東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 20

2016.03.01

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き            参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『難経』78難における補瀉

 

 

78難に、

 

「補瀉之法.非必呼吸出内鍼也.然.知爲鍼者.信其左.不知爲鍼者.信其右.當刺之時.必先以左手.厭按所鍼滎兪之處.

 

彈而努之.爪而下之.其氣之來.如動脉之状.順鍼而刺之.得氣因推而内之.是謂補.動而伸之.是謂瀉.」

 

と、出てきます。

 

 

訳しますと、

 

「補瀉は必ずしも呼吸ばかりじゃない。鍼の上手い人は左手を上手に使い、鍼のヘタな人は右手ばっかり使う。鍼する時は左手で上手に経穴を押さえて、

 

気の去来をよーく感じて鍼して、気が集まったら、少し入れると補法になり、引き出すと瀉法になる。」

 

となります。

 

 

ここでは、補瀉はこれまで何度も出てきた 「呼吸の補瀉」ばかりじゃないよ、というところから入ります。

 

 

そして、刺鍼にあたっての「左手」の重要性を説きます。

 

 

さらに、刺鍼して気が集まったのを確認したら、鍼を引き出して、散るようにもっていったら瀉法、さらに刺し入れて、

 

集まるようにもっていったら補法、と言います。

 

 

これは「深浅の補瀉」に繋がりますね。

 

 

鍼を浅くしていくと無形に近づき、鍼を深くしていくとより有形に近づく。

 

 

一つの考え方だと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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