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「鍼灸院からの紹介状は受け取れません。」

2019.03.28

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今日、患者さんから言われた。

 

 

その患者さんは、ここ最近、股関節痛を繰り返しており、鍼をすると楽にはなるが、すぐに戻ってしまう、という状況を繰り返している。

 

 

本人も股関節の状態を一度詳しく調べてみたいとのことで、遠方なので、その患者さんの近所の総合病院の専門医に、紹介状を書いた。

 

 

ところが、電話口の受付の女性に、

 

「鍼灸院からの紹介状は受け取れません。」

 

と言われました・・・、と患者さん。

 

(それも二件も ( ゚Д゚))

 

 

・・・久々に、じゃっかんピキッと来たので、すぐにそれを言ったという病院に問い合わせる。

 

 

すると、一件は、

 

「電話を受けた者の認識不足だと思いますので、お受けできますので、患者支援窓口の〇〇あてに、改めてご連絡ください。」

 

とのことで、安堵。

 

 

しかしもう一件は、

 

「保険医療機関からの紹介状しか受け取れません。」

 

というので、

 

「その理由はどうしてですか?」

 

と食い下がると、調べて折り返しますとのこと。

 

 

・・・で、数分後に電話があり。

 

「それが当院としての決まりです。厚生省にも問い合わせたけど、そのような対応で大丈夫です、とのことでした。」

 

との強硬かつ盤石なご回答。(ΦωΦ)

 

 

これまで、個人病院への紹介では、問題なく受け取ってもらえ、大変ご丁寧な返事が来ることも非常に多いのですが、総合病院相手だと、こういうことがあるようです。

 

 

・・・で、これ、何か法的な根拠があるのかな、と思って、とある先生に聞いたところ、

 

「平成18年の第五次医療制度改革から診療情報提供書は「保健医療機関」の書面に限り有効」

 

となっているそうです。。。

 

 

しかし実際は、先ほどの一軒の病院のように、「患者支援窓口」のようなものがあり、そこの担当者さんのはからいで、受け取ってもらえるケースもあり、

 

ということでした。

 

 

うーむ、やや不満ではあるものの、大変いい勉強になりました。<m(__)m>

 

「紹介状」を含む記事 参照

 

 

今日はもう時間ないけど、このことについてはまたしっかりと調べて、ここに書いておこうと思います。

 

 

 

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「鍼灸師が紹介状書いていいんですか?」

2017.04.06

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昨日から、東洋鍼灸専門学校での講義が始まりました!

 

 

今年度の学生さんも、なかなか熱心で、たくさんの質問をいただきまして、嬉しかったです。

 

 

色々な質問がありましたが、印象的だったのは、

 

「先生は、治療を断ることはありますか?」

 

という質問。

 

 

このブログで何度も書いていますように、東洋医学というのは、気を動かし、陰陽バランスを整える(治る力を最大化する)、結果的に病気が治る、

 

治る力が増す、ということを説いた医学です。

 

 

それを「鍼灸」でやる、というのが東洋医学的な、伝統的な鍼灸治療、ということになります。

 

 

毎日毎日、ひたすらそれをやらせていただいているのが、「清明院」という施設です。

 

 

「気を動かして、鍼灸をする前よりは、陰陽バランスを整える」

 

ということ自体は、どんな重症であれ、すべての症例において、理論上は可能です。

 

 

ただしかし、もちろんそれですべてが治せるという訳ではないです。

 

 

例えば、毎日、あるいは1日何回も、鍼灸治療が出来れば治せるかもしれない症例でも、経済的、物理的な問題で、月に数回しか診せに来れない、

 

といった場合、陰陽バランスを調整する力、鍼の力が病の勢いに追い付かない場合もあります。

 

 

臨床家は結果責任ですから、そういうものについては、悔しいけど「治せない」ということになります。

 

 

そういう場合なんかに、専門病院などに「紹介状」を書いてその患者さんを送る、ということをやる場合があります、と答えると、学生から、

 

「え!?鍼灸師が紹介状を書いていいんですか?」

 

「病院は受け取ってくれるんですか?」

 

という質問が出て、度肝抜かれました。。。( ゚Д゚)

 

 

いやいや、いいに決まってるっしょ。(苦笑)

 

 

逆に、何でダメなの?

 

 

治らないからって、相談されてんのにほったらかしにするのは無責任でしょ。

 

(因みに、自己判断で、全く無断で来なくなってしまった患者さんについては論外ですよ。これはフォローできません。)

 

 

清明院も、大変な重症難病に関わらせていただくことが多い関係上、これまで、何枚も紹介状を書いています。

 

 

まあ、相手が大学病院や総合病院で、いわゆる「保険医療機関」からの紹介状しか受け付けていないところだったり、そもそも鍼灸や東洋医学に否定的なドクターだったら、

 

紹介状を受け取らない、というケースもあり得るかもしれません。

 

(大変嘆かわしく、残念なことですけどね。。。)

 

 

しかし、普通の良心的なドクターであれば、大変丁寧な文面のお礼状とか、診療情報提供書を返送してくれます。

 

 

これまでに実際にあったケースとして、総合病院などで、病院の窓口としては「保険医療機関」以外からの紹介状は受け取りNGであっても、

 

ドクターのご配慮によって、診察の際に直接ドクターに手渡す形でお渡しし、その後、ご丁寧な返信を下さった、というケースがありました。

 

 

鍼灸師は国家資格。

 

 

公的に認められた、医療技術職です。

 

 

鍼灸師は医業類似行為者だから医療じゃないとか、医療に関わっちゃいけないとか、鍼灸師の側が、変に自虐的な認識を持つのは、患者さんの不利益に繋がると思います。

 

 

誇りと自覚をもって、やれる最大限のことをしましょう。

 

(もちろんキチッとした学術を身に付けた上で、ね。)

 

 

こういう認識の学生さんが居る以上、学校教育の中で、「紹介状の書き方」という授業があってもいいんじゃないかと思いますねえ。

 

 

東京衛生学園臨床教育専攻科(教員養成科)にはありましたけど、鍼灸師養成校にもあっていい。

 

 

 

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全国鍼灸マッサージ協会主催「医師との付き合い方」セミナーを視聴しました。

2022.03.26

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3.23(水)の昼に行われた、全国鍼灸マッサージ協会(以下:全鍼協)主催セミナー「医師との付き合い方」をOD視聴しました。

 

(OD視聴最高!!)

 

 

業界団体には、まったく興味がないヤローだと思われがちな竹下ですが、実はこの全鍼協には、雇われの時代から考えたら、20年近く在籍しています。笑

 

(幽霊部員ではありますが。。。苦笑 また、協会は業団じゃない!とかいう人、そういうのやめて下さい。。。)

 

 

清明院ではもちろんですし、清明院を開業する前から考えたら、歩行困難や寝たきり等の理由により、通院が困難な患者さんに対して、医師から同意書を書いて頂いて、

 

健康保険を活用して鍼灸マッサージの往診を行う、という、在宅医療の事業(往診事業部)を、実は私はすでに20年以上やっています。

 

 

その関係で、この協会にはずいぶん前から所属しております。

 

 

私が、20代前半の若い頃から、普通に勤務鍼灸師をしていたのでは、絶対に診られないような重篤な疾患の患者さんや、最終的な看取りまで、多数経験しているのは、実はこういう背景があるのです。

 

 

今回の講師は、医師であり鍼灸師でもある、寺澤佳洋先生

 

 

この先生は、鍼灸師免許を取得された後、医学部に入り直して医師となり、現在は総合診療医、家庭医として長崎で活躍されている先生です。

 

 

医師免許と鍼灸師免許のダブルライセンスの先生は、実はかつて北辰会にもおられましたが、相当なレアケースであり、たぶん日本に50人くらいしかいないんじゃないかと思います。。。苦笑

 

 

その「医はき師」の中で、現在もっとも盛んに情報発信されているのが寺澤先生だと思います。

 

 

彼は私と同年代であり、去年行われた日本プライマリケア連合学会の秋季セミナーのシンポジウムでご一緒させて頂いた先生です。

 

 

今回、「医師と鍼灸師の付き合い方」というテーマで、全鍼協での御講演ということで、注目しておりました。

 

 

内容は、会員の先生方の質問に寺澤先生が答えていくという内容。

 

 

会員の先生方の日頃の悩みや、医師と連携する上で気になっていることなどが、実にありのままに現れており、なかなか面白かったです。

 

 

特に、医師への報告書や、同意書記入の依頼状、または紹介状におけるSBARR-SBARというお話しは参考になり、清明院でもさっそく採り入れようと思いましたし、

 

こういう内容のお話は、今後は鍼灸学校でも採り入れるべきだと思いましたね。

 

 

とにかく鍼灸師というのは、なかなか業界内に味方がいない、言わばハグレモノ医療人です。笑

 

 

医師や看護師その他の医療職種とのスムーズな連携がなかなか実現出来ていないし、病院への就職先もほとんどないです。

 

 

その上、鍼灸師同士の身内同士も、立場も考え方もバラバラであり、バラバラどころかむしろ悪口、陰口の言い合い、足の引っ張り合いも散見される有様です。笑

 

 

こういう状況に、寺澤先生のような人物が現れたのは頼もしい限りですね。

 

 

実は、また告知しようと思いますが、寺澤先生とは、とあるセミナーで来週一緒に講演します。

 

 

 

こうした試みを少しづつでも増やしていき、この業界が少しでもいい方向に動いてくれたらいいですね。

 

 

 

 

 

 

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日本東方医学会に参加してきました!!

2019.02.04

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3日の日曜日は、お茶の水で行われた、日本東方医学会に参加してきました!!

 

 

あまり規模は大きくないですが、40年ほど前からあり、鍼灸師と医師の距離が非常に近い学会だと思います。

 

(医師が鍼灸師に非常に歩み寄っている学会、という感じ・・・?)

 

 

今回、午後からの参加となりましたが、教育講演、シンポジウムともに、大変興味深いものでした。

 

 

教育講演では、名古屋大学の川瀬先生のお話しが印象的でした。

 

 

私が去年、症例報告として二つの学会誌で発表させていただいた症例は、奇しくも二例とも「鍼を翳すのみ」で治療した症例でした。

 

ようやっと症例報告論文が載ることに。。。   参照

 

 

一見怪しいこの治療ですが、確かに効くのだという事実を示したくて発表しました。

 

 

特に伝統鍼灸学会の方の乳児のアトピーの症例では、翳すことでなぜ効果が出るのかについて、簡単に考察させて頂いたのですが、この際に、

 

気功関係や電磁波に関する研究から、何か根拠を探れないかと色々探したのですが、なかなか見つからず、難儀しました。

 

(苦笑・・・結局大した情報が見つからず、そこに関しては書きませんでした☆)

 

 

川瀬先生の御研究が進んでいくと、今後、翳すのみの鍼でどうして効果が出るのかに関して、現代科学の観点から何か言えるかもしれませんね。

 

 

シンポジウムでは、医師と鍼灸師の連携に関して、3人の先生が御登壇されました。

 

 

これは長谷川先生、奥平先生の御講演が印象的でしたね。

 

 

長谷川先生は以前から医師と鍼灸師の連携を推進してこられた先生で、非常に凝ったスライドを使った、テンポのいいご発表が印象的でした。

 

 

清明院でもやっていますが、新患の「来院報告書」であったり、こちらからご高診依頼をする際の「紹介状」、これらをキチッとしたものを書いて、

 

地域の医師たちと連携をとる、これは非常に重要なことですね。

 

 

今後ももっと積極的にやっていこうと思います。

 

 

奥平先生は、鍼灸界では有名な奥平明観先生の御子息であり、精神科医であります。

 

 

患者さんの血液検査情報から、栄養状態を細かく分析して、食事療法を提案することで、ポリファーマシーの問題を解決できるのではないか、

 

という主張は、本当に素晴らしいと思います。

 

 

また、奥平先生のお考えを参考にすれば、北辰会が日々行っている「爪甲診」「養生指導」を、もっとグレードアップできるかもしれません。

 

 

懇親会でも、多くの個性的な先生方とお話しすることが出来、改めて自分の無知さ、小ささを思い知ることが出来ました。

 

 

・・・さて、明日からまた、やれることをコツコツとやろうと思います。(^^)

 

 

 

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「検査しなければよかった」

2017.08.04

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たまに、患者さんがおっしゃる。

 

「検査したら〇〇が見つかりました。すごくショックです。検査しなければよかった。。orz」

 

と。

 

 

・・・さてこんな時、どうしますか?

 

 

そもそも、その検査自体、こちらが勧めた検査だったら、どうしますか?

 

 

例えば、出血でも痛みでも痺れでも、ある症状がなかなか治らない患者さんがいたとする。

 

 

でも、東洋医学的な所見(脈診、舌診、腹診、背候診など)に大きな問題がなく、鍼灸治療後の反応からしても、問題ない。

 

 

そこで、

 

「大丈夫だと思いますので、もう少し治療しながら養生して、様子を見ましょう。」

 

と声をかける、こんなことは、鍼灸院では日常茶飯事でしょう。

 

 

しかし、それでもその症状が取れてこなければ、患者さんの不安は募るばかりです。

 

 

現代は、手に持っているスマホで、インターネットで自分の症状を打ち込んで調べたら、なんでも出てきます。

 

 

ちょっとした症状でも、ガンの可能性、難病の可能性などなど。。。(苦笑)

 

 

鍼灸治療や、鍼灸院に対するマイナス情報だって、溢れかえっています。(苦笑)

 

 

そこで、

 

「先生は大丈夫と仰るけど、本当ですか?ガンじゃないんですか??難病じゃないんですか???」

 

と始まる。(笑)

 

 

不安が、術者への信頼感を上回ってくるわけです。

 

 

こうなると、その症状を、こちらの治療によって、治療直後に明らかにスパッと取らないことには、患者さんの不安は払しょくされません。

 

(因みに、取ったとしても、払しょくされなかったりします。(苦笑))

 

 

そういう場合、デッドロックを回避するために、清明院ではほとんど、

 

「では病院で、精密検査してみたら?」

 

と勧めてしまいます。

 

(もちろん言いっぱなしではなく、良さそうな病院を探してあげて、紹介状を書くことがほとんどですが。)

 

「紹介状」を含む記事 参照

 

 

そして、検査をした。

 

 

ガンや難病ではなかったが、思いがけない病気が判明した。

 

 

それがショックで、また不安が募る。

 

 

これが患者さんです。(笑)

 

「不安」の原因

不安と焦りと病

「不安」と「症状」(その2)   参照

 

 

そこで、最終的には、心身一如や、ポジティブシンキングを説くのが吉。

 

(説くならね。)

 

 

常に治療者は患者さんより先回り出来ていないと、仕事にならない。

 

(特に東洋医学の場合は。)

 

 

現代は、触れたくない情報には触れない方が幸せとか、見ない方がいい気がするから見ないとか、見るなとか、そういう考え方を患者さんに説いても、非常に弱い。

 

 

ほぼ無理でしょう。

 

 

インターネットは、すげえ力です。

 

 

また、適正な検査も、重要です。

 

 

ただ、検査だけで、何かが治るわけではない。

 

 

要は使い方です。

 

 

僕はそう考えています。

 

 

デッドロックを避けながら、上手に話を進めて、適正に治療を進めていけば、ほとんどのものは何とかなります。

 

 

 

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皮膚科医に協力していただき、治療を進める

2017.07.19

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数年前から断続的に清明院に通っておられる患者さん。

 

 

これまで、痛風、頻尿、不眠、皮膚炎などなど、色々な症状を治療しては、うまくいくことで、信頼関係を構築してきました。

 

 

ある日、久々に手掌に皮膚炎が出た。

 

 

今回のものは、治療すると楽にはなるものの、症状が戻ってしまう。

 

 

ひどい時は痒みで眠れない時もある。

 

 

仕事が忙しいので、頻回には治療に来れない。

 

 

こんな時、皮膚科の塗布剤で上手に症状がコントロールできると、鍼灸サイド的にもやりやすい。

 

 

しかし、それを患者さんに伝えると、

 

「これまで、皮膚科では”アレルギーです。”ばかり言われて、ステロイドを含む色々な薬を試してきたけど、全然治らない。塗るとかえって悪化する。」

 

と、これまでかかってこられた皮膚科医に対する不信感を仰って、皮膚科を変えることに難色を示す。

 

 

そこで、私の方で色々と調べ、

 

「ここなら良さそうだ」

 

という皮膚科を紹介。

 

(もちろん、紹介状付きで。)

 

「鍼灸師が紹介状書いていいんですか?」  参照

 

 

西洋医学のドクターでも、ちゃんとした先生は、紹介状を付ければ、丁寧なお返事の手紙をくれます。

 

(まあ、そうでない先生も居るけどね。。。)

 

「鍼なんて効かねえよ!」   参照

 

 

お返事の手紙の処方と診断名を見て、

 

「なるほど!」

 

と納得。

 

 

どうやら、その患者さんがこれまでに使ってきた全ての塗布剤を調べて、それらと違う、しかも効果の挙がりそうなものを、

 

しかも使用法をじゃっかん工夫して、処方してくださったようです。

 

 

結果は、その患者さんの皮膚症状は、見事、劇的に改善しました。

 

 

それにより、患者さんが眠れるようになりました。

 

 

それにより、鍼の効きも良くなりました。

 

 

なぜなら、症状が軽減されたことで、患者さんの「心神」が安定し、不安感が除去されたからですね。

 

 

眠れるようになったことで、陰分の不足もマシになる。

 

(この時期、それは大変重要なことなんです。)

 

 

ですので当然ながら、気の動きはよくなるわけです。

 

精神科疾患と東洋医学   参照

 

 

・・・こういうのをどんどんやりたいね、正直、俺は。

 

 

西洋医学がお手上げのモノを鍼灸単独でバシッと治すのも、気分がいいしカッコいいけど、西洋医学と協力して、結果的にズバッと治すのも微笑ましい。

 

 

西洋医学が持っている、

 

「圧倒的標治力(とでもいうべきか)」

 

の力を借りた方がいいケースというのが、臨床現場には厳然とある。

 

 

要は治りゃいいワケで。

 

 

そのためにやっているワケで。

 

 

それが分かんねえやつとは、会話にならねえ。

 

 

 

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「鍼じゃヘルニアは治らねえよ!」

2013.08.16

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今回の夏休み中は、楽しいこともたくさんあった半面、何度か鍼灸に対する批判的な意見も聞いたので、ちょっと書いとこうかな、と思います。(笑)

まず一発目は、僕の友人の話。

この友人は旧友であり、長いこと連絡を取っていなかったのだが、今回の帰省で、久々に会った。

この春に、仕事の肉体的負荷から、坐骨神経痛を発症したとのこと。

あとで整形外科にてMRI検査の結果、腰のヘルニアだと分かったのだが、発症当時、本人はヘルニアだとは思わず、足の痺れがあることから、近所の鍼灸院を受診。

すると、なぜかそこの鍼の先生が、

「これは絶対にヘルニアじゃない、大丈夫、治る。」

と断言したので、その言葉を信じて3か月ほど、足の痺れている部分に鍼して灸して、さらにマッサージする治療に、「ほぼ毎日」治療に通った。

毎回の効果の判定や理学検査等の評価はほぼなく、治療院に行くとひたすら寝かされて鍼灸マッサージを患部にされるのみ、という感じだったそうだ。

そして、症状、全然よくならず。。。

不安がる友人に、その先生は経過中も、

「大丈夫、徐々に良くなるから。」

の一点張りで、具体的な説明はなし。

変わらない症状に、いよいよ不安に感じたので、「自主的に」総合病院を受診。

MRI検査の結果、「典型的なヘルニア」と診断。

・・・で、そのことを鍼灸院の先生に伝えると、悪びれる様子は全くなく、

「あー、よかったねえ、痺れの原因がはっきりして。じゃあ次回からはヘルニアの治療に切り替えるから。」

と、言われたそうだ。。。(絶句)

で、今度は腰回りに、同じように鍼、灸、マッサージ。

それでも全然症状が変わらないので、とうとう愛想をつかして、通院を自主的に辞めたんだそうだ。

・・・で、その友人曰く、

「鍼じゃヘルニアは治らねえよ!」

 

「鍼が嫌いになった。」


とのこと。

・・・悲しいことだが、この友人がそう思うのも無理はない。

僕としては、なぜ最初の段階で、その先生が、彼がヘルニアじゃないことを断言したのかが、不思議でしょうがない。

超能力者なんだろうか。

そもそも、西洋医学的な診断名をどうこう言う権利(診断権)は、我々にはない。

まして、髄核の形態的異常である腰部のヘルニアの有無を確定するには、画像診断(それもレントゲンではなく、個人病院にはまずない、MRIという機械での診断)は必須。

・・・これ、訴えられてもおかしくない事例だ。

実にため息の出る話だった。

因みに、僕(清明院)のこれまで経験した症例では、首でも腰でも、ヘルニアと診断名のついている痛み、神経痛が完全治癒(症状消失)した例や、

 

完治ではないけど、症状がかなり緩解、軽減した例、あるいは、治療したものの症状が不変であり、紹介状を書いて専門病院を紹介し、手術に至り、

 

結局よくなった例など、すべて経験があるが、おおよそ、ヘルニアと聞いたら、鍼灸治療が有効である可能性が高い、という印象をもっている。

だから、どうしても手術したくない患者さんにとっては、鍼灸治療をやる価値は非常に高いと思って、積極的にお勧めしている。

 

(ただし、一定期間やって、効果が薄かったら、別の治療なり、西洋医学的な治療をお勧めすることにしている。)

患者さんは、ある鍼の先生のところに行って治らないと、鍼そのものの評価を、その印象で十把一絡げに断じてしまう。

 

で、それを方々で吹張するだろう。

仕方のない話であるが、悔しい、悲しい話だ。

その友人も、こうなる前に、僕に一言相談してほしかった。。。

もちろんその友人には、その後きっちり鍼をし、これまで感じたことのなかったような直後効果を実感してもらいましたが、果たしてどうでしょうかね。。。

鍼灸への不信は、回復したんでしょうか。

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「鍼なんて効かねえよ!」

2012.02.16


清明院では現在、スタッフを急募しております!!


ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細は
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今日、とある患者さんが、じゃっかん憤った面持ちでおっしゃいました。


「病院の対応に、ガッカリしました。」

と。

その患者さんは、とある難病を抱えて、さんざん西洋医学的な治療を受けてきたけど、これまで目立った効なく、現在は清明院にて、”鍼のみ”で治療されている患者さんです。


もちろん鍼の効果はしっかりと実感されています。


その患者さんが、先日、ちょっと体調を崩して、職場を何日か休んだため、病院に行って診断書をもらわなくてはならない、ということになりました。


今現在その患者さんは病院にかかっていないので、清明院で紹介状(内容はかなり丁寧)を書き、持たせました。


・・・で、その行った先の病院でこう言われたそうです。

「アンタの病気に、鍼なんて効かねえよ!」

その中年ドクターの”オレ様系”の態度と、”実際に鍼が効いているのに”、あまりにも頭ごなしな、この発言に、この患者さんは非常に憤っておられました。

僕も昔なら、これを聞いた時点で、瞬時に「即ギレ」していたと思います。(笑)


かつては、こういう発言をした医師の病院に自ら直接電話して、ギャーギャーと文句を言ったこともあります。(苦笑)

今はこんなの、いちいち相手にしません。


別に丸くなったとかではなく、こういう人間にあまりキレまくってると、身がもたないし時間の無駄、ということを悟ったんです。(笑)

あー、まだいたんだ、こういう人、今どき珍しーナー・・・、と思うだけです。

(もし面と向かって言われたら、とびかかるかもですが。(笑))

まあ、今後はどんどん減っていくでしょうね、こういうドクター・・・。

西洋医学至上主義なんて、もはや時代遅れだと思います。

西洋医学がそんなにスゴく、他がそんなにダメなのなら、現代日本の、この病人だらけの現状は一体何なんでしょうか。

・・・まあ、かと言って東洋医学至上主義も、それはそれで行き過ぎだと思っておりますよ、念のため。

要するに、神様じゃないんだから、人間の心身を完璧にコントロールできる、完璧な医学など、残念ながら存在しないワケで、

でもその中で、各々がやれる最大限を尽くすべき、というのが僕の考えです。


今の時代、心ある、冷静な(というかごく普通の感覚を持った)ドクターであれば、鍼灸や漢方があらゆる病に有効である可能性があるなんてことは、

たとえ実践をやってなくても、すぐに理解は出来る筈ですから、あまり程度が低く、見識の狭い、かつ頭ごなしな人間なんて、相手にしてても仕方ないのです。


てゆーか、そんなヒマない。(笑)

この患者さんも、憤るを通り越して、もう呆れていました。

立場の違いはあれども、「ごくごく普通の」医師や、他の医療業種と、「ごくごく普通に」協力、協調して、患者さんのために最善を尽くしたいものですな。。。

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