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2010.01.15
前回に続いていきましょう。
2、「鍼灸師みたいな低学歴の連中に体を診てもらおうとは思わない。」
コレなんですが、最初読んだとき、
「へ~、まだ日本にこういう考えの人がいるんだ~。」
と、妙に感心してしまいました。(苦笑)
学歴社会(高学歴=無条件にいい!という時代)なんて、一体いつの時代の話なんでしょうか。
・・・まあでも、そう言われたら仕方ないです。正直ね。
「ではどうぞよしなに。有名な大学病院の教授さんのとこにでも行ってください。」
です(笑)
・・・でもね、治療というのは「技術」の世界ですので、どんなに輝かしい高学歴があっても、手先の不器用な人には細かいオペなんて出来ないでしょうし、鍼灸もそれは同様です。
また、学問(理論)の力で完璧に、理路整然とその患者さんの病気を分析しきれたとして、それで治らない病気があるからみんな困ってるんじゃないの?とも思います。
確かに、西洋医学を実践されている、医師免許をお持ちの先生方というのは、医大の難関入試に合格し、国家試験に通り、なおかつインターン制度を消化した、
いわばエリートの方々です。
(前述の、「学歴社会」における勝ち組、と言っていいでしょう。)
それと比較して、鍼灸師というのは、現在国家資格ではあるけれども、国家資格化されてからまだ20年ぐらいの、若い国家資格です。
3年制の専門学校か、4年制の大学に通ったのち、国家試験に合格すれば「鍼灸師」を名乗り、開業することが可能ですが、インターン制度も特にありません。
僕の学生時代でも、クラスの人々の過去は様々で、有名大学出身者から、高校新卒者、脱サラ組、老後に細々とやれれば、とお考えの年配の方などなど、
まさに玉石混交状態でした。
しかも、2000年頃、小泉政権の頃には、規制緩和で、全国的に養成学校(専門学校)が爆発的に増えまして、毎年1000人程度だった国家資格合格者が、
現在では3000人以上、新設された学校の中には、すでに定員が割れて、廃校になった学校もあるというのが現状です。
その一方で、古くからある専門学校の中には、3年制の専門学校から4年制の大学にしていこうという動きもあり、現在大きな変化の真っただ中、という現状です。
しかしその大学も、偏差値で考えたら、とても医学部とは比較にならないほど低く、現状、鍼灸師の資格を取ろうと思ったら、医師や歯科医師、薬剤師等、
他の医療系国家資格と比較すれば、相対的に「簡単に」取れてしまうのが現状です。
ですので単純に学歴「のみ」で優劣を比較されたら、劣っているのは明らかです。
・・・しかし!ここで僕が個人的に言いたいのは、
「うん、だからナニ? 要はその先生が信頼できる人か、そうでないかでしょ? 学歴のみで人間性まで判断するなんて、古臭いし非常識だと思いまーす!」
です。
前回のブログで、鍼灸、東洋医学は医学であり、科学だ!ということを述べました。
西洋医学と比較しても、東洋医学そのものは何ら劣りません。
(当然、疾患や場面によっての得手不得手はあるけどね。)
ただ、実践する人の力量によって、ピンキリの世界になってしまっているのが、現代の日本の東洋医学の大きな問題だと思います。
だからこないだのような事故も後を絶たない訳です。
ちなみに余談ですが、お隣の韓国では、韓医師(鍼灸、漢方を専門に扱う、東洋医学の医師)の大学に入るのは超難関で、倍率は10倍以上、
過去には結婚したい職業No1に選ばれるほど、生活の安定した、認知度の高い職業であるのに対し、日本のこの悲惨な現状は、一体何なんでしょうか。
(苦笑・・・国民の認識も含めて、です。)
東洋医学はいいものなんだから、日本も韓国のように、最初から優秀な人しかなれないようにすればいいのに、と思いますが、そうもいかない難しいしがらみが色々とあるようです。
(でもそうになったら僕が鍼灸師になれなかったりしてネ(笑))
以前、韓国の韓医師の医院(韓医院)の国外営業部長の方が、北辰会の勉強会に見えた翌日、清明院に治療を受けにみえた時、日本の東洋医学の制度的な現状に驚き、
非常に落胆しておられました。
僕(清明院)としては、現状を憂いてばっかりいても始まりませんので、こうした逆風に負けずに、患者さんの笑顔のために、日々確かな東洋医学の実践を頑張っております!
僕なんか、学歴なんてないに等しいけど、それでもよかったら是非診させて下さい(笑)
ヤル気は最高にあります!
(こういう風に言うと、ただのバカだと思われるかな(苦笑)。)
次回は3、についてです。
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