東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「腎」って何ですか?(その3)

2010.12.17

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)

 


さあさあ、どんどんいきましょう!!

 



☆「腎の臓」の形と位置(その2)



「腎」の形と位置については、もう少し書きたいことがありますので、書きます。(笑)

 


・・・前回、「腎」は腰椎(ようつい)の2番に付着している、と東洋医学では説く、というお話をしました。

 


この位置というのは、人体を上、中、下の3つに区切った場合、「下」にあたる部分です。

 


東洋医学ではこのように、人体を上中下の3つに区分する考え方を、よく用います。

 


その、”上”の部分のことを「上焦(じょうしょう)」と呼び、みぞおちよりも上の部分を指し、ここには「心の臓」と「肺の臓」が存在している、と説き、

”中”の部分はみぞおちからおへその高さで、ここを「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、ここには「脾の臓」と「胃の腑」、それから「肝の臓」の一部分と、

 

「胆の腑」が存在すると説き、”下”の部分はおへそから下の部分で、ここを「下焦(げしょう)」と呼び、ここには「腎の臓」「肝の臓」、

それから「大腸の腑」「小腸の腑」「膀胱の腑」などが存在する、と説きます。

 


そしてこの「腎の臓」というのは、この”下焦”における中心的な存在、言わば主役、と考えられています。

 


なぜ主役なのかは、また後ほど解説していこうと思います。

 



・・・東洋医学に、理想的な体の状況を示す言葉で「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。

 


これは、頭は涼やか、足は温かい、という、体の”上下”のバランスがキチッと取れた状態を指す言葉です。

 


病的な状態になると、これが逆転してしまいます。

 


これを、

「上熱下寒(じょうねつげかん)」

あるいは

「上実下虚(じょうじつかきょ)」

と呼びます。

 


そして、”下焦”の主役である「腎の臓」が何らかの原因で弱った時、こういう状態になりやすい、という考え方があります。

(もちろんそれが全てではありませんが。)

 


よく話題になる、更年期障害の代表的な症状に、”ホットフラッシュ(急激な顔面のほてり感、胸から上での発汗、動悸etc..)”というものがありますが、

コレなんかはまさに東洋医学の言う、「上熱下寒」の状態になっていることが多く、その根本原因に、「腎の臓の弱り」が見られることが少なくありません。

 

 


そして「腎の臓」の働きを助け、機能が最大限発揮できるように治療していくと、症状が改善することが多いです。

 


・・・また、話がそれましたネ。(笑)

 



続きは次回。

 

 



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