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僕は以前、この業界に未だに残る「徒弟制度」なるものに、非常に否定的だった。


スゴイ先生に朝から晩までつき、その先生の家や治療院に住み込みで、雑用から、身の回りの世話までやって、

しかもタダ同然の賃金で何年も働き、独り立ちする。


で、結局、メシが食えなかったりする。


そんな厳しい修行をやったって、その先生にはなれないじゃん、と。


都合よく利用されただけじゃないの？と。


その先生そのものには、どうしたってなれない。


その先生みたいに治せないし、流行らない。


大体からいって、そういう大師匠みたいな先生自身が、「徒弟制度」なんて経てきてなかったりする。（苦笑）


だから、非常に否定的だった。


でも今は、「アリ」だと思っている。


色々な先生に出会う中で、「徒弟制度」は、”技術”や”食っていく術（すべ）”以上のもの、もっともっと深いものを、

その憧れの先生からトレースしやすいのではないか、と思うようになったからだ。


「守破離」の意味が分かる人にとっては、「アリ」だと。


ま、ともかく、どんな現場にあろうが、「プロ意識」、持っていきましょう。


患者さんから、職場から、師匠から、”戦力外通告”されないように。


プロの世界は厳しいです。


選ばれし人しか、やっていけないのです。



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