東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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『メメント・モリ』

2012.07.26

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最近、副院長から聞いて、藤原新也さんの『黄泉(よみ)の犬』という本を読みました。


(一応、文字クリックで、購入ページにいけるようにしときました。)


・・・オウム問題の本質に迫る、なかなか興味深い本でした。


オウム真理教の教祖である麻原彰晃という人が、熊本の盲学校を出てから、鍼灸師の免許を取って、宗教の道に進む前は、

実際に鍼灸院でバイトとして数年働いていた、ということは、そこそこ有名な話ですが、それは実は、彼の7人兄弟の長男(故人)の影響であり、

その長男自身が、全盲の鍼灸師であり、熊本で1日300人を診療する、カリスマ的な治療師だったということは、あまり知られていません。


(なんでも、鍼ではなく”手かざし”で、いろんな病気を治していたんだとか。)


この本の中では、その長男に実際に会ってインタビューした様子や、著者自身が若い頃にインドで暮らしていたときの経験談や、

そこから得られた「生や死に対する」考え方も書かれており、なかなか面白かったです。


また、長兄の証言はあるにせよ、著者の憶測の域なのですが、麻原が水俣病患者だった疑いがあることや、水俣病の原因になった会社である「チッソ」と皇室の関係など、

非常に、「危険でセンセーショナルな」内容をはらんだ本でした。


僕も以前、このブログで、オウム問題について触れたことがあります。

オウム問題 参照





日本人は、いつからか、教育されなくなったからか、「死や生」とはどういうものか、ということを考えなくなっていったんでしょうか。


確たる宗教観、生命観がないから、訳の分からない殺人事件が後を絶たないんでしょうか。


また、物質的、情報的には満たされた現代人が、「解のない」内面的なものの探求に入っていく、というのも、当然の流れと思います。


・・・まあともかく、藤原新也さんの文章というのは、ちょっと難しい言い回しが多いので、難しい文章読むのが苦手な人には、こちらをお勧めします。

メメント・モリ
(↑↑画像クリックで購入ページへ)


『メメント・モリ』という薄い本で、数枚の写真に、短い詩が書かれています。


”メメント・モリ”というのは、ラテン語で「死を想え」という宗教用語なんだそうです。


1983年に刊行されてから27刷というロングセラーの、新編です。


美しい写真、ショッキングな写真、考えさせられる写真等々、色々あります。


・・・ま、あんまり言ってもアレなんで、とりあえずおススメしときます。(笑)



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