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中国の宇宙論 ④ 宣夜説

2019.05.26

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これまでのお話し

 

 

中国の宇宙論 ① イントロ

中国の宇宙論 ② 蓋天説   参照

 

 

◆「宣夜説」って何すか??(゚∀゚)

 

 

古代中国の宇宙論、最後は三大宇宙論の中では比較的マイナーな「宣夜説」であります!!

 

 

これはどういう論かというと、実はかなり今風です。

 

 

「天には形体が無く虚空である」

 

「天体は虚空の中に浮かんでおり、どこにも繋がれていないため、それぞれが固有の動きをする」

 

「天には果てがない」

 

「そこにある運動法則は”気”の動きで決まる」

 

 

などなど、これがもし発展深化していったら、現代の宇宙物理学と同じような結論に達していったんじゃないかと思われるような表現が出てきます。

 

 

後漢末期の蔡邕(さいよう 133-192)は、

 

「宣夜の説は、絶えて師法なし」

 

と述べ、この説の孤立的状況を伝えています。

 

 

しかしこの説は後漢よりも前、戦国時代にあの『荘子』「逍遥游萹」や、東晋時代に『列子』「湯門篇」にもみられます。

 

 

晋代(265-420)に著された『晋書』「天文志」や、三国時代の人物で宣夜論者だったとされる楊泉『物理論』における

 

「宇宙には気が満ちており、天地も星も気であり、その運動法則も気の動きによって決まる。」

 

という、僕らからすれば聞きなれた感のある「気一元論」が、やっぱり好きなんですがね。

 

 

しかし、この宣夜説は惜しくも発展せずに、歴史の陰に埋もれてしまいました。

 

 

漢代以降、中国の宇宙論は渾天説を中心に推移していったようです。

 

 

 

続く

 

 

 

 

【参考文献】

 

「蓋天説と渾天説の話」日本科学史学会

「梁武の蓋天説」山田慶児

Wikipedia「蓋天説」

『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版

『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院

『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社

『中国天文学・数学集』薮内清 編 朝日出版社

『古代中国の宇宙論』浅野裕一 岩波出版

 

 

 

 

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