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これまでのお話・・・
「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1)
「胆」って何ですか?(その2)
さて、今日からいよいよ東洋医学の言う、「胆の腑」とはどういうものか、を簡単に解説していこうと思います。
簡単に、です。
難しい、いかめしい話が好きな方は、そういう感じの解説サイトや専門書はいくらでもありますんで、そっちを見てもらうとして、
僕がやるのはチョーカンタンな、肝胆(カンタン)の話です。(笑)
・・・でも、ポイントは外さないように注意を払います。
分かる人が読んだら分かる、大事な話も入れていこうと思っています。
〇
前回、「肝胆相照らす」という言葉が出て来ましたが、東洋医学的にも、「胆の腑」と「肝の臓」は非常に密接な関係にあります。
以前書きましたが、この2者(肝と胆)を陰陽で分けると、「肝の臓」は相対的に陰、「胆の腑」は相対的に陽、という関係性にあり、これを”表裏の陰陽関係”なんて言います。
「肝の臓」の詳細については以前書きましたので、そちらをご参照いただくとし、要はそういう、「肝の臓」の働きをサポートするのが、
「胆の腑」の大きな役割の一つ、という訳です。
肝胆で協調して、一つの働き(漫才コンビみたいなもんです。)を成しているワケですね。
そういう意味では、機能における関わりの密接さにおいて、「脾胃」とも似ているものがあります。
カテゴリ 「脾胃」 参照
そして、肝胆は脾胃と同じく、中焦に存在し(ただし肝は下焦まで大きく垂れ下がっていますが。)、この4者で、飲食物を消化、吸収し、
「気血のもと」を調達するとともに、完成した「気血」を上下左右前後、全身へくまなく巡らせる、という役割もやっています。
コレは大変重要な役割でありまして、多くの患者さんでは、ここのところ(肝胆、脾胃の4臓腑)が機能失調を起こして、
それがあらゆる慢性病の原因になり、また、治らない原因になっていることが多く見受けられます。
なんていうか、このワンユニットは「生命のモーター」「自然治癒力のモーター」ですな。
まずコレが大事です。
そしてその中で、「胆の腑」は独特の役割を果たします。
次回へ続く。
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