東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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令和元年、幕を開ける!!

2019.05.01

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今日から「令和」元年初日です!!

 

 

ついに来ましたネ。(^^)

 

 

なんかこう、気分が変わりますな。

 

 

しかしながら、「不動心」で鍼灸臨床に邁進してまいります。

 

 

「生前退位」というのは、平成天皇らしい、色々お考えになった上での、素晴らしい伝統のリアレンジだと思いましたが、過去にもあったようですね。

 

(1817年の光格天皇以来だとか。)

 

 

昭和から平成に変わった時、僕は小学生でしたが、1月初めに昭和天皇崩御のニュースを、確かスキーに行っていた旅館で聞きました。

 

 

子供ながらに、大人たちが騒いでいたのを覚えています。

 

 

そして、朝から晩まで、テレビがすべて昭和特集になり、戦前~戦争~戦後の高度経済成長期の映像が延々と流れ、アニメやドラマやお笑い番組が全く見れなくなったことが、

 

実につまらなかったことを覚えています。(笑)

 

 

・・・令和ではどうなるんでしょうね。

 

 

平成の日本は、戦争こそなかった(一部異論もあるようですが。。)ですが、バブル崩壊からの不況、就職氷河期、宗教ブーム、オウム真理教によるテロ、

 

雲仙普賢岳や阪神大震災や東北大震災に代表される、様々な自然災害がありましたね。

 

 

世界情勢では湾岸戦争(中東問題)、米国の同時多発テロ、パレスチナ問題、北朝鮮問題、日中関係、日韓関係の緊張、EU問題、リーマンショックなどなど、

 

世界大戦にはならないものの、その火種とも取れるような紛争や経済問題が、いつまでたっても終わりません。。。

 

 

僕ら東洋医学、鍼灸医学はどうなるんでしょうか。

 

 

明治維新で「政治的法難」とも言える憂き目に遭い、大正~昭和初期に一部の先生方の奮闘で、どうにか復興しようとしたものの、敗戦で再び法難に遭い、

 

それでも形を変えながら徐々に息を吹き返し、昭和後期から平成と、「数的には」増してきたこの医学。

 

 

世界的には東洋医学(中国伝統医学)に期待の目が向いてきています。

 

 

さて、令和の時代、どこまで行けるか。

 

 

みんなで頑張り、盛り上げたいですね。(^^)

 

 

 

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新元号は「令和」に決定!!

2019.04.01

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ついに新元号が発表されましたね。

 

 

「令和」。

 

 

クールな響きですね。

 

 

これから、日本はどうなるんでしょうかね。

 

 

平成の30年間で、一番変わったのはネットでしょう。

 

 

昭和は家に1台置き電話があるのみだったのが、今では国民のほぼ全員が携帯電話を持ち、その携帯電話で写真が撮れ、それをメールで送受信でき、

 

しかも世界中のあらゆる情報を検索することが出来る。

 

 

一般人も有名人も、一人一人が平等に、文章でも肉声でも動画でも、全世界に情報を発信することもできる。

 

 

格安で、一瞬で、地球の裏側とも連絡を取ることも出来る。

 

 

飛行機を使った旅行だって、30年前では考えられないくらい、簡単に行けるようになったんじゃないでしょうか。

 

 

色々、30年前には想像もできませんでしたね。

 

 

今の日本は、かつてない少子高齢化、人口減少。

 

 

おまかせ民主主義、大量消費社会。

 

 

エネルギー(依存)問題、食料(廃棄)問題もある。

 

 

僕が住んでいる東京は、今や外人さんだらけ。

 

 

コンビニ、吉野家、ファミレス、ほぼすべて、店員さんは海外の方です。

 

 

彼らが働き、納めた税金、あるいは旅行者が買い物していったお金で、日本の行政サービスが回っている、そこに依存せざるを得ない、

 

というのは、よく考えるとコワいことですね。

 

 

東京オリンピック終わって、大阪万博終わったら、どうなるんだろうか。。。

 

 

次の時代はどうなるんか、楽しみなような、不安なような。。。

 

 

まあ時代がどうなろうが、鍼は効きます。

 

 

鍼を磨いて、いかようにも対応できるように、備えます。

 

 

 

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(一社)北辰会、組織再編。

2024.04.13

 

 

 

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・・・今日はまあ、専門家の方というか、業界関係者の方々に、(一社)北辰会に関して報告というか告知というか、です。

 

 

ですので、一般の患者さんにはほとんど関係ない話ですが(苦笑)、一つの節目なので、ここに書いておきます。

 

 

僕的には、鍼灸師人生を大きく変えた団体、と言っても良い、「北辰会関東支部」が、この度、発展的に解消、ということになりました。

 

 

1979年(昭和54年)に創設された北辰会は、2009年(平成21年)の2月に、規模が大きくなってきたことから、一般社団法人として再出発しました。

 

 

因みに、ちょうど清明院は、その年の10月に開院しました。

 

 

そして、法人化15周年を迎えた2024年(令和6年)4月、組織再編がなされ、本部と支部は一本化され、1996年(平成8年)から約28年続いた「北辰会関東支部」は、発展的に解消される運びとなりました。

 

 

もちろん、大阪と東京での定例勉強会、大型研修会は、今後は「関西部会」「関東部会」として、これまで通り継続します。

 

 

まあ要は、本部と支部が一体化したことで、関西と関東が同等の組織になった、組織が一本化された、ということだと思います。

 

 

これを受け、北辰会HP内に

 

「北辰会関東支部の歴史(創設者 中村順一先生について)」

 

と、

 

「順雪会(冬季研修会)の歴史」

 

というページを、私の文責で作りました。

 

(北辰会HP内「歩みと活動」ページ内)

 

 

かつて、ボンハン学説が話題になった直後の1968年(昭和43年)に、藤本蓮風先生が大阪市立大学の解剖学教室の藤原知先生のもとで勉強し、そこに集まった若き鍼灸師達とともに「大阪経絡学説研究会」を立ち上げ、

 

それを母体として1979年(昭和54年)には「北辰会」が誕生し、1996年(平成8年)には「北辰会関東支部」が誕生、2009年には社団法人化、2018年には藤本新風先生に代表理事を交代した、

 

この、長い長い歴史の中における、一つの節目として、諸先輩方への感謝の心を込めて記録に残しましたので、ご興味のある方はどうぞご覧下さい。

 

 

 

・・・さて、コロナも明けて、新体制になり、新しい世の中で、今後も北辰会は驀進します。

 

 

 

 

 

 

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三旗塾主催、第19回中医オープンセミナーを視聴しました。

2022.03.25

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3.20(日)に行われた、お世話になっている金子朝彦先生が主催する第19回、中医オープンセミナーを、OD視聴しました。

 

 

こうやって、当日は用事でリアルタイム参加出来なくても、後からアーカイブ視聴できるのは非常に嬉しいことですね。

 

 

しかも一時停止してメモしたり、聴き直したり、すでに知っている内容のところは倍速再生したりも出来る、これも最高です。

 

 

今回の講師はなんと、清明院の初代副院長である松木宣嘉先生

 

 

彼は約10年前に清明院を退職し、現在は香川県の高松で開業しながら、鍼灸専門学校で教鞭をとりつつ、岡山大学の大学院に通って、学位をとるために奮闘中です。

 

 

20年前から知っていますが、常に勉強熱心であり、一見クールですがアツい男だと思います。

 

 

松木先生からは腹診のお話。

 

 

このブログにも何度か登場した、江戸末期、あの江戸医学館の多紀元堅(1795?-1857)の著作『診病奇侅』と、和久田叔虎(生没年不詳 18世紀末~19世紀初めころの人物)『腹証奇覧』『腹証奇覧翼』の内容を引きながら、腹診における重要点をまとめた、分かり易い講義。

 

 

章門という経穴、水分という経穴、あるいは腹部における動悸や「離れ」という所見などなど、腹診において重要な内容に関する江戸期の医家の見解をまとめてくれました。

 

 

後半は山梨の保坂明宏先生による「経産婦が逆子になる理由」という講義。

 

 

逆子についてはこのブログでも以前チョロッと書きました

 

 

保坂先生の講義では非常に詳細に、仙骨、仙腸関節、骨盤周辺、胸郭を中心に、患者さんの動作の異常から、それらの診察法を非常に細かく解説して頂き、

 

仙腸関節と側腹部の筋肉を調整することで高確率で逆子が改善できるという理論を解説して頂きました。

 

 

まだ若く、金髪でロン毛という個性的なルックスの先生ですが、非常によく勉強、実践しておられる様子が伝わりましたね。

 

 

講義も上手で、スライドの作り方も非常に上手だし、慣れているなと感じました。

 

 

今回の講師は二人とも僕より年下で若く、こうやってだんだん業界が年下だらけになってきて、俺もジジイになっていくんだろうな、という感じもしましたね。笑

 

 

こういう、まったく毛色の違う若手二人を思い切ってキャスティングした金子先生、流石です。<m(__)m>

 

 

こういうのはとてもいいことですので、今後も30代といわず、20代の無茶なやつらに、ビビらずにガンガン前に出てきてほしいと思います!!

 

 

かつて、昭和初期に東洋医学を復興しようとした先生方の多くは20代ですからね。

 

 

令和だからできないなんてことはない筈です。

 

 

 

 

 

 

 

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第70回(公社)全日本鍼灸学会、学術大会迫る。

2021.06.03

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迫るどころか、明日から(笑)、6.6までの3日間、福岡にて(公社)全日本鍼灸学会学術大会が行われます。

 

(もちろんこのご時世、オンライン開催となります。)

 

 

オンライン開催ってのも、慣れるとなかなか良くて、これまでは普通、学会といえば、地方まで新幹線や飛行機で前日に移動しておいて、地方の美味しいものでも食いながら、普段会わない先生方と飲んで、

 

翌朝は朝一からスーツ着てホテルから出てって、ロビーやら会場やらで、これまた普段会わない先生方と挨拶しながら講義聴いて、終了後の懇親会ではまた初対面の先生方と名刺交換して、

 

それが新しい仕事や出会いに繋がったりとか、そういうもんであり、それが楽しかったりもしたんですが、オンラインになってからは、1発目の講義が始まる5分前まで風呂入ってても大丈夫です。(笑)

 

 

ベッドで横になりながらでも、聴講できます。(笑)

 

 

しかも今後は、これが主流になるんじゃないでしょうか。

 

 

・・・となると、飛行機代、ホテル代、飲み代はまったくかからないけど、リアルでの出会いは大幅に減りますね。

 

 

スゴイ時代が到来しましたね。

 

 

この学会は、前身である日本鍼灸治療学会から考えると、戦後間もない頃からある、日本の鍼灸界で最も大きな学会で、日本の鍼灸の学術研究を代表する団体、といっていいと思います。

 

 

今回、(一社)北辰会代表の藤本新風先生が6日(日)のシンポジウムに登壇なさいます。

 

 

テーマは「臨床における経絡経穴の意義を改めて問う」です。

 

(発案者の先生は、令和の経絡論争みたいになったらいいなと思ったとか。。)

 

 

他のシンポジストの先生は経絡治療学会橋本厳先生、東大病院粕谷大智先生です。

 

 

3つの会派、考え方を代表する立場の先生方です。

 

 

この3名の先生が令和の時代の頭に、この件に関して何を発言なさるか、注目ですよ!!

 

 

なんと、オンデマンド配信もあるため、会期終了後の6.10(木)まで申し込み可能だそうです!!

 

(そういう時代になるんですね)

 

 

まだの方は、今からでも間に合う!!

 

 

 

申し込みの詳細はこちら!!

 

 

 

 

因みに、どこかの講演で、私も名前だけ登場します☆

 

 

 

(見つけた人はスゴい!(笑))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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来年の計画

2019.12.13

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さて、年末も近づいてきました。

 

 

今年も、数多くの新しい経験をさせて頂きました。

 

 

4月には順天堂東医研が正式にスタート、また、日本伝統鍼灸学会では学術部員に、またこの時期は、長く勤めた清明院スタッフの出入りもありました。

 

 

5月には元号が令和に変わりましたが、4月の終わりに群馬の祖父が亡くなり、なんと新元号の初日は葬式から始まるという。。。(苦笑)

 

 

葬式終わりで、GWには初の台湾に研修に行くことも出来ました。

 

 

9月には、富士山にも登りました。

 

 

まあそんなこんなでも、10月10日には無事10周年を迎えることが出来、11月には日本東方医学会で学術委員としてお手伝いさせていただくことになり、

 

12.1には節目として、清明院10周年記念の会をやることが出来ました。<m(__)m>

 

 

鍼を持って20年。

 

 

清明院を作って10年。

 

 

さて、とりあえずの問題は、ここからの10年です。

 

 

私個人は、これまでと同じように、毎日、朝から晩まで、最高を求めて鍼をし続けるのは大前提であり基本ですが、清明院の在り方、業界との関わり、

 

この辺をどう調整していこうかなというのは、色々考えております。

 

 

 

まあここは、最高というよりは最適化、なんでしょうね。。。

 

 

学校や北辰会での講義や実技指導、また、学術のみならず、社会人として、一人の鍼灸師をいっぱしになるまで教育するとか、もっと基本的に、

 

人を雇うとか、税務会計等々も含めて、法人運営するってのも、甘くないなあと、キチッとやってみて、よくよく分かりました。(苦笑)

 

 

こういうことは大事だけど、それに臨床が圧迫されてるなら本末転倒、無い方がいい。

 

 

この辺が、この先10年の現実的な課題でしょうね。

 

 

・・・まあ、爆裂します!!!(゚∀゚)

 

 

 

 

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日本伝統鍼灸学会に参加してきました!! ①

2019.11.26

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先週末は土、日と、船堀で行われた「第47回 日本伝統鍼灸学術大会」に参加してきました!!!

 

 

先ずは土曜日しか来れない患者さん各位、多大なるご迷惑をおかけし、相済みませんでした。<m(__)m>

 

 

幸い、土曜の患者さんの大幅な悪化も今のところはなかったようで、少し安心しています。

 

 

今回は、今年度からこの学会の学術部員を務めさせて頂いていることもあり、開会式から閉会式まで、二日間終日参加という、生まれて初めての出来事を体感しました。

 

 

僕にとってはメモリアルなことですね。

 

 

まあなんかこういう、メモリアルな出来事が多いわ、今年は。。。

 

 

清明院も10周年だし、令和元年だし、ま、ちょうどいいのかな。

 

 

しかしまあ、月曜の夜ぐらいになったら、鍼したくて手が震えたわ。。。

 

(苦笑・・・イレギュラーに鍼しない日々は、俺にとって体に悪い。。)

 

 

僕は20代の頃、この「学会」というものに関しては、僕は正直、乗り気ではありませんでした。

 

 

「つーかあんなもん、所詮は目立ちたがりのオッサンの集まりだろ!?」

 

「けっ、あんなもん、公衆の面前で知識ひけらかしてえやつが喋るとこだろ!?」

 

「臨床家が行くとこじゃねえよ!<(`^´)>」

 

「権威だの教授だの、俺の知ったこっちゃねえし。( `ー´)ノ」

 

「そんなことより、目の前の患者、四苦八苦しながら治す方が、俺にとっては重要なんだよ!!」

 

とか、マジで思っていました。

 

(笑・・・まるで不良ですな。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル)

 

 

それが10年以上経った今では、年間いくつもの学会にせっせと参加し、発表までし、論文まで書き、しまいには役員までやっています。(苦笑)

 

 

教授さんや権威と言われる先生方とも、せっせと頭を下げて、名刺交換しています。(爆)

 

 

・・・一体、この変化は何なのか。

 

 

人は変わる。

 

 

良くも悪くも。

 

 

だから美しいし面白い。

 

 

まあ、それも含めて、何回かに分けて、今回の学術大会の感想を書きましょう。(゚∀゚)

 

 

 

続く。

 

 

 

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御来光☆

2019.09.03

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↑↑雲海最高、天気最高。

 

 

 

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9.1~2の二日間、今年も富士山へ。(゚∀゚)

 

 

今年は実は7月に企画していたんですが、雨と土砂崩れで延期に。。。

 

 

そして今回、ついに実現しました!!

 

 

去年は早朝からの日帰り弾丸登山だった(これはマネするのはやめましょう)ので、御来光とお鉢巡りが出来なかったので、今回は山小屋に一泊するパターンです。

 

 

しかし、これもこれで消耗した。。。(苦笑)

 

 

今回は行く寸前に落石でロシア人の方が一人亡くなるという事故もあり、妙にゲンが悪い感じもしながら、やや緊張して臨みました。

 

 

蓋を開けてみたら、今回は天気は最高、御来光も拝めたし、お鉢巡りで浅間神社の奥宮にも参拝出来ました。(`・ω・´)ゞ

 

 

 

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↑↑令和元年九月二日、大安の朝の御来光。

 

 

御来光は感動的でしたけど、富士山はー、もうしばらくいいかな。。。(;’∀’)

 

 

今回、体力の調整に入ったのが遅くて、しかも甘くて、結果的に去年よりも早くバテました。(苦笑)

 

 

やはり備えあれば、です。

 

 

1,2カ月前からの計画的な調整は重要ですね。。。

 

 

せっかくなんで、次は日本三名山の他の二つ、白山、立山、登ってみたい。( ^ω^ )

 

 

てか登る☆

 

 

 

 

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第14回 鍼灸学校教員のための古典講座

2019.08.20

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↑↑色々、現代と違う。。。

 

 

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8.18の日曜は、今年も北里大学で行われた「第14回 鍼灸学校教員のための古典講座」に参加してきました!!

 

 

今年は日曜日のみ、2コマ目からの参加になりましたが、1コマ目に講義なさった友部和弘先生の書籍も、当然注文してきました!!

 

 

刺絡という方法については、非常に重要なことなので、いつかこのブログでゆっくりシリーズで語りたいんですが、なかなか時間が。。。(苦笑)

 

 

実は私の叔父は実は元刺絡学会の会員。

 

 

蓮風先生も、かつては刺絡学会の役員をなさっていたことがあります。

 

 

僕自身、毎日、ほぼ全員に患者さんから刺絡をやっていた時代もあります。

 

 

2コマ目は大浦慈観先生による「奈良弥左衛門の『流儀扣(ひかえ)』」のお話し。

 

 

これは、数年前に京都で出てきた新資料で、江戸時代、京都の鍼道具師である奈良弥左衛門の、各流派からの鍼の発注書です。

 

 

これを見たら、江戸期の各流派がどんな鍼を使っていたのか分かり、そこから、江戸時代の鍼術を推論するという、歴史ロマンを感じる内容です。

 

 

江戸期の先生方が、鍼の形状や長さにどういう意味を置いていたのか、気になりますね。

 

 

レプリカの鍼もいい出来でした。

 

 

また、戦後からずーっと行方不明になっていた、あの杉山和一が生前に作らせた木像が、つい最近、令和になって、なんと江の島からひょっこり出てきました、

 

という報告もあり、新時代、やはり何かが起こる予感を感じましたね。

 

 

江戸(東京)にあった、杉山流鍼治講習所は、明治維新とともに閉鎖されてしまいました。

 

 

そこで教育にあたっていた先生方は、明治以降、大変な苦労を強いられるのですが、その話も追々しましょう。(T_T)

 

 

3コマ目は横山博之先生による経絡治療の歴史の話。

 

 

柳谷素霊先生以降、その高弟の先生方が苦心して現在の「いわゆる経絡治療」というものを構築したのですが、その辺の歴史的事実に関しては、

 

上地栄先生『昭和鍼灸の歳月』という本が業界では非常に有名なのですが、ここに書かれてあることも、鵜呑みにすると実際とはちょっと違うよ、

 

という、定説をアップデートするような内容でした。

 

 

こうやってドンドン、あまり知られていない事実を発掘して明らかにすることも重要だと思います。

 

 

4コマ目は宮川浩也先生による「古代の治療法に関して」。

 

 

『難経』の著者と言われ、伝説上の名医とされる扁鵲に関して、そもそも扁鵲が行っていた医療と、扁鵲の考え方や実践を踏まえて、いわば一般化した「扁鵲流の医療」の違いを述べて、

 

現代の我々が進むべき道を示唆して下さいました。

 

 

宮川先生の話はいつも含蓄があって好きですね。

 

 

最後は古典研究の大家である遠藤次郎先生による「鍼灸治療における「形気論」の意義」というお話。

 

 

少し難しかったですが、気だけ意識していても治らない、形気を両面意識しないと、また、気にもレベルがある、という内容だったと理解しています。

 

 

・・・まあなかなか、この講座は一人一人の演者の先生方の知識や経験が膨大で、そこからさまざまな話を繰り出してくるし、しかもそのレベルの話を5人分連続で聞くことになるので、

 

腹に落とし込むのが大変だったりするんですが、どれも興味深かったです。

 

 

この講座に登壇される先生方がおやりになっているような部分(歴史や文献学)て、僕なんかは正直弱いんですよね。。。

 

 

今後も、弱点を埋めるために出てみようと思っています☆

 

 

 

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柳谷素霊著『鍼灸の科学 実技編』

2019.08.19

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『鍼灸の科学』という本がある。

 

 

昭和34年に第一刷。

 

 

出版社は医歯薬出版。

 

 

この本は「理論編」「実技編」の二冊セットである。

 

 

「理論編」の方を書いたのは当時の東京教育大学(現:筑波大学)の講師、芹沢勝助先生

 

(この先生も、そのうち紹介しましょう。)

 

 

戦後、GHQによる鍼灸廃止の流れに抗う形で、先日紹介した京大の石川日出鶴丸先生や、この芹沢勝助先生たちが構築した、現代科学理論でもって再構築し、

 

衛生面や安全性に配慮した鍼灸治療理論と実践の流れが、令和の現在でも随所に続き、業界内で、たいへん大きな影響力を持っています。

 

石川日出鶴丸先生の言葉

石川日出鶴丸先生の言葉 2    参照

 

 

もちろん、以前にも少し紹介しましたが、「鍼灸の西洋医学化」の流れは明治の時代からすでにあります。

 

墓マイラー 32 奥村三策先生   

奥村三策という人物

今日は盲学校へ       参照

 

 

この辺についても、このブログ上で、冷静に再検討したいですね。

 

 

令和だしね。

 

 

 

 

そして、この本の「実技編」を書いたのは柳谷素霊先生

 

柳谷素霊という人物

墓マイラー 15      参照

 

 

この本が出版された昭和34年(1959年)は、柳谷先生が亡くなられた年です。

 

 

亡くなったのがこの年の2.20、出版されたのが3.5ですから、まあ、遺言みたいな本でしょうか。

 

 

序文の日付が3.3と、なんと死後の日付になっています。。。

 

 

序文を読むと、なんというか、全てわかった上で、妙に低姿勢というか、経験だけでは科学でないと素直に認め、最後の行ですべての業界人に敬意と謝意を表し、

 

ささやかながらもポジティブさを感じる内容になっている。

 

 

なんて言うか、遺言としてカッコいいと思いました。(`・ω・´)ゞ

 

(苦笑・・・まあ、『理論編』の序文も同じ内容だから、芹沢先生の文章化かもしれないけど。。)

 

 

内容は刺鍼法や手技に関してであり、さほど珍しいことは書いていないが、第一章「はりの実技」、第二章「きゅうの実技」ともに、ラストに「補瀉」について書かれている。

 

(ここに、個人的に含みを感じます。)

 

補瀉 目次    参照

 

 

とりわけ、鍼の補瀉の方には、朝鮮の鍼灸書である『臓珍要編』における”補瀉の程度の問題”と、日本、江戸期の『鍼灸広狭神倶集』”宗気と補瀉”の考えを引いており、

 

しかも、これはどこから持ってきた考えなのか定かでないが、補法をするにも瀉法をするにも、ある呪文を唱えながらするものである、ということを紹介している。

 

 

この呪文の部分に関して詳細は述べませんが、これは江戸期、岡本一抱『鍼灸抜萃大成』からの引用であり、男女で補瀉の手法が逆になる、

 

と述べられています。

 

岡本一抱という人物     参照

 

 

鍼灸師養成施設の教材としても使用されることになっていたこの本に、あえてこの内容を入れ込むところに、少し柳谷先生の本音が垣間見えているような気がします。(゚∀゚)

 

 

柳谷先生は、昭和13年から、戦時中の約5年の休刊期を挟んで、死の約2年前の昭和31年まで、今でも刊行されている業界誌『医道の日本』の巻頭言の執筆をしています。

 

 

特に戦後になってから、GHQのクソ強引な要請を受けて、法律上、教育制度上「現代化」という名の「西洋医学化」を強いられてのことですが、

 

「鍼灸の科学化」というテーマで、柳谷先生は何度も巻頭言を書いているが、これを読んでみると、いわゆる当時の「科学派」と言われる人達を、

 

暗に揶揄したような雰囲気の内容が多く、柳谷先生にしてはやや歯切れが悪いようにも読めます。

 

 

戦前、大いに鍼灸医道の理想を語っていた時と比べると、戦後の古典的鍼灸への心無い批判に対する、忸怩たる思いがあったんでしょうかね。。。

 

 

柳谷先生は、このテーマで最後に書いた昭和29年5月の「鍼灸の科学は臨床の場から」という記事において、

 

「臨床を離れて、鍼灸の本質的な科学の形成は考えられないと思う。」

 

と述べ、

 

「鍼灸術は元来、天然所応、自然律の必然的所産であり、臨床から産声をあげたものである。」

 

と述べ、最後の行では

 

「屡々臨床の場において遭遇する、非科学的な現実の究明もまた必要事であるばかりでなく、ここに鍼灸の本質的なものがあるように考えられるのである。」

 

と言い切っている。

 

 

・・・まあ要するに、どいつもこいつも科学科学というが、その対象をどうするか、という問題がまずあるし、また、今の科学で分からなかったら非科学、

 

という立場は、かえって科学的じゃなくね? 鍼灸は、臨床は、そんなもんじゃなくね?? というアツい主張に聞こえます。

 

 

・・・しかし、この問題に関しては、批判したり、嘆いたり、見出しを語るに留まり、ではどうするか、鍼灸の臨床の本質を科学化するには具体的にどうしたらいいか、

 

その方法論は?というところについては、残念ながら語れなかった、提示できなかった、というところではないでしょうか。

 

 

この問題に関する巻頭言を拾い読みすると、鍼灸による生体実験の問題や、統計の導入の問題、科学化の背景にあるべき哲学の問題などに関して、

 

今でも語られるような諸問題点の根本的な部分をほとんど網羅して、実に鋭く指摘している。

 

 

これを最後に、「鍼灸の科学化」に関してはほぼ語ることなく、最期を迎えたかと思いきや、人生最後の本のタイトルが『鍼灸の科学』だったとは。。。

 

 

そして、柳谷先生の死後、1960年代に入って、北朝鮮のボンハン学説が話題になり、1970年代に入って、日中国交正常化、鍼麻酔、漢方ブームから、

 

1980年代の中医学導入期、1990年代の国際化、国内での各流派間の論争期、2000年代の規制緩和からの鍼灸学校の乱立激増、大学化、そして現代・・・と、

 

社会における鍼灸の位置づけは常に変化しています。

 

 

変化していますけど、どうなんでしょうね。

 

 

鍼灸臨床の本質は、結局は数千年前と変わっていないような。。。(^^;)

 

 

語り出すとキリがないけど、この本は、日本近代鍼灸史の貴重な資料でもありますので、芹沢勝助先生の『理論編』と合わせて、おススメです!!

 

 

 

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