東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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過労死と魂の傷。

2016.10.12

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↑↑代々木公園、十四烈士の碑。これも自刃です。

 

 

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問診の時、患者さんが言いにくそうな顔をする時がある。

 

 

過去のある時期のことに関して、自分でもまだ納得がいってなかったり、整理がついていなかったりする。

 

 

忘れたくても忘れられない、過去の事実。

 

 

そういう記憶に蓋をして生きている人は、意外と多いように思います。

 

 

そこを聞かれたら、言いにくそうな顔になるのが普通です。

 

 

それでもグイグイ畳みかければ、問診者と患者さんの心は離れてしまう場合がある。

 

 

あるいは、あえて畳みかけて、患者さんも思い切って話し始めたら、閉ざしていた気持ちが解放されて、ワーワー泣き出して、

 

それでスッキリする、なんて場合もある。

 

 

あるいはそういう時に、

 

「分かっている風な雰囲気を出しつつ、あえて聞かない。」

 

という、高等なテクニックがごく自然に出来れば、かえって患者さんとの信頼関係は、一段深い部分で深まることになるかもしれない。

 

 

・・・とまあ、このように、東洋医学の診察法というのは、問診一つとっても、血液検査や画像診断と違って、非常に霊妙な世界。

 

 

触り方ひとつで、体表情報が変化する、なんてこともある。

 

 

 

 

こないだ、蓮風先生のブログで「魂の傷」という言葉が出てきた。

 

 

何か大きな問題に直面して、「魂」が大きく傷つく。

 

 

それによって、自殺するケース。

 

 

今、電通の社員さんの過労死の問題が非常に話題になっている。

 

 

なぜ彼女は、あそこまで行ってしまったのか。

 

 

まあ、電通に限らず、何年かに一度はこういう話題が出る。

 

 

「ブラック企業」なんていう、キャッチーな見出しが躍る。

 

 

コメンテーターの軽率な発言が、さらに火に油を注いで、問題になる。

 

 

「自殺」という、ほぼ人間のみに起こると言われる現象をどう説明するかは様々だが、体と心を滅ぼすことによって、

 

魂を守る行動、と、考えられなくもない。

 

 

体の傷、心の傷、魂の傷。

 

 

どれを癒すにも、鍼灸が有効。

 

 

 

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魂を清ます

2016.01.04

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いよいよやります!!!!

 

 

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鉄馬魂

2012.09.09

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10年以上、ほぼ封印していた趣味の封印を解いた。

(さらに…)

雑草魂

2012.04.06

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こないだふと、近所の道路のアスファルトの隙間から、雑草が生えていることに気付きました。

(さらに…)

日本東洋医学会九州支部沖縄県部会を視聴しました。

2023.03.03

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2.5(日)に行われた、日本東洋医学会九州支部沖縄県部会をオンラインで視聴しました。

 

 

このように、気になる地方開催の勉強会をオンラインでキャッチアップできるのが、コロナがもたらした良い側面ですね。笑

 

 

大いに、最大活用したいところです。

 

 

今回は勝野達郎先生並木隆雄先生「千葉古方」の話が非常に纏まっていて分かり易かったです。

 

 

貴重な写真をたくさん使って講義して頂き、永久保存版的な内容になっておりましたね。

 

 

近代日本の医師の業界において、千葉大の先生方が日本全国に与えた影響は計り知れないでしょう。

 

 

奥田謙蔵先生以降の千葉大の系譜に対して、よく「千葉古方」という言い方がされますが、勝野先生が仰るように、創始者の先生方からしたら「え?何それ??」って感じでしょうね。

 

 

また、新倉亜希先生のアーユルヴェーダのお話しの非常に分かり易くて良かったです。

 

 

北辰会のいう「心と体と魂の救済」という理念、三位一体の生命観は、アーユルヴェーダにも説かれている考え方なんですよね。

 

 

日本も今後は、どんどん伝統医学をどんどん採り入れて欲しいと思いますし、そのための教育インフラもどんどん整備してほしいと思いますね。

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研 夏季特別講演を視聴しました。

2021.09.18

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9.16(木)の夜は、順天堂東医研、夏季特別講演を視聴しました!

 

 

今回は初の特別編で、テーマは

 

「伝統医学への期待 アーユルヴェーダの生命観~いのちを見つめる~」

 

という内容。

 

 

講師は、順天堂東医研のヨガクラスを担当しておられる勝又摩吏先生です。

 

 

実は、順天堂東医研に顧問的な立場で関わって下さっている谷川教授も、以前いらっしゃった大学ではヨガサークルを作ったほど、ヨガには造詣のある先生です。

 

 

東洋医学に興味がある人で、アーユルヴェーダやヨガに興味のない人は少ないでしょう。

 

(因みに僕は全くの素人です。(゚∀゚))

 

 

最近では、すっかりスタイリッシュなヨガスタジオや、美しいヨガインストラクターによって、非常に世の中的にメジャーになった感のあるヨガですが、

 

以前書いたように、その歴史は古く、古代インド哲学から、きちんと学問的におさえようと思ったら、とんでもなく奥が深い世界です。苦笑

 

 

今回はそのさわりを簡単に紹介していただきました。

 

 

インド伝統医学であるアーユルヴェーダでも、心と体と魂の三位一体の人間観で、単に病気がないことが健康なのではなく、もっと幅広く人間を診ていこう、予防を大事にしよう、

 

という部分なんかは、東洋医学ともおおむね軌を一にするものですが、その手法において、オイルが出て来たり、煙草(ハーブ)が出て来たり、乾布摩擦とか、食養生とか、

 

色々と東洋医学とは違いがあるようで、なかなか興味深かったです。

 

 

宇宙の構成要素であるとされる五大(地水火風空)からの体質分類であるトリドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)の話なんかも面白かったですね。

 

(因みに俺は完全にピッタ。(^^;)

 

 

因みに、私も座長、発表者として参加する予定の、今年の11.28(日)に行われる日本東方医学会の学術大会の会頭は、日本アーユルヴェーダ学会の会長の北西剛先生であり、

 

シンポジウムでもとり上げられるようなので、楽しみです。

 

 

たまにはこういう、別分野の話を聴くのも、良い刺激になりますね。(^^)

 

 

 

 

 

 

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東洋鍼灸専門学校、実技講義再開。

2020.06.04

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いよいよ今週、6月1日から、東洋鍼灸専門学校が再開しました。

 

(実技のみ、なのかな・・・??)

 

 

・・・で、昨日、約4カ月ぶりに学校に行って、実技講義をしてきました。

 

(実にあっと言う間の4カ月でした。。)

 

 

全員マスク着用、しかも三密回避のために、二教室を繋げて、広々した空間での、まばらに座った学生を前にしての実技講義です。

 

(苦笑・・・ここまでまばらな聴衆を前に喋るのは初めてかも。。)

 

 

本来、4月の頭から始まる予定の実技講義でしたが、コロナ禍によって、二カ月遅れてのスタートとなりました。

 

 

現状を鑑みて、学生さんには、出席点を付けながら強制的に出校させることは出来ませんので、大事をとって長期欠席という方法を選択する学生さんには、

 

講義を録画したものを送って、課題を提出していただくことをもって出席扱いにするようです。

 

(大変ですね・・・。)

 

 

この二カ月、学校側とメールでやり取りしながら、講義動画や資料を提出したりしながらやってきましたが、多少の連絡の行き違いがあったりして、

 

配布物等、うまくいってないところもあったようですが、何はともあれ、ようやく新三年生と顔を合わせることが出来て良かったです。

 

(マスク越しでよく顔見えなかったけど。)

 

 

一応、これから先はこのまま予定通り進める予定だそうですが、現状の東京は、横文字好きな小池都知事の「東京アラート」です。

 

 

しかも東鍼校がある新宿は、歌舞伎町がすぐ隣にあり、位置的には全国で最も高リスクな場所。(苦笑)

 

 

今後、また感染が拡大し、緊急事態宣言が出て、再びステイホームになっちゃう可能性もあります。

 

 

・・・まあ、先々の状況変化が見えない以上、最悪のことも想定しつつ、与えられた状況の中で、やれるだけのことを最大限やるしかないですね。

 

 

 

 

この東洋鍼灸専門学校を創った柳谷素霊先生は、東鍼校を開校する10年以上前に、偕行学苑(拓殖大学漢方講座)講師時代に、大東亜戦争を経験しています。

 

 

そして、1945年の東京大空襲で、自宅、治療所、東鍼校の前身といっても過言ではない学校(日本高等鍼灸学院)のすべてが灰になり、失っています。

 

(これが39歳の時、つまり今の私と同い年の時です。キツかったろうなあ。。。)

 

 

しかしその後、戦後で鍼灸業界を取り巻く状況も目まぐるしく変わる中、1957年に東鍼校を創るところまで、自身の精神、その他の状況をもっていきました。

 

 

自分だけのことではなく、みんなのこと、業界のこと、後々のことまで考えた、とてもデカい、行動と精神だと思います。

 

 

しかしそれだけに、肉体はついてこなかったのか、その僅か二年後の1959年に、52歳の若さで惜しくも亡くなっていますが、

 

とてもマネできないと思わされる、素晴らしい気合いに裏付けられた、意志と行動だと思います。

 

 

 

素霊先生の魂が、きっと今回も、学校を護って下さることでしょう。

 

 

 

 

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山下詢先生の言葉

2019.10.24

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こないだ読んでいた本に、山下詢先生の言葉が載っていた。

 

 

今では知っている人も少ないでしょうが、あの柳谷素霊先生の直弟子であり、非常に頭脳明晰な先生で、正経十二経と奇経八脈を同時に論じた治療法の提案である「正奇経統合理論」を述べたことで知られている先生です。

 

柳谷素霊という人物

経絡(十二正経)

経絡(奇経八脈)     参照

 

 

 

僕が鍼灸師の資格を取った頃は、まだギリギリご存命であり、実は講義を一回だけ拝聴したこともある。

 

(しかしもうその時は相当に御高齢であり、ホワイトボードに書く文字の筆圧が極端に弱かったこと、マイクを使っても、声が非常に小さかったことを、今でも鮮明に覚えている。)

 

 

昭和の中期から後期、間中喜雄先生たちとともに、古典的、伝統的鍼灸医学の新たな展開を提示し、ある意味で「一世を風靡した」先生方の中の一人である。

 

間中喜雄を含む記事 参照

 

 

近代で、僕の尊敬する鍼灸師の先生の一人です。

 

 

この先生が、まだバリバリ元気だった時の講義と実技の様子が、東洋鍼灸専門学校の図書館に映像で残っており、ずいぶん前にそれを視て、

 

「なるほど、こりゃ確かに凄いわ。」

 

と思ったのを覚えている。

 

 

この先生の魅力は、見た目や態度はホンワカ優しい雰囲気なんだけど、言うことが知的で鋭いんですよね、なんか。

 

 

そんな山下先生の言葉。

 

 

「私は日ごろ、二つのことを繰り返し主張している。

 

一つは、今後ますます古典鍼灸を開拓する必要があること、もう一つは、鍼灸医学の理論だけでなく、芸術性を高めることである。

 

東洋医学は、西洋医学とは本質的に異質な、しかもかなり高次元の理論体系である。

 

・・・(中略)・・・

 

東洋医学の側面である芸術性は、科学化にとっては極めて厄介な対象であろう。

 

芸術とは味わうものであるように、術者と患者がともに味わうのが鍼灸の醍醐味である。

 

認識論においても、東洋医学と西洋医学は異質だ。

 

愛を起点として、心で考えるところに、三才の同一観が成立しており、理性と情緒が一体となって鏡のように透明な認識元体となることが東洋の観照法である。

 

この認識法によって東洋医学が成立しているのだから、純粋理性主義だけでいくと、死物と化してしまうのである。

 

全ての自然は人間のために存在していると考えたり、盗賊の目付で法則を抽出しようとする魂胆とは、東洋の精神は遥かに高く隔たっているのである。

 

私は東洋医学を愛するが故に、必要以上に穢したくはないのである。」

 

 

(昭和49年(1974年)、創医会発行の雑誌『古典医学』創刊号に寄せた「二つの鍼灸医学」より抜粋。)

 

 

 

・・・1972年の、日中国交正常化直後の発言です。

 

 

実に受容な指摘を含んでいると思います。

 

 

 

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寒露→霜降

2019.10.21

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先日の台風19号、やはり大変なことになりました。

 

 

被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

 

あれだけ事前に注意を促していても、やはり死傷者が出てしまいますね。

 

 

清明院の患者さんでも、避難所に避難なさった方もいました。

 

 

実害が無くても、避難した精神的な負担だけで、体調は悪化します。

 

 

実際に被害に遭われた方だともっときついでしょう。

 

 

政府が予備費で援助すると表明しましたが、どうなるやら。。。

 

 

 

そしてこのタイミングで、ラグビー日本代表が凄かったですね。

 

 

まあ僕は、ルールすらよく分かっていないド素人なんですが、見ていると、なんてタフなスポーツなんだ、と感服しますね。

 

 

あれは1日に何回も交通事故に遭っているようなスポーツですね。

 

 

選手の皆さん心身の鍛錬への努力はハンパじゃないと思います。

 

 

どんな仕事、環境であっても、心身の鍛錬の努力、その魂は大事だと思います。

 

 

尊敬しますね。

 

 

さて、二十四節気では寒露→霜降です。

 

 

また台風も来るようですが、日に日に気温が下がりますね。

 

 

心身を鍛錬して、鍼をして、備えるしかない。

 

 

 

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「鬼」の付く経穴

2019.03.15

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数千年前の外国の話なんで、ホントかどうかは専門家に委ねるが、『黄帝内経』よりも以前は、シャーマン(巫師、祈祷師、巫医)による祝由(しゅくゆう:おまじない)がメインだったという。

 

丸山敏秋『黄帝内経と中国古代医学』東京美術 など参照)

 

 

それが、『黄帝内経』に至って、「気と陰陽」という当時としては最新の認識論(哲学)でもって、ある意味それまでの医術が「科学化」され、

 

現在まで脈々と続いているのが東洋医学だという。

 

 

『黄帝内経』を読んでみると、鬼神の話や、死後の世界、前世の話などは、意図的と思えるほど、論じていない。

 

(その割には”魂魄”なんていう考え方は出てくるが。。。)

 

 

我々、現代の鍼灸師が学校で教わる、360以上の経穴の中にも、「鬼」の文字がつく経穴はない。

 

 

しかし、鬼神による病理説を重んじていた時代の名残なのか、あるいは『黄帝内経』以降も、鬼神をイメージして経穴を使う医師がいたからなのか、

 

”別名”として、「鬼」の文字を使う経穴が存在する。

 

 

経穴名に「鬼」を入れるということは、少なからず「鬼」による病理を射程に入れた治療を行っていたのであろう。

 

 

有名なのは中国唐代の名医、孫思邈(581?-682)大先生『千金翼方』の中に出てくる、「孫真人十三鬼穴」だ。

 

孫思邈という人物    参照

 

 

今は便利な時代で、ネットで検索すればすぐに13穴出てくるので、あえて全部は書かないが、我々がよく使う

 

申脈穴に「鬼路」、曲池穴に「鬼腿」

 

という別名があるのは興味深い。

 

 

因みに、「孫真人十三穴」に入らないものもあり、臨床であまり使わないものもあるが、

 

湧泉には「鬼井」、人中には「鬼宮」、大陵には「鬼心」、間使には「鬼営(鬼路と書いてある本もアリ)」

 

という別名がある。

 

 

・・・今日、先輩とのやり取りの中で、「間使」の話題が出た。

 

 

「間使」”密行の使者”という解釈があったり、”外関の別絡と通じ、鬼神がこの間を遊行するが如き・・”と言われます。

 

 

と、いうことは・・・??

 

 

 

・・・はーおもしれ。(゚∀゚)

 

 

 

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