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ちょいちょい、東洋医学の大事な診察法である「脈診(みゃくしん)」というものについて、書いております。
脈々と続く脈診
「体表観察」について
「脈」で何が分かるの? など参照
こないだ読んだ本に、昔、鍼の先生で、脈診の名人がいて、初めて来た患者さんの脈を診て、
「あなたはいつ頃に、こういう病になって、こういう治り方で治って、で、最近はこういう感じで、こうなってこうなって、こうなったから治療に来たんだろ?」
と、見ず知らずのハズの患者さんの状態を、話も聞かずに、全て正確に言い当てたそうです。
また、何年かぶりに来た、顔も忘れたような患者さんに対しても、脈を診れば、
「あー、あんたは前に来た時はこういう感じの病で来て、何回ぐらい治療して、こんな感じで治っただろ?」
と、言い当てたそうです。
また、脈を診ただけで
「あんたの病は何回治療すれば必ず治るから、週に何回来い。」
と断言したり、
「あんたの病はウチでは治らんから、他に行ってくれ。」
とも言っていたそうです。
〇
・・・まあ正直、スゴイと思いますし、僕自身、そういう技術を持ちたい、という思いもあります。
ですが、この先生のお弟子さんが、みんなこの先生と同じような脈診が出来るかというと、そうではないのではないでしょうか。
僕はむしろ、このスゴイ技術を持ちたいという思いよりも、そのことが非常に問題だと感じます。
脈を診ただけで細かいことまで何でも分かる、という、「脈診」という診察法が持つ無限の可能性については否定しませんが、
これを治療者みんなで共有できないならば、それは単なる名人芸であって、その先生だからこそ出来る技術としてスゴイだけで、
「医学」としてのスゴさ(学術的価値とでも言おうか)は、そこにはないように思います。
言わば、超能力みたいなもんでしょう。
その意味で、こういう脈診というのは、患者さんへの有益度は、学べば誰でもが出来るようになる「医学としての学術体系」よりは相対的に低いように思います。
であれば、無限の可能性を持つ、この「脈診」というものを、どう位置付け、運用し、後学と共有するか。
ここが重要なんだと思います。
上記の実例にしても、どこが悪いかなんて、脈で分からなくたって、聞きゃあ済む話だし、それをカルテに書いて、ちゃんと保存しとけば、
たとえ何年かしてから再診に来たって、すぐに当時の状況が分かります。
週何回の治療で、何回で治るかだって、経過の中で判断すればいいことだと思います。
一人の名人よりも、名人に近い、平均点以上の治療者をたくさん作るメソッドを構築した方が、結果的に多くの患者さんのためだと思います。
名人芸を否定するワケではないけどね。
まあ、名人になるのも、教育のメソッドを構築するのも、どちらも極めて難しいことですがね・・・。(苦笑)
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同感です。一人の名人ではなく、みんなで限りなく名人に近い域を目指す。素晴らしい♪
原先生
コメント、あざす!!
> 同感です。一人の名人ではなく、みんなで限りなく名人に近い域を目指す。素晴らしい♪
道は果てしないですけど、やりがいありますよね☆