東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: とうてっとう

鄧鉄涛(とうてっとう)先生が御逝去されました。

2019.01.11

20181105_213520.JPG

 

 

 

清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております!

 

 

募集内容の詳細はこちら!!

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ 

 

「エキテン」清明院サイト

 

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

昨日、FB上で訃報を目にしました。

 

 

このブログでも以前紹介した老中医、鄧鉄涛(とうてっとう)先生が10日の朝、104歳でお亡くなりになりました。

 

東西医学によるSARSバトル  

一貫堂医学について 8(感染症と東洋医学)

文化大革命と中医学 4            参照

 

 

鄧鉄涛先生は、2009年頃から、(一社)北辰会会長、藤本蓮風先生とも交流があり、蓮風先生の御著書である『体表観察学』には推薦の書を書いていただいております。

 

 

偉大な鄧鉄涛先生のご略歴について、非常に分かりやすくまとめて下さったので、東洋学術出版社さんのFB記事を許可を得て引用させていただきます。

 

(以下引用)

 

鄧鉄涛先生は,1916年,広東省の開平でお生まれになりました。

 

広州中医薬大学終身教授で,第1回目の国医大師(日本で言えば医師で人間国宝のようなもの)です。

 

鄧先生は,優れた臨床家・教育家であっただけでなく,中国において中医学全体の発展に多大な貢献を果たしてこられた方で,中医薬事業の発展の節目で何度も重大な献策を行ってこられました。

 

中国中医界の “魂”であり,精神的支柱でありました。

 

たとえば,1990年,中国政府が制度改革を実施したとき,中医薬管理局が廃止されると聞いた鄧先生は,ただちに全国各地の老中医の先頭に立って政府に上書を提出しました。

 

これは,中医界ではよく知られている「八老上書」と呼ばれる上書で,八老とは,鄧鉄涛・方薬中・何任・路志正・焦樹徳・張琪・歩玉如・任継学の8人の老中医のことです。

彼らは,国家中医薬管理局を廃止することはできず,その権限と経費を削減することはできないと述べ,さらに各省に中医薬管理局を設立することを建議しました。

 

そしてその1カ月後,上書は認められ,国家中医薬管理局は維持されることになりました。

 

中医学を世界医学として普及させ,さらに中国文化を代表する一つと位置づけ発信している現在の中国の動向を見ていると,この上書の先見性がより際立ちます。

 

また2003年にSARSが流行した際にも,鄧先生は上書しています。

 

その上書を受けた当時の呉儀首相は,中医座談会を開きます。

 

SARSに対し中医が予防治療できる方法であることが強調され,座談会の後,ただちにSARS制圧のために中医が投入されました。

(SARS制圧後に行った鄧鉄涛先生へのインタビューは『中医臨床』98号に掲載されています http://www.chuui.co.jp/chuui/000188.php

 

現在,中国では優秀な若い中医師を,経験豊かな老中医に就かせて学ばせる,大学教育と伝統的徒弟教育を融合した教育システムを採っていますが,

 

それは,広東省中医院で鄧先生が提唱して実施されたやり方がモデルになっているといわれます。

 

中医学の魂を体現した老中医がまたお一人,鬼籍に入られました。

 

しかしその精神と経験は,伝統的徒弟教育を通じてきっと若い中医師らに継承されていると思います。

 

心よりご冥福をお祈り致します。

 

(引用終わり)

 

 

第一回国医大師・・・。

 

 

中国政府に上申書・・・。

 

 

しかもあの中国政府の方針を変えさせるとは。。。

 

 

まさに中医学の巨星ですね。

 

 

日中韓に、東洋医学の名医はたくさんおりましょうが、鄧鉄涛先生ほどの先生はいないでしょう。

 

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

合掌。

 

 

鄧鉄涛先生の詳しい経歴と学術については 国医大師鄧鉄濤  参照

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルサイト

 

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

2024年1月の活動記録

2024.02.02

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?

 

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

 

**********************************************************************************************
  にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

   ↑↑↑         ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

 

 

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

 

2024年となり、早1か月が過ぎ去りました。

 

 

早い。。。

 

 

早すぎる。。。

 

 

以前は何かイベントに出ると、その都度ここに報告していましたが、今後は1月分まとめようかな、と思います。

 

 

月に出席しているイベントが多すぎる。。。

 

 

自分自身の講演も、常に何かのイベントの準備をしている状態です。苦笑

 

 

・・・まあでもこうやって、呼んで頂けるうちは、最大限期待に応えて参りたいと思います。

 

 

さて、1月は清明院に関わる多くの医師を招いての、上品な新年会から始まりました。笑

 

 

幸先が良いですね。(^^♪

 

 

1.10(水)には東洋鍼灸専門学校での講義が始まり、1.13(土)にはドクターズプライムアカデミアでの講義「臓腑経絡学 各臓腑経絡の相互関係」をやりました。

 

 

DPAでの臓腑経絡学シリーズも各論を終えて、佳境を迎えていますね。

 

 

1.15(月)には、静岡県伊東市まで、鍼灸学校時代の恩師(88歳!)に面会に。

 

 

学生時代はよく分からなかった話や、当時の貴重な話をたくさん伺うことが出来ました。

 

 

ああいったご高齢の先生方は、鍼灸近代史の生き字引ですから、色々な面で、もちろん今の感覚と違う部分はあれども、その話は傾聴すべきであると思っています。

 

 

本で読むよりも、全然リアリティが違いますね。

 

 

そして1.15(月)の夜は日本東方医学会DAPAカンファレンス

 

 

今回は清明院スタッフの樫部が「COVID-19罹患後に寝たきり状態となった高齢者の1症例」を発表しましたが、自分ところのスタッフが発表するってのは、自分が発表する以上に心臓に悪いですね。苦笑

 

 

まあ、彼女も今回で二回目の発表で、まずまずうまくいったんじゃないかと思います。

 

 

1.18(木)はDPA繋がりで、企業向けオンラインセミナー「東洋医学でプチ不調解消!」に登壇しました。

 

 

東洋医学を普及啓蒙する上では、こういう、一般人向けセミナーも大事ですね。

 

 

まずまずうまく喋れたかな、と思うので、今後も誘いがあれば、極力受けたいと思っています。

 

 

1.21(日)北辰会本部会に出席、翌日は藤本漢祥院で研修。

 

 

今回も蓮風先生から、色々と大事なことを教えてもらいました。

 

 

1.25(木)順天堂東医研にて「東洋医学的診断法④ 衛気営血弁証・三焦弁証」を講義。

 

 

堅いテーマですが、思いがけずいい話が出来たと思います。

 

 

また、今回は頑張っている若手の先生との新たな出会いもあり、それも嬉しかったですね。

 

 

1.27(土)関西中医鍼灸研究会のオンライン講義を聴講。

 

 

今回の講師は浅川要先生による「爪甲診」

 

 

爪甲診に関しては、かつて私も何度か講義していますが、この業界ではレジェンド的な存在である浅川先生の講義は流石の情報量で、初めて知ることがいくつかありましたし、

 

改めて鄧鉄涛(とうてっとう)先生のヤバさがよく分かりました。

 

 

1.28(日)北辰会関東支部にて指導。

 

 

今回は本部から藤本新風代表も見えて、御自身の症例を発表して下さいました。

 

 

この日は清明院副院長の齋藤君も準講師昇格試験を受けておりまして、次世代の成長を感じることが出来ました。

 

 

1.29(月)の夜は日本東方医学会新・中医臨床カンファレンスを聴講。

 

 

花粉症に対して、よく東洋医学を知らない医師から、病名処方的に小青龍湯という漢方薬が出ることがありますが、これを熱証傾向の人が知らずに長期服用すると、結構ヤバいことになる、ということがよく分かる症例でした。

 

 

厳に気を付けて頂きたいものです。。。

 

 

・・・と、まあこんな感じで、月に10回くらい、色々なものに参加したり、喋ったりしております。

 

 

うーん、やっぱ、ちょっと整理していかないとかな、これは。。。

 

 

 

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

 

 

 

 

一貫堂医学について 8(感染症と東洋医学)

2018.09.16

DSC_2631.JPG

 

 

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ 

 

「エキテン」清明院サイト

 

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

これまでのお話・・・

 

墓マイラー 52 森道伯先生

森道伯という人物

一貫堂医学について 1(三大体質五大処方)

一貫堂医学について 2(瘀血証体質について)

一貫堂医学について 3(臓毒証体質について)     

一貫堂医学について 4(解毒証体質について)

一貫堂医学について 5(解毒証体質の続き)  

一貫堂医学について 6(温清飲について)

一貫堂医学について 7(スペインかぜの治療)          参照

 

 

 

前回、森道伯先生が、大正時代に世界的に流行したスペインかぜ(強毒性のインフルエンザ)に対して、漢方薬で効果を挙げていたことを紹介しました。

 

 

また、ずいぶん前ですが、このブログ上で、広州中医薬大学鄧鉄濤(とうてっとう)先生が、2002年から2003年にかけて世界中に感染者を出した

 

SARS(重症急性呼吸器症候群)に立ち向かって、漢方薬で効果を挙げたという話も書きました。

 

東西医学によるSARSバトル   参照

 

 

鍼灸でも、以前に蓮風先生が非結核性好酸菌症の症例を、内科医の村井和先生とともに『鍼灸ジャーナル 7号』に発表したことがあります。

 

 

日本では残念ながら論文数は少ないですが、中国韓国台湾を探せば、鍼灸で感染症を扱って効果を得たものは、他にもあるんじゃないでしょうか。

 

 

東洋医学は感染症に無力、と切って捨てる人がたまにいますが、果たしてそうでしょうか・・・?

 

 

むしろ東洋医学の歴史は、感染症との闘いの歴史なんじゃないんでしょうか?

 

 

現代の新興感染症にも使える叡智が多分に含まれているのではないでしょうか。

 

 

・・・で、今日は、一貫堂医学の番外編でもないが、東洋医学の感染症に対する考え方を述べてみましょう。

 

 

(一社)北辰会が理論と用語のベースとしている現代中医学の「弁証論治」という基本的な考え方ですが、これの大本は『傷寒論』を著した後漢の張仲景(150?-219)と言われます。

 

”弁証論治”という言い方自体が、『傷寒論』”弁〇〇病脈証并治”という言い方から来ているとか。。。)

 

 

・・・で、その『傷寒論』の内容は、『傷寒論』よりさらに前の『黄帝内経素問』「熱論(31)」の内容や、『難経』58難が元になっていると言われます。

 

 

『黄帝内経』よりもさらに以前は、「病気」というのは、悪霊や鬼が患者に憑りついたもの、と考えられており、治療はもっぱら祝由(お祈り、呪い)であったようです。

 

 

それを『黄帝内経』では、この世界の全ては「気」から出来ているという「気一元の世界観」、そしてそこに働いている法則性である「大極陰陽論」を前提として、

 

自然現象である、人間の生老病死の「病→死」を、自然界、あるいは人体内にある「邪気」が、人体の「正気」を傷っていく過程、と考えるようになり、

 

そしてその「邪気」にはパターン分類があり、人体の側にもまた体質分類があり、それを適切に噛み分けて、何がどうなって病になっているのかを考え、

 

戦略的に治療すれば、病治しができる、という、医学医術の革新(ある意味科学化)を行いました。

 

 

それ以来、その枠組みを前提とした、様々な学説や治療法が開発され、その数千年に渡る膨大な臨床事実の集積は「中国伝統医学」と呼ばれ、

 

現代にまで脈々と受け継がれている訳ですが、この「邪気」という考え方の中でも、自然界にある外来の邪気、つまり「外邪」と呼ばれるものが、

 

現代の西洋医学の言う「細菌」「ウイルス」のことを含む概念です。

 

(ザッと書いたので、もし間違っていたらご指摘ください。<m(__)m>)

 

 

・・・で、東洋医学における感染症の捉え方、治し方は、蓮風先生が以前よく仰っていたことですが、

 

「ここにアサガオの種があったら必ず発芽するわけではないように、種子が発芽するには土、水、空気などなど、それなりの条件が整わないと発芽しない。

 

感染症もこれと同様で、細菌やウイルスがあったら必ず発病する訳ではないように、発病しないように、また、発病しても軽く済むように、

 

患者の側を調えればいいのだ。

 

細菌やウイルスを顕微鏡レベルで分類し特定して、それを死滅させる、あるいは人体の側を強制的にそれに反応しないようにせしめるのが西洋医学、

 

それらが増殖しにくいような体内の状況を調えるのが東洋医学、という違いがある。」

 

ということです。

 

 

もちろん、細菌やウイルスがキチッと特定できて、抗生剤などの治療法も確立されているような感染症であれば、西洋医学のやり方は非常に優れていると思いますが、

 

中にはうまくいかないものもあります。

 

 

そういう時に、意外と効果を発揮するのが、東洋医学の論理と手法だと思います。

 

 

森道伯先生鄧鉄濤先生も、そこんところを良く分かっていたんだと思います。

 

 

次回、ついでなんで、矢数道斎先生が若い頃、森道伯先生に、マラリアと肺炎の治療を実際に受けた話を書いておきましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルサイト

 

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

 

婦人科と呼吸器科の関係

2018.08.19

DSC_2578.JPG

 

 

 

清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております!

 

 

募集内容の詳細はこちら!!

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ 

 

「エキテン」清明院サイト

 

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

婦人科疾患と、呼吸器疾患を同時に持っている患者さんも少なくない。

 

 

患者さんは、西洋医学の婦人科で薬をもらい、呼吸器科で別の薬をもらい、なかなかコントロールできなくなると、ようやっと清明院に来る。

 

 

こういう患者さんをよく診ます。

 

(苦笑・・・最初の段階で来てくれれば、どれだけ楽か。。。)

 

 

これ、東洋医学的には、症状や場所が違うだけで、同じ病気であると考えられることも少なくない。

 

 

・・・で、よーく診たてて、吟味した経穴に一本鍼をすると、両方とも良くなったりする。

 

 

いやーたまらんね、東洋医学、鍼灸は。(゚∀゚)

 

 

かつて、2002年に中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、多くの死者も出て、かのスペインかぜの様に大流行し、パンデミックを起こすことが危惧された時、

 

広州中医薬大学の鄧鉄濤(とうてっとう)先生が、東洋医学で立ち向かったという話を以前書きましたが、この時に鄧鉄濤先生が使った「仙方活命飲(せんぽうかつめいいん)※」という薬は、

 

主に癰瘍毒(ようようどく:キツイ炎症を伴うオデキ)の薬です。

 

東西医学によるSARSバトル   参照

 

(ちなみにスペインかぜの時も、日本では日本人の漢方家である森道伯先生が大活躍した話がありますね。これもそのうち書きましょう。)

 

※仙方活命飲・・・『校注婦人良方』が出典。効能は清熱解毒、消腫潰堅、活血止痛。主治は癰瘍腫毒初起。金銀花・陳皮各9、白芷・貝母・防風・赤芍・当帰尾・甘草・皂角刺・穿山甲・天花粉・乳香・没薬各3

 

 

また、知り合いの漢方家の先生に伺うと、五味消毒飲(※)などもオデキの薬ですが、これを用いて呼吸器疾患婦人科疾患を治す、なんてことも普通にあるようですね。

 

※五味消毒飲・・・出典は『医宗金鑑』、効能は清熱解毒、消散疔瘡、主治は各種疔毒、癰瘡癤腫。金銀花15、野菊花・蒲公英・紫花地丁・紫背天葵子各6

 

 

因みに、

 

「オデキの薬で、なんで肺炎が治るのか」

 

という問題に関しては、北辰会機関誌『ほくと』57号にて蓮風先生が解説して下さっているので、そちらをぜひ参照してください。

 

 

 

 

呼吸は、律動性が大事。

 

 

月経も、律動性が大事。

 

 

それが乱れないのをもって、良しとする。

 

 

この律動性が、色々な臓腑経絡の働きで担保されている。

 

 

また、呼吸器は、ある意味常に、外界と接している粘膜。

 

 

女性生殖器も同様に、常に外界に接している粘膜。

 

 

肺は鞴(ふいご)のように袋状の形態、女子胞(子宮)は、懐胎するために袋状の形態。

 

 

どちらも大きく伸縮します。

 

 

肺の臓の隣(下)には、陽臓である心の臓がある。

 

 

女子胞の隣(上)には陰臓である腎の臓がある。

 

 

また、呼吸器は体幹の最も上部に位置し、女性生殖器は体幹の最も下部に位置する。

 

 

働き、形態が似てて、位置的には上下の陰陽。

 

 

この上下の気の交流も、色々な臓腑経絡の働きで担保されている。

 

 

肺の臓がある上胸部には、宗気のもととなる天空の清気が充満しており、女子胞がある下腹部には、胎児を妊養するための陰血が豊富に充満しています。

 

 

この意味でも、気血の陰陽。

 

 

機能的、形態的には相似性があり、位置的、環境的には陰陽関係にある。

 

 

これらが、同じ考え方で治療できる。

 

 

冒頭で述べた、オデキの治療と同じように、「内から外へ」と邪熱を誘導、発散させて治すのが、常套手段、ということ。

 

 

・・・まあ何て言うか、東洋医学最高。(゚∀゚)

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルサイト

 

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

文化大革命と中医学 4

2017.04.16

20170220_185047.jpg

 

 

 

**********************************************************************************************
       にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
   ↑↑↑        ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

 

これまでのお話

 

文化大革命と中医学

文化大革命と中医学 2

文化大革命と中医学 3          参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆文革後の中医学復興

 

 

1976年、毛沢東の死とともに、文化大革命は収束します。

 

 

その後、難を逃れた老中医たちが息を吹き返し、徐々に中医学復興の動きが始まりました。

 

 

1982年には、湖南省で会議がもたれ、

 

「中医・西医・中西医結合」

 

の3つの勢力をともに尊重し、並存するという政治方針が確定し、中国の憲法にも

 

「中医学の発展」

 

という文言が入ります。

 

 

この方針が、現在まで「曲がりなりにも」続いている、と言っていいでしょう。

 

 

実は、ここでは詳しくは語りませんが、80年代にも、90年代にも、またつい最近も、中医学にはピンチがありました。(苦笑)

 

 

でもその度に、乗り越えて来れるのは、要するに中医学が「いいもの」だからだと思います。

 

 

因みにこの1982年は、東京衛生学園、教員養成科時代の恩師である兵頭明先生が、中国に留学して中医学士を取った年です。

 

(僕はその時、1歳です☆( ゚Д゚))

 

 

因みに因みに、藤本蓮風先生が関西で北辰会を設立したのが、その3年前の1979年。

 

(僕は生まれていません☆( ゚Д゚))

 

 

実は、僕が今、東洋鍼灸専門学校で教鞭をとっているのは、兵頭先生から、教員養成科の卒業の少し前に、当時東洋鍼灸専門学校の学科長であった、

 

島田力先生を紹介していただき、その御縁で、東鍼校に講師として呼んでいただいたのが始まり、という経緯があります。

 

 

そして、兵頭先生とも、島田力先生の御尊父である島田隆司先生(故人、元内経医学会会長)とも、北辰会の藤本蓮風先生は大変古い付き合いがあります。

 

 

何というか、不思議な御縁のようなものを、感じざるを得ません☆( ゚Д゚)

 

 

80年代には、焦樹徳(北京)・張鏡人(上海)・鄧鉄濤(広州)・陸完甫(成都)・柯雪帆(上海)らの老中医が訪日し、講演と臨床指導を行いました。

 

 

彼らが、日本の中医学の恩人、と言っていいのかもしれません。

 

平間直樹先生は、そのように仰っておられます。)

 

 

この中でも、広州の鄧鉄濤(とうてっとう)先生は、以前このブログでも紹介しました。

 

東西医学によるSARSバトル 参照

 

 

この先生は、とんでもない人物です。

 

 

また、鄧鉄濤先生は、2000年代後半から、蓮風先生、北辰会とも交流があります。

 

 

それについては、また機会があったら書きましょう。

 

 

 

 

まあそんなわけで、文革後の1980年代以降、中医学の復興が、不死鳥のように起こって来たわけですね。

 

 

まあでも、1980年代くらいは、実際に中国に留学された先生の話を聞くと、まだ中医師が妙にビクついているような空気があったらしいですがね。(苦笑)

 

 

 

続く

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

清明院オフィシャルサイト

 

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

東西医学によるSARSバトル

2013.04.23

wp-1583758779494.jpg

 

 

**********************************************************************************************
人気ブログランキングへ
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
    ↑↑↑          ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、当ブログのランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

今、中国で再び鳥インフルエンザが騒がれ始めています。


2002年11月にも、中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、世界中が大騒ぎになったことがありました。


わずか半年ちょっとの間である、2003年7月までに、世界中で8000人以上の感染者と、700人以上の死者を出しました。

新型伝染病の恐ろしさを印象付ける事件でした。

 

参考サイト様「メディカルノート SARS」

 

今回の鳥インフルエンザも、今後どうなっていくか、注視していなくてはいけません。

ところでこのSARSが流行した際、西洋医学では、患者を隔離すること、ステロイドを投与することくらいしか出来ず、ほぼ、なす術ナシだったようです。

だからあれだけパニックになったわけですね。

ここで、実は中医学の医師たちがスゴイ力を発揮したことは、ほとんど知られていません。

当時、広州中医薬大学の鄧鉄涛(とうてっとう)教授は、この危機をみて、

「今こそ中医学の力を発揮するチャンスだ!」

と考え、中医学の考え方で、このSARSと対峙し、「仙方活命飲(せんぽうかつめいいん)」という漢方薬を使って、見事な治療成績を上げたという事実があります。

 

『中医臨床 通巻98号』 参照


当時、広州中医薬大学付属病院に収容された、SARS患者112例のうち、高齢者であり、他の基礎疾患をもった患者7名以外の、105名の患者がすべて回復したそうです。


その後、香港でもSARSが大流行しましたが、広東省から2人の30代の女性中医師が派遣され、大活躍しました。

結果的に、広州と広東省では、SARS患者の死亡率が世界最低水準となったそうです。

このことを機会に、鄧先生は他の数人の先生方と、政府上層部に

「中国には中医という武器庫がある!」

という内容の建白書を提出、これを機に、政府主導で、中医学を見直す動きが活発化しました。


鄧先生は現在、「国医大師」という、日本でいう人間国宝のような称号を中国政府から得ています。

 

(補筆:鄧鉄涛先生は2019年1月10日、104歳で逝去されました。『中医臨床 通巻156号』参照


東洋医学は、常に未知の病との戦いの中で醸成されてきた医学です。


今回の鳥インフルエンザでも、その効果を証明することでしょう。

 

参考 『現代中医学の誕生と変遷』山本勝司

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

人気ブログランキングへ   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿