東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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6.18(土)18時から、医師向けに脈診に関して喋ります。

2022.06.15

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清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

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6.18(土)の夜18時から、ドクターズプライムさんの企画で、

 

「東洋医学へのいざない 診察編①-脈診―」

 

という内容でオンライン講義致します!

 

(因みに無料です。)

 

 

お申込みはこちらから!!

 

(見逃し配信はありますが、オンデマンドではなく、後日決まった時間に再配信、という形になります。)

 

 

西洋医学では、脈拍数や不整脈、左右差、あるいは脈管の硬さなどで、心血管系の異常を念頭に、血圧の状況などを察知する目的で行われる、橈骨動脈の触診。

 

 

それに対して東洋医学では、橈骨動脈の拍動の様子で、なんと「全身の状態」を把握します。

 

 

しかもここでいう「全身の状態」というのは、

 

「全身における気血津液の偏在状況、流動状況、五臓六腑の病理状況、病邪の判別、また、それを通じて生命力(胃の気)の盛衰」

 

という意味です。笑

 

 

まあ要は東洋医学における脈診というのは、手首の脈を触っただけで、全身の生理状況、病理状況その他を、一括して診んが為になされるものであります。

 

 

今回はそんな深遠な「東洋医学的脈診の世界」のエッセンスを、医師の先生方向けに、極力要約して噛み砕いてお伝えしようと思います。

 

 

もちろん、内容は東洋医学ビギナーの医師の先生方にアジャストしますが、鍼灸師その他の先生方や、学生さんも参加可能だし大歓迎です。

 

 

 

 

 

 

 

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脈診メモ(邪崇:じゃすい)

2018.05.27

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「異常な病」「不可解な病」というのがある。

 

 

昔からあるらしい。

 

 

そういうものを昔は「邪崇」とか、「鬼病」とか言った。

 

 

これは、脈で言えば

 

1.脈状が一定しないもの

 

2.病態と脈状が合わないもの

 

と考えるらしい。

 

 

悪鬼が憑いたとか、狐魅が憑いたとか言ったりしたようだが、『脈法手引草』によれば、大概は心気の虚+痰だという。

 

 

臨床家として、実に納得できます。

 

「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉   参照

 

 

 

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今年は脈診の年か?

2018.01.25

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来年度の北辰会のカリキュラムスケジュールが発表されました。

 

 

今年は私の担当科目に「胃の気の脈診」が当たっています。

 

 

北辰会の脈診法である「胃の気の脈診」については、以前このブログでも簡単に紹介しました。

 

胃の気の脈診⑧ 衝和と弦急の脈   参照

 

 

しかもこのテーマは毎年、学生さん用に少しレベルを落として、東洋鍼灸専門学校では喋っています。

 

 

北辰会で喋るのは5年ぶりくらいですかね。

 

 

しかも今年は偶然にも、四国医療専門学校で三月に喋る内容も「胃の気の脈診」です。

 

来春、四国で喋ります!! 参照

 

 

まあ鍼の神からの、

 

「今年は脈診をやれい!」

 

という啓示でしょう。

 

 

謹んで、慎んで、やらせていただきます。<m(__)m>

 

 

山延年『脈法手引草』にある「七死の脈」の話を書こうと思ったら、全然違う文章になってしまった。。。

 

 

まあこれはこれで、また書きます。(笑)

 

 

 

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胃の気の脈診⑦ 中位に現れる脈

2017.05.18

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↑↑山奥にあり、かなり朽ちていましたが、これがこの神社の本殿です。

 

 

 

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これまでのお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈

胃の気の脈診③ 名状をもってするに難しき脈

胃の気の脈診④ 有力無力による脈

胃の気の脈診⑤ 一定の恒常性の有無を診る脈       参照

 

 

 

◆中位に現れる脈とは

 

 

前回紹介した永田徳本(1513?-1630?)先生『診脈論』という本の中に、

 

「浮中沈の中位の脈がしっかりあるのを胃の気ありとする。」

 

と説かれています。

 

 

まあ、「脈診」をする鍼灸師、漢方家にとっては常識なんですが、脈診部位(手首の橈骨動脈拍動部)にフワッと軽く触れた位置のことを

 

「浮位(ふい)」、

 

脈をぐーっと指で骨に向かって圧迫して、深い位置で触れたのを

 

「沈位(ちんい)」、

 

その真ん中を

 

「中位(ちゅうい)」

 

と言いますが、この「中位」にしっかりと脈が触れるものを「胃の気がしっかりしている脈」と考えます。

 

 

やはりこれも胃の気の脈が「中庸」を得た脈であることの一つの考え方です。

 

 

これを北辰会では、蓮風先生独自の、非常に合理的な解釈でもって、「脈幅(みゃくはば)」という言葉を使って、

 

臨床に運用しております。

 

 

・・・まあともかく、軽く触れた位置と、重く触れた位置、その中間部分がしっかりと打っていれば、

 

「胃の気あり」

 

と判断できます。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診⑥ 胃の気の働きを直接うかがう脈

2017.05.17

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これまでのお話

 

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈

胃の気の脈診③ 名状をもってするに難しき脈

胃の気の脈診④ 有力無力による脈

胃の気の脈診⑤ 一定の恒常性の有無を診る脈        参照

 

 

 

◆胃の気の働きを直接うかがう脈とは

 

 

このブログにも何度も出てきている永田徳本(1513?-1630?)先生

 

「永田徳本」を含む記事 参照

 

 

この先生の『診脈論』という本の中に、

 

「食前食後で、脈が変わっていないものは胃の気なしとする」

 

と説かれています。

 

 

一般に、食事をすると脈は大きく、やや早くなります。

 

 

こういう変化がないものは良くない、と考えます。

 

(因みに個人的には、食事が入ったのに、かえって硬くなるもの、あるいは細く弱く遅くなるものは、非常に良くない、という印象を持っています。)

 

 

運動や入浴でも同じような現象が起こりますが、食事の方がより顕著であると、蓮風先生は教えておられます。

 

 

清明院でも、昔から往診をやっていますので、重症の患者さんと接する機会は非常に多いのですが、最終段階に入った時なんかに、

 

この方法はよく使わせていただいています。

 

 

吸い飲みで水を一口入れて、脈がどう変化するか。

 

 

これで変化しない、あるいは硬くなると、いよいよかな、と分かります。

 

 

まあともかく、飲食して脈が普通の変化をするのが胃の気のしっかりした状態、変化がない、あるいは逆の変化が起こるのは、

 

胃の気の弱っている証拠、と診ます。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診⑤ 一定の恒常性の有無を診る脈

2017.05.15

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈    参照

 

 

 

◆一定の恒常性の有無を診る脈とは

 

 

脈というのは、当然ながら、一定の律動性がないといけません。

 

 

これが途中で飛んだり、急に早くなったり遅くなったりするようでは、基本的にはいけません。

 

 

前回紹介した原南陽先生は、著書『叢桂亭医事小言』の中の脈論という項の中で、

 

「代脈(たいみゃく)という脈がある。これは”交代”の代であり、強いものが急に弱くなったり、早いものが急に遅くなったりするものを言う。

 

大病人にこれが出たら、胃の気が無く、死期が近いと考えてよい。」

 

と言います。

 

 

単純に律動性がおかしい、現代のいわゆる「不整脈」とは違って、大きさそのもの、早さそのものが急激に真逆のものに変化するもののことを、

 

「代脈」と呼んで、非常に重篤な脈である、という風に述べております。

 

 

一般的な中医学の教科書などでは、「結脈(けつみゃく)」と「代脈(たいみゃく)」の解説として、

 

結脈・・・緩慢で不規則な不整脈(遅脈の部類)

 

代脈・・・緩慢で規則的な不整脈(虚脈の部類)

 

と書かれており、『胃の気の脈診』の中で蓮風先生は、このうちの結脈について、張景岳の説を参考に、胃の気の観点から、

 

「結脈は胃の気の衰亡と停滞」

 

と、簡潔に言い切っています。

 

 

ただ、結脈が停滞なのか、衰亡なのかの判断は慎重を要する、とも書いており、この脈の難しさも指摘しています。

 

 

 

西洋医学では、不整脈を3つの型に分け、まあ簡単に言えば「怖い不整脈」「怖くない不整脈」とに分けており、場合によっては、

 

抗不整脈薬カテーテルアブレーション、ペースメーカーの使用を勧めているようですが、現在では不整脈の治療は非常に進歩したようで、

 

ほとんどのものは治せる、という認識のようですし、ほとんどのものは怖くない不整脈である、としています。

 

 

診断には、ホルター心電図(24時間心拍をモニターする検査)を用います。

 

(電極が少々煩わしいけど、全く痛み等は伴わない検査です。)

 

 

まあ、心臓の病というのは、全く健康に見える人が突然倒れて、そのままあの世行き、なんてこともあり得ますから、

 

心配であれば、一度精密検査を受けてもいいんじゃないでしょうかね?

 

 

・・・まあともかく、我々の立場からは、脈に一定の恒常性がないものは、胃の気の異常の一つであり、重症患者に出ていたら非常に危ないし、

 

一般の慢性雑病の患者に出ていても、ちょっと注意を要する、と考えます☆

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診④ 有力無力による脈

2017.05.14

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これまでのお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈

胃の気の脈診③ 名状をもってするに難しき脈    参照

 

 

 

◆有力無力による脈とは

 

 

以前、このブログでも紹介した、江戸後期の名医、原南陽(1753-1820)先生が、その有名な著書『叢桂亭医事小言(そうけいていいじしょうげん)』の中で、

 

このように述べております。

 

 

「脈の拍動を押しつぶしてみて、すぐに切れてしまうようなものは、胃の気が無いよ~~。」

 

と。

 

「原南陽」を含む記事 参照

 

 

前回、強すぎるものも良くない、というお話をしましたが、やはり脈は、押しつぶす力に抵抗して、押し返してくる力は、最低限ないといかんのですよ。

 

 

重要な教えだと思います。

 

 

そしてこの教えを、蓮風先生はさらに細かくアレンジして理解、運用しています。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診③ 名状をもってするに難しき脈

2017.05.13

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↑↑日本人にとって、特別な場所。

 

 

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈       参照

 

 

 

◆名状をもってするに難しき脈とは

 

 

以前このブログでも紹介した、明末から清初の名医、李中梓(李念莪1588-1655)先生が、その超有名な著作である、

 

『診家正眼』の中で、この様に述べております。

 

易水学派の五大家 李中梓(りちゅうし)  参照

 

 

「胃の気のしっかりした脈というのは、大きいようで小さい、堅いようで柔らかい、何とも言えないちょうどいい脈なんです~~」

 

と。

 

 

まあつまり、中庸を得たような、言語で表現するのが難しい脈なのである、と。

 

 

そうはいっても、北辰会では、各古典や歴代医家の見解を参考に、「胃の気のしっかりした脈」について、以下のように表現しております。

 

 

緩滑(かんかつ・・・緩んでいるけどしっかりもしている)

 

弱以て滑(じゃくもってかつ・・・弱いんだけどもしっかりしている)『素問 玉機真蔵論』に記載

 

軟滑徐和(なんかつじょわ・・・柔らかいんだけれどもしっかりしており、ゆったりとしている)『景岳全書』に記載

 

衝和(しょうわ・・・強いんだけれども和やかである)『血証論』に記載

 

 

まあ、上記のような感じの脈から、離れれば離れるほど、それは病的な脈である、と考えられるわけです。

 

 

つまり、噛み砕いていえば、硬すぎる、強すぎる、早すぎる、あるいは反対に弱すぎる、遅すぎる、柔らかすぎる、などの脈は良くないっちゅうことです。

 

 

要は、やっぱ中庸が大事、ってことね。(*‘∀‘)

 

中庸を含む記事 参照

 

 

脈とて、その原則から外れるものではないのです。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈

2017.05.11

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↑↑落雷現場と仏さん。

 

 

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは    参照

 

 

◆四時陰陽に従う脈とは

 

 

これはもともと、『黄帝内経素問』平人気象論(18)に出てくる脈のお話です。

 

 

「平人」というのは健康人のことで、平人の脈には四季それぞれに応じてわずかな変化が現れるのが正常、と説きます。

 

 

具体的には、

 

春は微かに「弦(げん):新緑の弦のようにしなやかで長い脈」

夏は微かに「鈎(こう):大きな脈。鉤脈、洪脈と意味は同じ」

長夏(※)は微かに「耎弱(ぜんじゃく):弱々しい脈」

秋は微かに「毛(もう):浮いた脈」

冬は微かに「石(せき):沈んだ脈」

 

という脈状が現れる、と説きます。

 

((※)長夏については、日本では梅雨時期、秋雨の時期のことである。 by『内経気象学 P37』緑書房 橋本浩一)

 

 

この「微かに」というのがポイントや!と、昔から藤本新風先生はいつも仰います。

 

 

この「平人気象論」の話は、後の漢の時代に書かれたとされる『難経』にも受け継がれ、その「15難」にも出て来ます。

 

 

『難経』15難では「微かに」が削除されているのですが、削除するべきでない、というのが北辰会の意見です。

 

 

こうやって、いくら大古典であっても、100ゼロで丸呑みするのではなく、おかしいところはおかしい、という意見を持つこと。

 

 

非常に重要だと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

2017.05.10

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↑↑落雷現場。恐ろしいですね。( ゚Д゚)

 

 

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先日、学生さんから質問をいただいたので、ちょっとまとめておきます。

 

 

◆胃の気の脈診とは

 

 

北辰会方式では「胃の気の脈診」という脈診法を行います。

 

「脈診」を含む記事 参照

 

 

これは、明代の名医、張景岳の言う「弦急脈」という考え方を、北辰会の藤本蓮風先生が、鍼灸臨床家の立場から再解釈し、

 

我々鍼灸師の臨床に使いやすいように新たに編み出した脈診法です。

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物 参照

 

 

東洋医学で「胃の気」という時は、基本的に「生命力そのもの」を指します。

 

 

北辰会方式では主にこの脈診法で、患者さんの胃の気(生命力)が活発なのか、そうでないのか(衰え気味なのか)を見極めています。

 

 

病気というのは、要は胃の気(生命力)が活発、旺盛でない状態。

 

 

治療が上手くいくと、胃の気が活発、旺盛になる。

 

 

それを見極めるのが「胃の気の脈診」です。

 

 

胃の気が活発、旺盛な脈には、色々な現れ方があるのですが、その中の一つに、「四時陰陽に従う脈」というものがあります。

 

 

これは、「春夏秋冬」の四季の流れが、脈にきちんと反映されているかどうかを見極める脈診法です。

 

 

長くなったんで続く。。

 

 

 

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