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2010.01.07
日々、自分なりに一生懸命臨床をやっていますと、患者さんの何気ない言葉に一喜一憂するものです。
長いことやってると、「一喜」の言葉については深く味わうように聞き入り、「一憂」の言葉については、瞬時にパタッと耳が閉じるというテクニックも身に付くようです(笑)
・・・これは、半分冗談、半分本気です。
(臨床家の人ら、分かる?僕だけ?)
ともかく、この間初めて清明院に治療に見えた患者さんから治療直後、
「長いこと色んなところで鍼やってきたけど、こんなに効いたのは初めてだ!」
とおっしゃっていただきました。パッと聞いた感じは、
「でしょ!?任しときな!」
と胸張ってもよさそうな言葉ですが、そこでそう答えて、
「やったネ!僕ちゃんて名人(^v^)」
・・・な~んてなるほど、僕もめでたくありません。
(なってた時代もあったけどネ(苦笑))
同じ人の同じ病であっても、
「今回の場合、どのような病なのか」
によって、鍼の効果というのは、
・直後に劇的にピタリと効くもの
・少し経ってからじわっと効くもの
・コツコツ治療を続けないとしょうがないもの
・自助努力なくしては難しいもの
などに分かれます。
ですので、上記の患者さんにも、
「なぜ治療直後にこんなに効いたのか」
をしっかりと説明しました。
もちろん、
「毎回こうなるとは限らんぜ」
というクギも刺してあります。
鍼が、あたかも魔法かのような激烈な効果を示すことは、臨床家なら誰もが一度は経験するでしょう。
しかし、この認識「のみ」で患者さんを引っ張ってしまって、手に負えない状況になってしまった時のみじめさ、大変さったらないです。
昔、Mrマリックのハンドパワーが単なる手品であることが世間にバッシングされた時のマリックさんの姿みたいな感じです。(苦笑)
・・・そうなってから、いくら説明したって無理なんです。
まあ、個人的にはマリックさん大好きだけどネ(笑)
鍼は魔法ではないし、東洋医学は呪術や迷信ではないです。
これには明確な医学理論があります。
「AがこうなったせいでBがこうなったため、Cがこうなったからこの症状が出た」
という理論です。
僕はその認識そのものを患者さんに伝えることも、とても重要じゃないかな、と思っています。
(もちろん希望を与えることも重要だけどね。)
ですから「治った」と言われて喜ぶとか、「治らない」と言われて憂う、という単純な話ではなしに、
「それがなぜなのか、当然分かってた上で」
一喜一憂する、ということが大事じゃないかな、と思っています。
そうすると、なんていうか、ワンランク上の一喜一憂があります(苦笑)
・・・で、冒頭のテクニックも身に付く訳です(笑)
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まったくもってその通りですね。
患者さんの「思い込み」やら、診断名やらのバイアスで、惑わされる事しょっちゅうですが、効果あっての鍼灸治療ですし、説明をするための東洋「医学」であり、さらにわかりやすく説明するためのデバイス(回路)が身に染みてないと駄目なんだと言うことですかね~。
それを少ない鍼数で実現できて、深い意味も込められるいんちょうは素晴らしいです。
私なんかは年末年始の実家の手伝いで「まだまだ無駄な鍼が多い」「説明がわかりにくい」と親に指摘されちゃいました…(*u_u)
しむしむさん
いやいや!僕なんかまだまだ全然です!日々勉強不足を痛感していますよ。。。
結局、この職業に就いた以上は学術を研鑚し続ける以外に道はないようです(笑)