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「衛気」って何ですか? その5

2014.07.25

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これまでのお話

 


「衛気(えき)」って何ですか? 

「衛気」って何ですか? その2 
「衛気」って何ですか? その3 
「衛気」って何ですか? その4     参照

 

 


では続きいきます!!

 

 

 

さてここまで、「衛気」というものについて理解を深めるため、


◆東洋医学的な基本的概念

◆西洋医学における、皮膚の構造と機能


について書いてきました。

 


では今日は再び角度を変えまして・・・、

 


◆「衛」の字義解釈

 


まあ、
小児喘息と霊台シリーズにも書きましたが、東洋医学用語一つ一つに対する理解の幅を広げていく上で、この”字義解釈”ってやつがひとつ重要です。

 


まずは諸橋轍次『廣漢和辞典』からいきますと、

 


1.まもり

2.まもる

3.ふせぐ

4.おおう

5.いとなむ

6.よい

7.いぶかる

8.するどい

9.つかがしら

10.矢の名前

11.静脈の血(水穀の悍気)

12.驢(ろ…ロバのこと)の別名

13.五服(地域の名前)の一

14.明代、要所に設けた軍営


(なげえー。。(゜o゜))


まあ、1.2.3.4.5.8.11.14.あたりの意味が東洋医学の「衛気」に使われている「衛」の意味に近いでしょう。


因みに11.”水穀の悍気(かんき)”というのは、そういう風に『黄帝内経素問 痹論(43)』に載っているんですが、

これを「静脈の血」と解釈するとは、あれあれ、どうしたんすか?諸橋先生!?って感じですね。

(大学者の間違いを発見して喜ぶ、小物丸出し発言☆(爆))


まあ東洋医学の専門家の端くれとして、真面目に言わせてもらうと、この11.は完全なミスリードだと思います。



『痹論』に書いてあるのは、柴崎保三先生の言を引けば、

「悍気の悍は勇猛という意味。」

であります。

(根拠もちゃんと色々示してくれてありますが、長くなるので割愛。読みたい人は柴崎内経25巻セット、気合いで買おうぜ☆)


つまり、水穀(飲食物)から得た、生命維持に欠かせない営気と衛気の原料のうち、

 

相対的に静的なもの(水穀の精気)は営気に、

 

相対的に動的なもの(水穀の悍気)は衛気になる、

 

という解釈が穏当であって、営気は動脈血、衛気は静脈血、なんていう解釈は、まさに木に竹を接ぐ様な不自然な解釈だと思います。

 

 

諸橋先生は漢字学者でありますから、分かり易くするために、あえて方便としてそう説明したとも思えません。




・・・ま、そんなことを揚げ足取りみたいにいちいち論っても何の意味もないので(笑)、いずれにせよ、「衛気」「衛」の字義としては

 

”まもる”という意味が一番強い訳ですが、一部、武器としての意味もあるワケです。

 



昨今の集団的自衛権問題に通じますね。

 

 



・・・ナンテネ☆

 




つづく

 

 




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