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「如環之無端」という言葉

2011.01.06

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今日はいきなり、

「如環之無端」

という言葉について考えてみます。

(笑・・・今朝なんとなく、この言葉が頭をよぎったからです。このブログは、そういうノリです。)

 


コレは実は東洋医学、東洋哲学においては、非常に有名で大事な言葉なんです。

 


日本語でどのように読むかというと、

「環(たまき)の端(はし)なきがごとし」

と読みます。

(ところで読者の皆さんは冒頭の漢文に返り点、正確に打てますか??)

 


・・・ともかく、コレの意味は、大自然の循環や、人体における「気」の循環を指して、

「まるで繋がった環(わ)っかのように、端っこ(終わり)がないようなものだよ。」

という意味で、非常によく出てきます。


・・・ともかく、この言葉は、東洋医学の聖典とされる

『黄帝内経(こうていだいけい)』

の中にも、

『難経(なんぎょう)』

の中にも出てきます。

 


専門家の先生方、素問:六節蔵象論、霊枢:営衛生会篇、難経:30難です。

 


探せばまだ他にもあると思うけど、個人的には30難にこの言葉が出てきてるっていうのは興味深い気がします。

 


・・・ともかく(笑)、それ以外にも、有名な

『鍼灸甲乙経(しんきゅうこうおつきょう)』

や、兵法書として有名な

『孫子(そんし)』

の中にも出てきます。

 


まーまー、とにかく中国では昔っから有名で重要な言葉な訳です。


・・・では、コレが何で有名で重要なんでしょうか。


これは、東洋の自然哲学では、自然界の動き、移ろいにおける「”循環”の重要性」に常に着眼してきたからであります。

 


自然界は毎日毎日、昼から夜、夜から昼へと、陰から陽へ、陽から陰へ、日々まさに循環しています。

 


その”絶対”にして”永久不変”の法則の中で生きている、その中でしか生きられない、我々人間の生命活動も、精神的にも肉体的にも、すべて含めて「循環」することで、

 

「動的な平衡状態」を保っております。

 


やまない雨はなく、明けない夜はない、やなことがあって落ち込んでも、それが永遠に続くことはあり得ないんです。

 


・・・まあ、こう言うとなんか自己啓発本的なポジティブシンキングのススメのように聞こえるけど、これは逆もまたしかりなんですよね。

 


「盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)」

 

という言葉もあるくらいです。

(コレは生命活動というより人間関係(社会活動)で出てくることが多い話ですが。)

 

つまり、結局は「動的な平衡状態」をうまく保つためには、精神面も肉体面も、行き過ぎない、バランスが重要だ、ということなんですネ。


(笑)・・・なんか当たり障りない結論になってしまいましたが、ここから細かい話や具体例に展開しようとすると大変なんです。

 


なのでそれはまたそのうち。


・・・今朝は何やらこの言葉以外にも、色んな興味深いキーワードが何故か頭に次々と浮かんできまして、個人的には新年早々、色々と楽しく妄想しております・・・。


(笑・・・もちろん治療に活かすための妄想ですよ!)

 



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