東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「治未病」という考え方を疑う

2010.09.24

東洋医学には、

「未病(みびょう)を治(ち)す」

という言葉(考え方)があります。


・・・この意味は、

「実際に病気として症状が出る前に治してしまう。」

という意味です。

 


個人的にはこれは、まさに”東洋医学の真骨頂”とでも言うべき部分じゃないかな、と思っています。

(今では、です。)

 


東洋医学では、自然界はすべて「気」というもので出来ている、と考えます。

「気」ってなんですか? 参照

 


・・・ということは当然、人間の体も「気」から出来ていて、なおかつ体を「経絡の気(脈気、経気)」が正常によどみなく循環することによって、健康が保たれる、と考えています。

「経絡(けいらく)」って何ですか? 参照

 


そしてそのためには、ココロの問題も含めた”陰陽バランスの調和”が極めて重要だ、という考え方を持っています。

「陰陽(いんよう)」って何ですか? 参照

 


この考え方からすれば、例え患者さんに自覚症状がなくても、あらかじめ巧みにバランスをとっておけば、今後起こりうる、あらゆる病を未然に防げる、予防できる、という考え方が成り立ちます。

 


・・・しかし実は、僕は昔、東洋医学のこの考え方(未病を治す)が非常に気に食わなかったんです。

 


なぜなら、ある一人の患者さんについて、その人がどんな乱れた生活してようが、鍼さえやってりゃ100%何の病気にもならない、なんてことはありえない訳で、


たとえば5年なら5年、10年なら10年鍼治療を続けて、非常に健やかな毎日を送っている患者さんがいたとして、ではその患者さんがもし鍼を「やってなかったら」どうなってたか、

 

を検証することが不可能である以上、本当に未病が治せてるかどうかなんて、分からんじゃないか!希望的観測でもって、いい加減なこと言うな!!

 


・・・と思って、批判していたんです。

 


しかし、これは浅はかでした。

 


いかにも自分が言ってることは論理的で正しい、と偏狭な”自分ビュー”だけから見た、狭い狭い世界の中で、アホな勘違いをしていたと、今では反省しています。

 


なぜならば、今となっては、毎日現実に患者さんをやっていて、ホントにその通りだなあ、と”実感”しているからです。

 


つまり、この考え方を疑ってかかっていた頃の僕は、未病を治したことがなかったんですね。

 


実際の東洋医学の臨床を本気でやったことある人間なら、

 

「気」や「陰陽」や「経絡」の存在や「未病を治す」という考え方の真実性

 

というのは、当たり前に”実感”出来ると思います。

 


また、日々、患者さんの発言を聞いていても、

「鍼をするようになってから、毎年冬になるとカゼをひいてたのがひかなくなった!」

とか、

「お酒を飲んでも以前みたいに二日酔いしなくなった!」

とか、明らかに体質そのものが変化していることがうかがい知れる発言を聞くことなんかは、日常茶飯事です。

 


このようにして我々は、その「実践」の中から、「理論」の真偽を確認することが出来るんです。

 

 

というよりも、そもそも東洋医学、中国伝統医学というのは、研究室での実験ではなく、そういった絶え間ない”臨床実践”、”臨床事実”の中からのみ、生まれたものなんです。

 

 

だから信頼するに値するし、しかもそれが数千年も続いているから、なおさら信憑性が高い、と考えられるわけです。

 



そしてまた、そういう絶え間ない臨床実践の日々の中から生まれた新たな「理論(仮説)」が、より高度な「実践」を指導するんです。

 


だからどんどん上達するんです。

 


真剣にやればやるほど。

 

 

・・・少し話がそれたけど、要するに、患者さんに対して言いたいのは、「早め早めの治療」が大事だよ、ということです。(笑)

 


来るのが遅くなればなっただけ、治しにくくなります!

 

 


何か症状を抱えているなら、来院はお早めに!

 

 


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