東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「心」って何ですか?(その4)

2010.05.31

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これまでのお話・・・

「心」って何ですか?(その1)

「心」って何ですか?(その2)
「心」って何ですか?(その3)

 


・・・まだまだ続きますよ~!

 



☆心は舌と関係が深い


東洋医学では、

「舌診(ぜっしん)」

と言って、舌の色や形、動き具合や舌に生えている苔の状態などをよく観察することで、正確な診断の材料にします。

 



これは我々にとって非常に重要で有益な情報を与えてくれる診察法であり、毎回の診療において、欠かすことのできないものであります。

 



そしてこの”舌”そのものには、五臓では心、それから脾が大きく関与します。

 


脾についてはまた今度説明しようと思いますが、心という臓は、(その1)で述べたように、ものを覚えたり、考えたり、判断したりする、

 

精神的な働きの中枢である、と述べました。

 


また同時に、心は触覚や味覚、嗅覚など、あらゆる感覚を感知する働きもある、とされています。

(西洋医学では、そういった働きの中心は”脳”である、と説明しますが、東洋医学では”心”と説明します。)

 


舌と言えば、当然ながら、味覚を感知する、重要な感覚器ですよね?

 



また、上手にしゃべる時、ものを食べる時に大活躍する部位でもあります。

 


これらの働きには心の臓が大きく関与することから、

「舌は心の苗(びょう)たり」

と言われ、心に異常が起こると、うまくしゃべれなくなったり、味が分からくなったり、舌そのものがピリピリと痛んだりします。

 

(唐容川『血証論』吐血の項 参照)

 

 

こういった症状のある時、鍼でもって「心」を調整してやると、症状が取れることが多いのです。

 


・・・ところで、

「西洋医学が言う「脳」の働きを「心」に置き換えるなんて、随分ブッ飛んだ発想だナー・・・。」

と思う人も多いんじゃないかと思います。

 



そこで一つ、有名な話を紹介します。

 



亀節子さんという人が書いた、

意識の闇、無意識の光』

という本の中に出てくる話なんですが、

(この本は、かのユングを日本に紹介した第一人者である、河合隼雄先生も推薦されている本です。興味のある方はどうぞ。)

 



心臓と肺を移植したとある女性患者が、それ
以来、嗜好がすっかり変わってしまったというお話で、
 

術後彼女は、フライドチキン、ピーマン、冷たいビールなどを非常に欲しがるようにり、さらに、ブロンドの女性との情事を期待している自分を発見した。

それからしばらく
して、自分に接吻したティムという名の青年を、深い息とともに体内に呑みこんでしまうと
いう、わけの分からぬ夢を見た。

その後、新聞の死亡記事から、自分のドナーが、夢と同じテ
ィムという名前だったことを知って、彼の両親に会いに行った彼女は、ようやく彼女の身
の上に起きた変化の原因らしい事実にいきついた。

オートバイに乗っていて事故死したテ
ィムは、ピーマンやフライドチキンや冷たいビール、それにブロンドの女性が好きな18
の青年だったのだ。

この驚くべき体験から、心臓の提供者と患者との関係を調べていく
と、たくさんの人が、この患者とよく似た体験をしていることが判明した。



・・・というお話です。

 


「心は神を蔵し、精神活動の中枢となる」
と、2500年前にさらりと述べている東洋医学、恐るべし・・。

 



(次回に続く)

 




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