東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「五行」って何ですか?(その6)

2010.11.21

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これまでのお話・・・

「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)

「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)
「五行」って何ですか?(その5)

 

 

◆「五行」の正常な循環

 



「陰陽五行説」においては、五行(木火土金水)の正常な循環の順番は2パターンあります。

 


一つは、

木⇒火⇒土⇒金⇒水⇒・・・・(最初に戻る)

だと言われています。

 


何故この順番(木が最初)になるのかは、ややこしくなるのでここでは細かくは書きませんが、これについては、古代中国人が自然界を素朴に観察していて、


「木が燃えて火が生じて」

    ↓

「燃えきったらその灰が土に還り」

    ↓

「土の中には鉱石(金属)があり」

    ↓

「鉱石の周囲の温度、湿度の変化で表面に水滴が生じ」あるいは「金属に熱を加えると液状(水状)に変化し」

    ↓

「水は木を養うのだ~!」


という、な~んかこじつけっぽい説明が、よくなされます。(苦笑)

 

 


・・・これもこれで、まあ一理あるかとは思いますが、もっと深い意味づけがあるような気もします。

 



ちなみによく、鍼灸学生の方々が、

「おいおい、なんか東洋医学って、言ってること、ヤバくないか?荒唐無稽なんですど・・・。」

とか、

「おおざっぱ過ぎるんですけど・・・。」

とか思って疑念、不信感を持ち、脱落するのも、たいがいこの辺です。(笑)

 

 


・・・ちなみに僕の場合はここで逆に、

「いやいや、そんなはずないっしょ!なんかあるっしょ!!あってほしいナー。」

と思った組です。(笑)

 

 


これはつまり、現代のように「文明的な観察機械」を持たない、当時の人間(学者)たちが、あくまでも”五感”で認識可能な範囲で、理論を組み立てていった結果なんだと思います。

 

 


確かに現代科学文明は、あらゆる道具や計測機器を使って、かつてよりももっともっと細かく精緻に自然を観察し、理解できたとも考えられます。

 

 


しかし、だからといって「自然」とうまくやれているか、うまく付き合っているかと言うと、大いに疑問であります。

 

 


こういう素朴だけど考え尽くされた自然認識だったからこそ、自然と人間がうまくやれた、おおざっぱに捕まえたからこそ、うまくいった。

 

 


そういうことって、人間関係においても、ありますでしょ?

”相手のことを細かく知り過ぎたら、うまくいかなくなった・・・。”

ってやつネ。

(笑・・・ちょっと違う?)

 

 


最後にまたまとめようと思っていますが、コレは実はとっても大事なんですよ。

(・・・と僕は思っています。)

 

 


で、もう一つのパターンですが、これは要は、”じゃんけん””グーチョキパー”の関係のようなものです。

 

 



次回はここからいきましょう。

 

 

 
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