、「風門」という経穴の反応が妙に気になった。

 

 

この経穴は、足太陽膀胱経上で、「肺兪」という経穴の一つ上、「大杼」という経穴の一つ下に取ります。

 

 

因みに、肺兪の外側に”魄戸”という経穴があり、大杼の別名は”本神”であり、しかも大杼は”骨会”と呼ばれることが、これまた実に興味深いです。

 

 

風門は「風の門」と書くことから、百病の長である「風邪」がここから入ってくる、とされ、東洋医学的な

 

「外感熱病(風寒邪、風熱邪)」

 

の初期に反応が現れやすい経穴、なんてよく言われます。

 

 

ただまあ、よく考えると、「風の門」ですから、入るばかりではなく、内風(内邪としての風邪)の出口、とも考えられます。

 

 

こないだ、歌手の西城秀樹さんが亡くなりましたが、西城さんは生前、脳梗塞とその後遺症に悩まされていました。

 

 

東洋医学では脳卒中のことを中風、と言いますが、現在増加中の、実に怖い病気ですね。

 

カテゴリ 脳卒中と東洋医学  参照

 

 

この中風の際に関与するのが「風邪」であり、多くは「内風」であります。

 

 

「風門」は、外風の入り口であると同時に、内風の出口なんでしょうね。

 

 

つまり、ここが閉ざされていると、荒れ狂う風邪は、さらに上に向かうしかない。

 

 

すなわち大杼(本神)に向かい、そのさらに上の、元神之府と言われる脳髄海に向かう。

 

 

そう診ると、風門の反応がまた違って見えますし、この経穴がやたら「神」と関わる重要な経穴に囲まれていることにも納得できます。

 

 

因みに因みに、両側の風門の真ん中の督脈上には、経穴らしき反応が出ることがありますが、ここには名前がなく、本によっては「無名穴」とか、「二椎下」と呼ばれます。

 

 

そして「二椎下」の主治は、癲狂(狂状を示す精神病)なのであります。。。

 

 

 

 

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墓マイラー 46 番外編 沖縄慰霊編

2018.01.18

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再び、墓マイラーに行ってきました!!

 

これまでの墓マイラーは  墓マイラー 目次          参照

 

 

今回は番外編として、医家ではなく、沖縄戦没者慰霊編。

 

 

小学生の頃から、戦争の話は断片的に聞いていて、僕が子供の頃は、わずか40年くらい前の話なのに、教育から常識から、

 

現代とのあまりの違いに、何となく興味があり、この業界に入ってからは、行政上の鍼灸医学、東洋医学への不平等な扱いを現場で実感し、

 

日本の近代史、医学史にさらに興味を持つようになり、祖父が海軍であったこともあり、明治維新や大東亜戦争に関しては、

 

非常に興味を持つようになりました。

 

 

 

そして、ずーっと行ってみたかった沖縄の戦跡。

 

 

大東亜戦争時、南洋諸島や樺太、占守島、硫黄島と並んで、非常に激しい地上戦が行われた地です。

 

 

去年はハクソーリッジという映画にもなり、僕の中で興味が高まっていました。

 

最近観た映画  参照

 

 

 

そこでとうとう、行ってきました!!

 

 

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↑↑逆光で見にくいですが、戦争終結後、いち早く(と言っても約1年後)作られた沖縄県民による慰霊碑「魂魄の塔」

 

 

 

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↑↑当時は逃げ場所がなく、人口の壕以外にも、沖縄の土地独特の天然の洞窟や鍾乳洞(ガマ)の中を隠れ場所や病院として利用していました。

 

 

いくつか回りましたが、どこも非常に狭く、暗く、ジメジメ暑く、しかも当時は非常に臭く、まさに地獄絵図のような場所だったそうです。

 

 

それでも住民としては外の「鉄の暴風」の中に比べれば天国だったようです。

 

 

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↑↑有名な「ひめゆりの塔」。この隣の資料館は必ず寄るといいと思います。

 

 

塔のすぐ隣には沖縄戦の医療人への慰霊碑も。

 

 

軍医のギリギリの判断が功を奏して、多くの人が助かった例も、そうでない例もあるそうです。

 

 

 

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↑↑白梅の塔。地元のガイドさんは、ひめゆりだけが有名になって、観光地化しているけど、学徒隊はひめゆり以外にも白梅や梯梧など、たくさんあって、

 

そのどれもが、非常に悲惨な目に遭っているんだ、ということを強く強く言っておられました。

 

 

今回初めて実際に現地に行き、何人かのガイドさんから当時の話を聞くと、1945年の3月から6月末までの沖縄がどういう状況だったか、

 

その悲惨さ、過酷さ、恐ろしさ、非常に良く分かりました。

 

 

・・・やっぱ行かないとダメだね。

 

 

あれを生き抜いた人は、ホントに凄いと思います。

 

(ひめゆりの塔の資料館に行くと、生き延びた人のインタビュー映像が流れています。)

 

 

沖縄は、あれから72年経った今でも、残念ながら国際問題山積で、完全に平和とは言えない場所ですが、それでも当時は米軍の軍艦で埋め尽くされていたという海や、

 

「鉄の暴風」と言われる、1m四方に数十発の爆弾が落ちたと言われる土地と比較すれば、当時よりは格段に平和になった沖縄を見ると、亡くなった多くの人の死も、

 

決して無駄じゃなかったのかなと、まあ言葉にはなりませんが、ただただ、手を合わせたくなります。

 

 

合掌

 

 

 

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「翳す」意味 ③

2017.09.12

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では続きいきます!!

 

 

◆「翳」の字解き 続き

 

 

今日は諸橋徹次『広漢和辞典』からいきます!!

 

藤堂明保と重複するものは省きます。)

 

 

1.覆い(君主の車の羽の日よけ)

→『説文解字』に、「翳は華蓋なり」と記載アリ!!

 

2.かざす

 

3.さえぎる

 

4.退ける、遠ざける、押し込める

 

5.滅ぼす

 

6.かすむ

 

7.倒れる

 

8.鳥の名(鳳凰の類)

 

 

とのことです。

 

 

妄想家の僕としては、

 

1.の華蓋→肺の臓(肺気、肺魄、衛気、皮毛)

 

と連想したくなるし、

 

8.の鳳凰と衛気(浮気)

 

を結びつけたくなります。(笑)

 

 

また、「滅ぼす」「倒れる」など、強いマイナスの意味もあるんですね。

 

 

 

これもまた興味深い。(゚∀゚)

 

 

 

続く

 

 

 

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立秋!!

2017.08.07

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こないだ、FBの方でチラッと書いたけど、今日から「立秋」です。

 

 

二十四節気は、大体二週間刻みで節が変わっていくのですが、毎年この「大暑」から「立秋」の気の動きは、特に気になりますね。

 

 

まず一番感じるのは、風が変わります。

 

(特に夜風が。)

 

 

「大暑」というぐらいなので、確かに日中はクソ暑いのですが、その中に、なんか乾燥したというか、陰液を奪うような、秋の雰囲気を持った風が吹きますね。

 

(夜風では、それがより顕著ですね。)

 

 

それもちょうど、「大暑」に入ってから1週間くらい経って、後半に差し掛かった頃からです。

 

 

つまり、徐々に「立秋」が近づいてきてからなんですね。

 

 

常に意識しているわけでもないんだけど、毎年、患者さんの体の微妙な変化を通じて、

 

「ん?」

 

ってなるんですよね。

 

 

私はマンションの7階に住んでいるのですが、ちょうど「大暑」の7日目あたりに、エアコン使わずに寝た日がありました。

 

 

その前の日は、エアコンを使ったら朝方寒かったです。

 

 

やはり夜風が秋の雰囲気なんですね。

 

 

面白いことに、患者さんの肺兪の反応が変化する。

 

 

大淵でもない、尺沢でもない、毛脈も打たない。

 

 

肺兪からなんですね。

 

 

一番深いところから動くか。

 

 

それとも肺の臓の特性か。

 

 

肺蔵魄、だからなのか。

 

 

興味深いとこですね。

 

 

 

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補瀉 29

2016.03.15

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3     参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆明代、李梃『医学入門』(1575)における補瀉

 

 

さて本日は『鍼灸大成』と同じ、明の時代の注目書籍、『医学入門』をみていきます。

 

 

この本を書いた李梃先生は、この本の中で、

 

「鍼をするのに、たくさん打っちゃダメです!少数鍼がいいんです!!」

 

という、我々少数鍼治療家にとっては非常に嬉しい発言をしてくれています。

 

 

ここでは面白いことに、呼吸を

 

「自然の呼吸(患者の自発的な呼吸)」

 

と、

 

「使然の呼吸(術者が患者を促して吸ったり吐いたりさせる呼吸)」

 

に分けており、

 

鍼を刺す時、抜く時は「使然の呼吸」を使い、

 

鍼を打った状態で、鍼を捻って気を集めたり散らしたりする時は「自然の呼吸」に合わせるといい、

 

と説きます。

 

 

「使然」と「自然」・・・、音が同じでややこしいけど、これはなかなか、興味深いことを言いますね。(*’ω’*)

 

 

これは単純に、刺針時、抜鍼時の刺激を軽減する方法、ともとれますが、自然の呼吸と使然の呼吸は、明らかに意味が違うように思います。

 

 

個人的には、心神、肺魄の操作じゃないかな、と思って、実際に使ってみたりしています。

 

 

またこの本では他にも、これまで書いてきたような呼吸の補瀉、男女の違い、深浅の補瀉についても述べています。

 

 

また、九六の補瀉と言って、九回雀啄(提挿)したら補法、六回雀啄したら瀉法といい、補瀉を強めるには九の倍数で雀啄の回数を増やし、

 

瀉法を強めるには六の倍数で雀啄の回数を増やすという、まるで宗教儀式や作法のような、かなり観念的とも思える補瀉法も紹介しています。(笑)

 

 

そして、各種の補瀉法を”迎隨”としてまとめ、”迎隨”が単なる補瀉の手法の一部ではなく、補瀉というものの総則であることを述べております。

 

 

『子午流注鍼経』といい、『医学入門』といい、”迎隨”という言葉の扱いを見るに、もしかしたら『難経 72難』は、

 

『黄帝内経』”迎隨”の意味を具体化したようで、かえって矮小化してしまった面もあるのかもしれません。

 

 

まあともかく、『医学入門』でキッチリと強調されているのは、鍼下に気が集まった感覚がないと効かないよ、豆腐に刺したような手応えの無い感じではダメだよ、

 

ということを繰り返し述べています。

 

 

だから要は『医学入門』も、『鍼灸大成』と同じように、ただ教条的に補瀉手技を運用するのではなく、現場での術者の感覚に合わせて、

 

臨機応変に対応することを勧めているのです。

 

 

これが理解できないと、治療上まったく無意味な「お作法」に終始することになるでしょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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「気」の字解き 5

2014.08.08

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これまでのお話

「気」の字解き 
「気」の字解き 2 
「気」の字解き 3 
「気」の字解き 4      参照

 


では続き行きます!

 

では今日も白川先生で、『字通』いきます。


『字通』によると・・・、

 


1.客に贈る食糧、食事の贈り物

2.空気、いき

3.活動の源泉となるもの、元気、力、勢い

4.人の心持ち、気立て、生まれつき

5.漂うもの、におい、嗅ぐ

6.もののある状態、おもむき、有様

7.季節を動かすもの、とき

8.『説文解字』に、同系統の文字として、「餼(氣と同じ意味)」、「愾・鎎(息を吐くという意味、鎎には腹を立てるという意味もあり)」がある。

 


だそうです。

 

ま、白川先生にしては普通です。(笑)

 

ただここでまた、「愾」、「鎎」という文字が新たに出てきましたね。

 

「氣」に、りっしんべんとかねへん。。。

 

「りっしんべん」”心”ですよね。

 

「かねへん」とくれば、五行では「金」、五臓では”肺”と、連想(妄想)します。

 

肺の臓を五行で分類すると「金」に属するからです。


「五行」って何ですか?(その8) 参照

 


・・・で、5.の呼吸、におい。。。

 

これらも当然、肺と関係します。

 

また、東洋医学のいう肺の臓は、「魄(はく)」を蔵する、と言われます。

 

「魄」は、人間のあらゆる感覚や、本能を主るものであり、腎の臓が蔵する「精」と関わりが深い、と東洋医学では言われます。

 

・・・で、「魄」「精」は精神活動にも大いに関与するのですが、それを統合する中枢は、心の臓が蔵する「神」である、とも。


「肺」って何ですか?(その12)

「腎」って何ですか?(その11)
「心」って何ですか?(その7)
魄 を含む記事            参照

 


「気」というものと、感覚、本能、精神の関わり。。。

 

東洋医学は気の医学とか、心身一如とか言われますが、その意味の源泉の一つは、「気」が物質的な意味を超えて、機能そのものを意味したり、

 

あるいはその両方を同時に意味する、この辺にあるのだと思いますね。

 

続く

 

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