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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
年末年始でなんやかんやと忙しくしてるうちに、随分と空いてしまいましたが、続き、いきま~す!!!
☆「腎」と生殖
前回、「腎の臓」は”求心性”の働きを持った臓である、というお話をしました。
ところでこの表現、少し分かりにくかったかも知れませんので補足します。
・・・このシリーズでこれまで長々と解説してきているように、五臓六腑にはそれぞれ働き、役割があります。
「臓」と「腑」に関して大ざっぱにいうと、
「五臓」の方は”何かを貯め込む”、という働きが多く、
「六腑」の方は”何かを通す、あるいは洩らす”、
という働きが多いです。
つまり、「五臓」の場合は、
「肝の臓」は「血(けつ)」や「魂(こん)」を蔵(ぞう)し、
「心の臓」は「神(しん)」を蔵し、
「脾の臓」は「意」や「思」を蔵し、また、「胃の腑」と協調して一時的に飲食物を蔵し、
「肺の臓」は「気」や「魄(はく)」を蔵し、
そして今解説している「腎の臓」は「精」や「志」を蔵する、
といった具合であり、「六腑」の場合は、
「胃・小腸・大腸の腑」は飲食物を通し、
残りの3つはまだ解説してないけど、
「胆の腑」、「膀胱の腑」は胆汁、尿を一時的に溜めますが、結局は洩らしますし、
「三焦の腑」も、一面、体の中の”お水”の通り道であります。
(この3つについても、詳しくはいずれ解説します。)
・・・まあこのように、「臓」と「腑」でまずはおおざっぱに働きが分けられ、さらに五臓六腑それぞれに個別の働きがある中で、
比較的「腎の臓」の働きというのは目立って”求心力”(引き集める力)が強い、ということです。
そして「腎の臓」は、人間の生殖機能に大きく関わります。
前置きが思いのほか長くなっちゃったんで、続きは次回。(笑)
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はじめまして
関西で半年ほど前から鍼治療を受けている者です。
通院しているからには簡単な東洋医学の知識を知っておいたほうがいいと思い本を読んだりネット検索をしているうちにこのブログを見つけました。
実際治療をされている現場の先生の話は大変興味深くとても参考になります。
私は腎が弱っているのでこの記事もとてもタイムリーでした。
西洋医学は人間の悪い部分のみを診ますが東洋医学は体の内部をみることなく(治療に痛みを伴わず)その人の体全体と心までも診てくれますよね。
知れば知るほどすごいなぁと感心します。
これからちょくちょくここを覗きにきますね~
ルッコラさん
はじめまして。コメント、ありがとうございます!
> 通院しているからには簡単な東洋医学の知識を知っておいたほうがいいと思い本を読んだりネット検索をしているうちにこのブログを見つけました。
素晴らしい心がけだと思います。そういう方に興味を持っていただけて光栄に思います。
> 西洋医学は人間の悪い部分のみを診ますが東洋医学は体の内部をみることなく(治療に痛みを伴わず)その人の体全体と心までも診てくれますよね。知れば知るほどすごいなぁと感心します。
確かに、そういう面はあるかと思います。
しかしここは、下手すると西洋医学の先生から抗議されそうなので、一応付け加えておきますと、では西洋医学は心を診ていないかというと、結果として診ているとは思っています。
ただ興味深いのは、そこに根本的な哲学の違いがあることです。
東洋医学は精神面も含めた全体のバランス調整を、西洋医学は部分的な異常の除去に心を砕きます。
なぜこうなるのか、このブログでもちょこちょこ触れてありますので、お時間のある時に過去の記事も読んでみて下さい。
ではまた、コメントお待ちしております。
レスと補足ありがとうございます。
そうですよね、西洋医学でも素晴らしい先生はたくさんいらっしゃるはずです。
ただ、今までの体験ではそう思えないことの方が多かったです。
自分ごとになりますが子宮にポリープがみつかり病院に行きました。
ものとしては大きい部類だったらしく「よく育てましたね~」と言われました。
うれしくない言われ方でした・・・。
今までその先生が100人のポリープ患者を診てきたとしたら私は101番目で単に症例が1つ増えただけ。自分がベルトコンベヤーに乗っていて流れ作業のように見てもらった感じを受けました。まあ、重篤な症状ではなかったからでしょうけど。
最近はきれいでオシャレな病院が増え看護婦さんも感じのいい人が多いのですがそれでも病院に行くとなぜかヒンヤリした空気を感じてどうも苦手です。
これが「根本的な哲学の違い」になるんでしょうね。
鍼灸治療を受けて半年経ちますが東洋医学は悪い部分のみではなく患者の環境や精神状態までも視野に入れるトータルなオーダーメイドの医療だと思います。
悪いところを治すというより、健康になれるように導いていくと言うのでしょうか。いい表現が出てきませんが(汗
五臓が感情を司ると知ったとき最初は驚きました、というより目からウロコでしたが、そういわれると思い当たる節はいくつもあります。
西洋医学でもストレスが原因でと診断されたりしますが東洋医学でははっきり断定してますよね。
知れば知るほど奥が深いとますます興味がでてきたこの頃です。
何も知らないときはスピリチュアルな印象もありましたが、今では東洋医学って理論的、体系的なのではないかとさえ思います。
ブログの他の部分もこれから少しずつ読んでいきます~。
ルッコラさん「五臓と感情」についても、すでにほぼ全て解説してありますので、ご参考にどうぞ。
> レスと補足ありがとうございます。
いえいえ。
> ただ、今までの体験ではそう思えないことの方が多かったです。
> それでも病院に行くとなぜかヒンヤリした空気を感じてどうも苦手です。
> これが「根本的な哲学の違い」になるんでしょうね。
根本哲学が違うから、かける言葉も、醸し出す雰囲気も違うのかもしれませんね。まあ、その先生の人柄や仕事に対するスタンスの問題もありますけどネ。
> 東洋医学は悪い部分のみではなく患者の環境や精神状態までも視野に入れるトータルなオーダーメイドの医療だと思います。
まったく同感です。それがこの医学の大きな長所の一つであり、現代における存在意義でもあると思います。
> 悪いところを治すというより、健康になれるように導いていくと言うのでしょうか。いい表現が出てきませんが(汗
いやいや、イイ表現だと思いますよ。(笑)
> 何も知らないときはスピリチュアルな印象もありましたが、今では東洋医学って理論的、体系的なのではないかとさえ思います。
その通りだと思います。理論的、体系的でありながら、スピリチュアルな部分も否定していない、非常に柔軟性のある医学だと思います。
> ブログの他の部分もこれから少しずつ読んでいきます~。
宜しくお願いします