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これまでのお話
『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 3 参照
◆『黄帝内経素問』脉要精微論(17)のポイント 続き
ここには脈診に関して、まだまだ重要なことが書いてあります。
① 知内者按而紀之.知外者終而始之.此六者.持脉之大法.
→体内の状況を知ろうと思えば脈を診ればいいし、外(経気の流れ)を知ろうと思えば始終を定めればいいよん。
春夏秋冬と内外の6つは、脈を診る上で意識しなければならない大原則でっせー☆
② 尺内兩傍.則季脇也.尺外以候腎.尺裏以候腹.
中附上.左外以候肝.内以候鬲.右外以候胃.内以候脾.
上附上.右外以候肺.内以候胸中.左外以候心.内以候膻中.
前以候前.後以候後.上竟上者.胸喉中事也.下竟下者.少腹腰股膝脛足中事也.
→脈の尺位の外側で腎の状態を窺い、内側で季脇の状態を、真ん中で腹部の状態を窺う。
左の関位の外側で肝を、内側で膈を窺い、右の関位の外側で胃を、内側で脾を窺う。
左の寸位の外側で心を、内側で膻中を、右の寸位の外側で肺を、内側で胸中を窺う。
脈診部位の前(掌側)で体の前半分を、後ろ(肘側)で後ろ半分を窺う。
寸位の掌側で胸から上の状態を窺い、尺位の肘側で下半身の状態を窺う。
〇
ここでは、②の理解が有名かつ重要だと思います。
東洋医学の脈診では、手首の橈骨動脈の拍動部を三部位に分けます。
それを掌側から「寸口(すんこう)・関上(かんじょう)・尺中(しゃくちゅう)」と呼び分けています。
(よく”寸・関・尺”と略されて呼ばれます。)
因みにこの「寸関尺」に関しては、遠藤先生のこの論文が参考になります。
②の文章に書かれているのは、この「寸関尺」の部位を、さらに細かく、内側から診たり、外側から診たり、真上から診たり、掌側から診たり、肘側から診たりする診方を紹介してくれているもの、
というのが一般的な解釈なんですが、日本の江戸時代、多紀元簡(1754?-1810)先生は違った解釈をします。
多紀元簡という人物 参照
彼は、代表著作である『素問識(そもんし)』の中で、これは「尺膚診(しゃくふしん)」のことであると、『内経』および王冰の中を列挙して解釈しています。
「尺膚診」については、ずいぶん前に書きました。
「尺膚診」について 14 参照
・・・まあ要するに、ここは手首の橈骨動脈の拍動部の事を論じているのではなく、前腕全体の診方のことを論じているんじゃないか、という解釈です。
↑↑このような図を使って、説明してくれています。
(『素問識』より)
多紀元簡先生の解釈(尺膚診)ももちろん参考にはなりますが、このように、橈骨動脈の脈診部分を内外上下からみる診方考え方が『黄帝内経』の時代にすでにあり、
そこに全身の各部位や五藏六府が投影されていることが、非常に興味深いところです。
東洋医学お得意の、
「局所は全体の情報を含んでおり、全体の縮図である」
というフラクタル的な考え方が炸裂しているわけであります。
続く
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