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2022.11.24
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今日は告知です!!
今週末、11.26(土)の18時半から19時半、医師、医学生のための勉強会「Dr’s Prime Academia」にて、再び喋らせて頂きます!!
(後述しますが、私の講義は鍼灸師、鍼灸学生その他の方も、録画版の視聴はOKだそうです!)
内容は、東洋医学における「顔面診・眼診」のお話を致します。
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これまでにやってきた「脈診」「舌診」「腹診」「背候診」「経穴診」同様、東洋医学の「顔面診・眼診」は、当然ながら西洋医学の診察とは全く異なる世界です。
東洋医学の診察法は「四診」と言われます。
「四診」の「四」の内訳は「望診(ぼうしん)・聞診(ぶんしん)・問診(もんしん)・切診(せっしん)」です。(『難経』61難 参照)
よく学生さんに言うのですが、これは必ず
「望(ぼう)→聞(ぶん)→問(もん)→切(せつ)」
の順番で覚えてね、と教えています。
(実際『難経』にもこの順番で出てきます。)
患者さんを東洋医学の目で診る時に、
まずは引いた位置から「望診」で、望み診る、つまり、大きく全体像を把握します。
次に「聞診」で、その患者さんが発する音が聞こえる、臭いが分かるくらいの位置まで近づきます。
次に「問診」で、いよいよ会話ができる距離まで近づきます。
最後に「切診」で、ピタッと密着するように、手が触れられる位置まで近づく、という流れです。
(※切診の”切”はピタッと密着するという意味)
「望診」しただけで患者さんのことが全て分かってしまえば、それは神業だけど、普通の医者ではなかなかそうはいかないから、「四診」でもって、医師の五感をフル活用して診察、診断しましょうね、というのが、現代にまで連なる、東洋医学的診察法のキホンです。
今回お話しする「顔面診・眼診」は、その四診の中の「望診」の一つです。
しかも、望診の代表的な診察法である「舌診」が舌や舌苔の「色」を中心に診るのに対して、北辰会では「顔面”気色”診」と呼んで、「気色(きしょく)」を中心に診る診察法である、と強調しています。
「気色」という用語は色々な古典に出てくるのですが、この「気色」というものについて、蓮風先生は「色なき色」というレトリックを使って説明しておられます。
(因みに”気色”の診方については中国清代、汪広庵『望診遵経』に記載。『体表観察学』P32)
なかなか難しいですが、まあ要は、少し薄暗くした時にかえって浮かび上がったり、沈んだように見えて、目立って見える色のことを言います。
東洋医学では、患者さんの顔面の気色を丁寧に望診することによって、十二経絡や五臓六腑や気血津液その他、東洋医学独特の生体観において、
「なにがどう」「どこがどう」おかしくなっているのかを、判断していくわけです。
数千年の伝統を持つ東洋医学では、そこから得られた所見をもとに、患者さん1人1人の病態を考え、鍼灸を配穴し、漢方を処方するのです。
また、この「顔面気色診・眼診」というものは、日中を問わず、観相学、人相見の先生方によって重視されてきた考え方と言えます。
観相学も非常に奥の深い学問だと思いますので、講義の中では、軽く触れます。
まあ、私がいつも心掛けているのは、西洋医学的な診察(身体診察)と、東洋医学的な診察(体表観察)、この二者にどういう違いがあるか、医師の先生方にそれをよくよく考えて頂くことで、東西の医学の良さ、違い、協力すべき点、に思いを馳せて頂ければ、と思っています。
なかなか貴重な機会だと思いますので、全国の医師、医学生の皆様、お申込みはこちらからぜひ!!
※なお、Dr’s Prime Academiaは、医師、医学生限定の勉強会であり、内容もそれにアジャストした内容になっているのですが、私の講義に関しては、
多くの鍼灸師の方や鍼灸学生の方から「視たい!」という要望をこれまでに多数頂いたため、別途こちらから申し込んでいただければ、特別に後日、録画版を視聴できるということになりました。
東洋医学で救われる可能性のある患者さんのため、一生懸命やりますので、皆様ぜひ、御視聴下さい。<m(__)m>
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