お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2019.10.17
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております!
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
清明院には、ここ数年、がん患者さんが増えています。
子宮がん、卵巣癌、肺がん、大腸癌、胃癌、乳癌などなど。
手術後のケアを希望、という患者さんもいれば、抗癌剤治療や放射線治療の副作用緩和を希望、という患者さんもいれば、再発や転移の予防、
という患者さんもいれば、癌そのものを鍼灸で治療してほしい、というニーズまである。
僕は、「鍼灸で癌が治る」とは言いません。
とても僕如きのウデでは、そんな大言壮語、言えません。
ただ、癌に対しては、東洋医学では歴史的に、苦心して治療してきた経緯があります。
それについては真摯に学び、使えるものは実践しようとは思っています。
まあ、現代日本の西洋医学ではいわゆる「標準治療」というものがある程度確立されており、癌と分かれば、その分類やステージ(進行度合い)に応じて、
定型的な治療が決まっており、その結果もデータできちんと出ている。
従って、それを普通に選択する患者さんが大多数、というワケだ。
しかし、実際にそれを行ってみると、イボやホクロを取るのとは大違いで、あまりに強い副作用に面食らって、
「いくら治療のためとはいえ、なんでこんなにキツイ思いをしなきゃならんのだ。。。」
と、「標準治療」を始めたことを後悔した、なんて仰る患者さんもいる。
また上記のように、キチッとインフラ的に治療の内容なスケジュール等々が確立されているだけに、
「対応が機械的、事務的で、人情味を感じない。」
とか、
「まな板に乗った魚が流れ作業のように捌かれていくように、次から次に初対面の医療者が出てきてはいじくり回される印象。」
なんて話も聞く。
一方で、辛い治療をやった結果、今では体調良好であり、大いに感謝している、という話もある。
まあこういう現状の中にあって、鍼灸師サイド、東洋医学サイドとしては、出来る限りの心身のサポートをさせて頂く訳です。
今日患者さんとの話の中で、
「鍼の後のダルさと、抗癌剤の後のダルさは全然質が違う。」
という話が出ました。
まあそりゃそうだよね。。。
片や余分な緊張を緩め、血流バランスを調整した結果のダルさ、片や細胞を攻撃した結果のダルさですからね。。。
どこまでいっても、世界観、哲学の違いを堅持したい。
2018.07.02
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こないだ、久々に往診に出てきました。
15年以上前から診ている患者さん。
もう、スタッフに任せてずいぶん経つのですが、先日、健康診断で大腸に癌が見つかったとのこと。
幸い、転移はなく、そこのみを切除する方向で、病院と話を進めているらしい。
東洋医学では、今その患者さんの体に癌があるかどうかは、分かりません。
消化酵素や腫瘍マーカーの数値がいかほどかも、分かりません。
また、たとえ癌があったり、数値に問題があったところで、東洋医学的な四診所見に問題がなく、症状もなく、元気なのであれば、良しとするところがあります。
このように、西洋医学と根本哲学を異にする東洋医学には、東洋医学独自の物差しがあります。
どこまでも、これに従ってやるのみです。
ただもちろん、西洋医学の内容や、外科的な手法に反対するものではないです。
どうかあしからず。
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.10.22
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
さて、続きいきましょうか。
患者 50代 女性
主訴 癌(肝臓、大腸、腹部リンパ)、便秘
現病歴 清明院初診の1カ月少し前、血便があり、内視鏡検査したところ、大腸癌が発覚。
肝臓、腹部リンパにも癌が見つかる。血便以外に症状はない。
外科手術後、抗癌剤治療開始。
抗癌剤での副作用の緩和、癌の治療および再発予防を目的に鍼灸治療開始。
既往歴 右腓骨骨折
弁証 肝脾鬱結(血熱 瘀血)
配穴 明らかにしない
経過 初診後、体の力が抜けて非常に眠くなる。
現状、抗癌剤をやると体がしんどくなり、鍼すると楽になる、という状況。
抗癌剤治療は1クールはやりたいという意向。
患者さんの意向、主治医の見解を尊重しつつ、最大限のサポートを続ける所存。
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.05.29
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
最近、清明院に癌の患者さんが激増しています。
僕はなぜかこの業界に入ってすぐの頃から、定期的に癌の患者さんを診る機会を与えられてきました。
だから妙に、縁のようなものを感じる疾患であります。
癌の患者さんが一人来ると、これまで出会ってきた色々な患者さんの顔や体が脳裏に浮かびます。
今年も、年明け早々から、とある癌の患者さんをお看取りするところから始まりました。
この日本で癌治療と言えば、三大療法(抗癌剤、手術、放射線治療)です。
私の親戚も、現在やっています。
そしてこの「標準治療」に猛反対する立場の医療者もいます。
これはそれなりに議論を呼ぶようですが、現状では、そういう反対派は、”ノイジーマイノリティー”扱いか、単に”マイノリティー”扱いで、全体としては、
そこまで見向きされている状況とは言えませんね。
僕も正直、昔は、訳も分からずに「標準治療」を否定したりした時期もあります。
僕らが診たり触ったりするのは、病院の治療で全然良くならなかったり、病院で医師にヒドイ態度を取られたとかいうような患者さんばかりが来るわけですから、
当然、西洋医学的な標準治療に対して、術者自身も悪印象のバイアスがかかります。
でも、病院での早期発見、早期治療に大感謝している人だって大勢いるワケです。
(そういう人はそもそもあまり鍼灸院に来ません。)
なお、たとえ治らなくても、ターミナルケアや緩和ケアの方法論や効果に、大感謝している人だって大勢います。
そういうことがよくよく分かってきたので、最近では冷静に、西洋医学の治療を特に批判否定することなく、粛々と治療に当たっています。
患者さんの決心をこそ、尊重するべきだと思うのでね。
また、もし西洋医学の治療を全否定したならば、その患者さんのその癌に関する全責任は取らないといけない。
万が一悪化したり、亡くなった場合、責任が取れるのか。
責任能力の問題です。
場合によっては、そこで全部引き受けて、結果が出せるように、いつかはなりたいと思っています。
そしてそれを、危険な思想や行動だなんて言わせないように。
先は長い。。。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.01.12
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
今、癌の患者さんを何人か診させていただいています。
もうこれまでに、癌そのものを主訴としないものも含めたら、何人診させていただいたでしょうか。
何十人?百人以上??
もう分からないくらい、診させていただきました。
今や、癌は国民病と言っていいですね。
二人に一人が癌になり、三人に一人が癌死すると。
僕の友人にも、すでに三人、癌になった人がいます。
一人は残念ながら、亡くなりました。
そして先日、身内にも一人出ました。
西洋医学の方では、手術、放射線、抗癌剤の三大療法が標準です。
これの是非論については、随分色々な意見が出ているようです。
いずれにせよ、早期発見、早期治療ももちろん大事だとは思うが、それをかまびすしく言うよりも、もっともっと「予防」あるいは「予防医学」に注力するべきだ、
というのが僕の意見。
そこに「積極的予防医療」として、もっともっと鍼灸、東洋医学を活用するべきです。
もちろん、治療にも積極的に活用するべきですが、東洋医学の究極の目的が「治未病」であることを忘れてはいけないと思います。
重篤なものになると、手術も出来ない、放射線や抗癌剤も出来ない、という状態になります。
最終的には、姑息的に血流や栄養を強引に保つような処置がなされ、強い痛み止め(麻薬)が投与されていきます。
よくスパゲッティ―症候群、延命処置、緩和ケアなどと言われ、批判もあります。
それでも、とれない痛みもあります。
ご家族も、見ていて非常に辛い場面ですね。
そういう状況で、鍼で抜苦与楽出来るか。
5年前、(一社)北辰会関東支部の15周年記念講演で、「究極の鎮痛法」というテーマで講義させていただきました。
そういう状況下での抜苦与楽、一定可能であると、今日、実感しました。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2013.02.26
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、当ブログのランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
最近、ガンの患者さんを診させていただく機会が多いです。
清明院も、開業して3年がたち、いよいよ難病、重症の患者さんが増えてきております。
ありがたいことだし、気が引き締まります。
一般の方からすれば、病院から
「ガンです。」
と言われてしまうと、そこからはまるでテレビドラマのような悲壮な闘病記が始まってしまいます。
”ガン”という病名からは、素人は即座に”死”を連想してしまいますから、無理もない話です。
ただ、もちろん状況にもよるでしょうが、モノによっては、かえっていじくりまわさない方がいいものも多いのではないでしょうか。
病院にて、
「ガンです。」
「あっそ。別にイイです♪」
みたいなネ。(笑)
もし、自分自身の「治る力」をフル活用し、ガンと膠着状態が作れるなら、別に手を出す必要もないんじゃないでしょうか。
念のため付言しておきますが、私はいわゆる”標準治療”というものを否定するものではないですよ。
ただ、化学療法や放射線治療、外科手術をやるには、もうちょっと慎重になった方がいいケースが意外と多いと思うのは、
僕だけではないはず。
意外と、ドクターやナースなど、医療関係者ほど、そう思う方が多いんじゃないでしょうか。
医師が書いた、そういう本も出ています。
(もちろん賛否両論で、激しい議論を巻き起こすわけですが)
どうせそういうドクターは、医者の世界でははぐれ者みたいな扱いを受けているのかもしれませんが、
僕は大いに「一理あり」だと思っていますし、その勇気には敬意、って感じです。
何しろ同調圧力ばっかりで、自由に発言できない空気は息苦しい。
まあ、東洋医学でも、『黄帝内経』にも記載があり、数千年前から、この「ガン」という病を認識し、鍼灸でも漢方でも、あれこれと治療法を考えて来ました。
それなりに、効果もあげてきました。
最近、妙にガン患者さんにあたることが多いので、気を引き締めていきます。
この病気は、もちろんなかなか一筋縄ではいかないけど、僕自身、大変思い入れのある病気でもあります。
今年来た一通の年賀状。
亡くなる日まで、同じ一族の方を、2人も診させていただいた、ガン患者さんのご家族からでした。
「今年も、多くの患者さんの命を救って下さい。」
と、書いてありました。
色々思いだして、胸を突きます。
気合い、入れます。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.05.27
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
最近、往診、外来ともに、癌の患者さんが何人か新患さんで来られました。
中には、西洋医学からすでに余命宣告されている患者さんもおられます。
あるいは手術して、うまくいったものの、再発、転移の不安や恐怖にかられて、様々な症状を発症しておられる方、
放射線や抗がん剤の副作用に苦しむ方、あるいは手術の後から後遺症が出て、それの治療にみえる方などなど、
訴えは様々ですが、癌患者さんと言うと、これまでに様々な経験、思い出も多く、気が引き締まるような思いがします。
〇
どうやっても止めてあげられなかった痛みもありました。
奇跡的に治まった痛みもありました。
僕に、何度も何度もお礼を言いながら、静かに亡くなっていかれた患者さんもおりました。
御家族が、
「祈祷師の所に連れて行く。」
とおっしゃって、それっきりになった患者さんもおられました。
「自然現象」である人の死を前に、東洋医学で、何が出来るか。
これまで、鍼を通じて、させて頂いた、いくつもの貴重な体験が、僕の血肉となり、次の患者さんに向かう勇気をくれます。
ありがたいことです。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2010.05.25
久々に、「患者さんの声」をいただきましたので、載せさせていただきます。
本症例の患者さんは、今年(平成22年)の2月に他界されました。
以下の文章は、お孫さん(現在清明院に通院中)が書いて下さったものです。
80代 女性
症状:全身転移による末期癌による浮腫み、呼吸困難、歩行困難、全身の痛みなど
昨年(平成21年)の秋頃、祖母の細い足が急にゾウの足のように浮腫み、それをきっかけに病院の検査で調べた結果、癌の末期と宣告されました。
足の浮腫み以外は特に身体に大きな不調がなかったので、家族にとっては大きな衝撃でした。
専門医の先生は祖母の年齢、体力を考えて、手術や抗癌剤治療は勧めませんでした。
家族で慎重に話し合った結果、祖母には病気の事は伝えず、これまで通り、普通の生活をしながら祖母を看病し自宅で看取ることを決めました。
祖母は以前から足腰の不調等で竹下先生にお世話になっていたので、祖母の身体に関しては、引き続き竹下先生に全面的にお任せすることにしました。
これは私達家族からの願いでもありましたが、竹下先生の目指すところは、なるべく苦しませずに逝かせてあげること、でした。
昨年の10月頃から竹下先生と松木先生が交代で週に3~4日、往診にきてくださり、特に大きな変化は無く新年を迎えられました。
癌患者とは思えないほど食欲はあり、癌の末期だなんて誤診ではないか、と疑ったくらいでした。
若干のふらつきがありましたが、鍼のあとはふらつきがなくなり、元気と自信を取り戻している様子でした。
その後徐々にふらつきが強くなり、家の中を動く事もままならなくなった頃、さすがの祖母も不安を覚え、落ち込んでいる事が多かったのですが、
やはり竹下先生と松木先生に優しく励まされ、支えて頂いていたように思えます。
鍼が終るとニコニコしていて
「心配しなくていいよ。」
って言われた、とうれしそうに話していました。
2月に入った頃からたまに腹部に痛みを訴えたり、ちょっと動くと息切れがひどかったり、食欲が減ってきたり、
と色々出てきましたが、ほぼ全て鍼で対処して頂き、穏やかに過ごさせていただきました。
年明けくらいからは近所の内科医院の先生も往診にきて下さっていて、介護保険を使って介護ベッドや酸素の機械や、
浮腫みをとるマッサージ機などをレンタルして下さり、病状に合わせて薬を出して下さっていました。
なんとなく外枠のケアを西洋医学で、内側を東洋医学で、といった感じの西洋医学と東洋医学のコラボレーションだったように思えます。
2月の中旬に体調が急に悪化し、2月末に亡くなるまで、竹下先生がお忙しい合間を縫って毎日来てくださいました。
先生が毎日来て下さる事は祖母にとっての安心でもありましたが、私達家族の安心でもあり心の支えでもありました。
先生の月に唯一のお休みの日まで
「いつでも携帯に電話してください。」
とおっしゃってくださった先生に、本当に感謝の気持でいっぱいでした。
昨年の10月の時点で全身に癌が転移していて、手のほどこしようがない、という状態だった祖母が、亡くなる数日前まで食べたい物を美味しい、と言って食べていられた事、
癌の末期患者として苦しんだのは最後のほんのちょっとだけで、しかもその頃はほとんど意識が無かったと思うので、祖母はおそらく自分が重い病気であることに気付かないまま亡くなっていけた事は、
祖母自身にとっても私達家族にとっても、幸せな事だったと思います。
鍼治療の不思議を見せて頂きました。
そして何より竹下先生と松木先生が一生懸命やってくださったおかげだと思っています。
心から感謝しています。
約半年間、祖母の事でお世話になり、先生方はすっかりうちの親戚一同のヒーローとなり、死ぬときは清明院にお世話になる、と決めている人たちもいるので、
私を含め家族、親戚ぐるみで今後ともよろしくお願いいたします。
◆清明院からのコメント
この症例は、末期癌と判明してから、亡くなられるまでの約4カ月間を、ご家族の要望により、ほとんど鍼のみで対応した、貴重な症例であります。
上の文章にもある通り、本症例の目的は、なるべく患者さん御本人を楽に逝かせてあげることでした。
「腎虚水泛(じんきょすいはん)、血熱(けつねつ)」と証を立てて最後まで治療し、それはなんとか達成してあげられたと思いますが、
最後は亡くなってしまった訳ですから、僕にとっては、もっとこうしてあげられたんじゃないか、ああしてあげられたんじゃないかと、今でも、
色々と考えさせられる症例でもあります。
人間は早かれ遅かれ、誰でもいつか必ず亡くなります。
悲しいけど、それは皆が分かっていることです。
ただ、最後亡くなる時ぐらいはなるべく苦しみたくない、周りに迷惑をかけたくない、というのが、多くの患者さんの考え方です。
この患者さん自身もそういう方でした。
この症例のように、現代西洋医学的には手の施しようがない状態の患者さんにも、鍼は強い味方になります。
鍼をして、安心し、痛みが楽になる、よく眠れる、結果、そんなに苦しまずに、比較的安らかに最期を迎えられる。そういう症例を、僕の短い臨床経験の中でも、何例も経験しています。
反対に、病院から手の施しようがない、と言われているにも関わらず、開腹手術、抗癌剤治療を選択し、酷い副作用に苦しみながら、本人もご家族も泣きながら亡くなっていった患者さんも、これまでに何人か診ています。
この方が亡くなられる前日の、意識があった最後の往診の時、帰り際に、
「明日も来るからね。」
と声をかけると、それまで苦しそうにしていたのに、ニコッと笑って頭を下げた、この患者さんの笑顔を、今でも昨日のことのように思い出します。
「東洋医学」とは何なのか、“人の生き死に”に対して何が出来るのか、限界は果てしない、と僕は思っています。
2024.11.07
清明院では現在、求人募集しております。
本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?
募集内容の詳細はこちら。
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
2024年10月も、なんやかんやと色々やっとります。笑
10.3、10.31(いずれも木)は毎月恒例の順天堂東医研に参加してきました!!
(今月は都合により二回開催、10.31の回で、第69回です!)
10.3の回の講師は長瀬眞彦先生で、講義テーマは
「漢方薬は生薬からできている 〜人は自然とともに生きている~」
というお話。
順天堂東医研の優秀な学生諸氏は、いずれ現場に出て、患者さんに漢方薬を処方するようになるでしょう。
その時に、日本の医療現場ではよく行われているように、病名や症状のみから、西洋薬と全く同じノリで処方するのか、漢方薬を構成するのは生薬であり、限りある草根木皮(生薬資源)であり、
それら生薬が選ばれた背景には、古代中国の自然哲学が背景にある、という認識を持って、東洋医学的な考え方でもって処方するのか。
色々な意味で、大きな違いが出て来るだろうと思います。
10.31の回の講師は私です。
今回からついに新シリーズ「経穴学①総論」という内容が始まりました。
今年は(一社)北辰会の年末代表講演のテーマも「経穴」です。
ここにきて、経穴について系統講義や特別講演する機会が立て続けに来ていますが、これは鍼の神からの、
「お前もそろそろ経穴をキッチリやりなさい」
というメッセージだと受け止めています。
(別に逃げてた訳とかではないんですが。苦笑)
いい機会なので、私の臨床25年の、経穴に対するあらゆる知見を、これから全経絡分のシリーズ講義で、纏めてみたいと思います。
全国の医学生の皆さん、乞うご期待!!
10.4(金)~10.6(日)は、熊本で行われた第14回、日本中医薬学会学術総会に参加し、症例を発表してきました!!
日本中医薬学会でリアル対面で症例を発表したのは、2017年に同じ熊本で行われた回からの7年ぶり、あと、コロナ禍の最中の2020年にオンラインで症例発表して以来です。
2017年は「再生不良性貧血の増悪が危惧された妊婦の1症例」、2020年は「COVID-19治癒後の諸症状の一症例」でした。
今回は「フィッシャー症候群に鍼灸治療が奏功した一症例」です。
今回は金曜日から熊本入りし、今回の会頭である、加島雅之先生が総合内科部長を務める熊本赤十字病院の鍼灸治療の様子も見学させて頂き、各先生方の御講演も、2日分しっかりと聴講させて頂きました。
どの講演も非常に勉強になり、大変いい経験をさせて頂きました。
10.7(月)は日本東方医学会の分科会であるDAPA(医鍼薬地域連携研究会)カンファレンス。
今回は「脳梗塞後遺症による主訴改善の1症例」の症例検討会。
脳梗塞と言えば、大変怖い病気で、重病中の重病ですが、その後遺症にしっかりと寄り添い、見事に効果を挙げた症例でした。
今回も活発な意見交換が出来て、「医師と鍼灸師で、鍼灸師の症例を検討する」この活動も、今後まだまだ伸びて欲しい活動の一つです。
因みにこの勉強会は、毎月オンラインで開催しております。
どなたでも参加できますので、次回は11.11(月)の20時~90分、是非こちらのページからお申し込み下さい。
(アーカイブ配信もあります!!)
10.18(金)の夜は慶應大学で行われた家庭医の先生方の勉強会「Metropolitan FM Conference」にて症例を発表してきました!!
今回の症例は「10年以上西洋医学的治療を拒否し続けてきた膀胱癌患者の一症例」。
我々、「路地裏の鍼灸院」という立場上、西洋医学的な標準治療を拒否したり、出来れば受けたくない、というお考えの患者さんを診させて頂く機会は多いです。
というか、そういう患者さんに対して、良好なパフォーマンスが出せないと、鍼灸院はやっていけないのではないかと思います。
本症例もそういった患者さんでしたが、「どういう医師(医療人)から、どういう治療を受けるか、受けたいか」というのは、その患者さん一人一人の生きざま、価値観に関わる部分であり、
本症例はそういう意味でも非常に多くの示唆や教訓を含んでおり、我々が普段扱うこういった症例を、医師の先生方と共有し、検討できたことが、非常に嬉しかったです。
10.20(日)は東大鉄門記念講堂で行われた医療系学生交流会に参加してきました!!
爽やかな若者たちの中に一人、黒い服着たオッサンがいるのは、なかなか場違いな感じでしたが(苦笑)、今現在の鍼灸学生さんの雰囲気を感じることが出来て良かったです!
もちろん、あそこに来ていた学生さん諸氏は、所謂「意識高い組」なんでしょうけれども。苦笑
医療における多職種連携は、今後の医療界でますます重要になることが予想されるテーマであり、鍼灸学生や、卒後の鍼灸師が「井の中の蛙」というか、変な視野狭窄や、リターンの低い孤軍奮闘とか、
酷いと、単なるマウンティングのための知識ひけらかし人間みたいな状況に陥らないためにも、そういうことを学生のうちから啓蒙することは非常に重要だと思います。
鍼灸師が、他の医療系職種の方々とも堂々と、かつ礼儀正しく連携出来て、なおかつ、自身の高度で個性的な専門性を遂行、表現することが出来るようになれば、
ネットだのテレビだのの大袈裟な宣伝に頼らんでも、今の比じゃないほど受療率は上がり、患者さんのためになる筈です。
こういった活動は、今後も注視していきたいと思います。
10.26(土)~27(日)は福岡で行われた第19回 公益社団法人 日本鍼灸師会 全国大会in福岡にて、講演と実技、シンポジウムに登壇させて頂きました!!
私以外には経絡治療学会の橋本厳先生、積聚会の藤原典往先生というメンツで、北辰会と経絡治療学会、積聚会という、鍼灸業界で古くからあり、
色々な意味で御縁のある3つの学派が集まって、講義と実技や、様々なお題でシンポジウムで語るという企画で、非常に楽しかったです。
実技では、2人のモデルの学生さんが出て来られたのですが、2人とも後日連絡を下さって、非常に顕著な効果、変化があったようで、そこも嬉しかったです。
シンポジウムでも、三者三様のコメントがあって、参加者にとってなかなか刺激的だったのではないかと思います。
アーカイブ配信もあるようなので、今からでも是非!!
10.28(月)は日本東方医学会主催「新・中医臨床カンファレンス」です。
こちらも月に一回のオンライン開催で、ここでは、医師による中医学的な臨床の最前線が、ありありと分かると思います。
今回の症例はコロナ後遺症で、今回も医師の先生方の対応や御見解が、非常に勉強になるカンファレンスでした。
次回は11.25(月)20時〜 (60分程度)となります。
お申込みはこちらから!!
・・・てなわけで、10月は二回も九州に行ってました・・・。苦笑
11月、12月もチョイチョイイベントがありますので、こんな感じで年末まで、ガンガンいきましょう!!!
〇
2022.11.26
清明院では現在、求人募集しております。
本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?
募集内容の詳細はこちら。
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
11.14(月)の夜は、日本東方医学会の分科会であるDAPAカンファレンスを視聴してきました!!
今回のテーマは
case41「70代女性 都下での独居高齢者の現状と関りの症例」
case42「60代男性 毎週通院していた患者から脳血栓が見つかった症例」
という二本立て。
1例目ですが、私も都内で往診を20年以上やっておりますので、常に在宅のご高齢の患者さんとは関わってきました。
在宅医療というのは、ただ行って、やって、ハイさよなら、というものではありません。
独居の高齢者の、生活上の様々な問題というのは、実に多岐に渡ります。
その高齢者の居住空間のバリアフリーの問題、食事や入浴をどうするかの問題、空き巣などへのセキュリティーの問題、生活動線における手摺の問題、階段の升降の問題、転倒した場合の対処などなど、
こうしたいわゆるADL(Activities of Daily Living 日常生活動作)の問題の整備が非常に重要ですし、また、その人自身が、御家族はもちろん、どういう周囲の人間と関わっており、本人がそれに納得できているかなど、
その高齢者の生きがいや生活の質(QOL:Quality of Life)の問題、さらに、癌などの予後不良の疾患の患者さんでは、緩和ケア、看取りの問題などなど、
鍼灸師が医療人として、また、身近なサポート役として、他の医療従事者、介護従事者とも協調しながら、どのように関わるか、という問題は、果てしなく奥が深いです。
今回も、非常に学びの多い症例だったと思います。
2例目は、東洋医学と言えば理想は「治未病」ですので、患者さんによっては、鍼灸漢方をやっていればあらゆる病気が未然に防げる、と思っておられる方は少なくないと思いますし、
我々やる側も、当然そのように考えて、日々治療にあたっているわけですが、それでも、不測の事態というのは起き得ます。
鍼灸や漢方を数年、数十年、定期的に続けていたけど、癌になった、脳梗塞になった、心筋梗塞になった、などなど、例を挙げればいくらでもあるでしょう。
でもそこで、鍼灸漢方やってたけど、意味がなかった、と考えるのは早計だと思います。
我々は、患者さんが治療に見えた時はみんな自分なりにベストを尽くしますし、日々の生活における養生法も指導しますが、完全にこちらの言うように通院して下さる患者さんや、こちらの勧めるような養生指導を守って下さる患者さんばかりではないし、
患者さん自身のプライベートな日常生活の中で、こちらではどうにもできないような、様々な艱難辛苦に襲われることだって、ままあります。
ですので、東洋医学を普段から生活に採り入れることは、あらゆる病気の予防としてもちろん意味はあるけど、全ての病気を完全には防ぎきれるものではない、しかし、もし大病が起こってしまったとしても軽く済ませる、また、済むはず、というポジティブな考え方を、術者と患者の双方で共有することが、非常に重要ではないかと思います。
長く通っていた患者さんが、何らかの病気に倒れたと聞いた時、我々としては非常にショックですし、負の感情に襲われることもありますが、そこを乗り越えるためにも、
普段、自分がその患者さんに対して何を目的として、どういう介入をしていたか、が、明瞭に理解できており、しかもそれを患者さんと共有できてないといけないと思います。
そして出来れば、そういう、未来に起こるであろう不測の事態も、東洋医学の見地から予見出来たら一番いいと思います。
(これはなかなかレベルが高いと思いますが)
次回は12.12(月)の20:00~やるようです。
お申込みはこちらから、ご興味のある医師、鍼灸師、薬剤師の方はぜひ!!
〇
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!