東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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印象に残る一節

2011.03.01

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とある本の中の、印象的な一節。


鍼灸学校の先生が、授業中、学生(1年生)に問います。


先生「君たち、科学的に科学的にっていうけど、そもそも科学の”科”とはどういう意味かね?」


学生「・・・・。(沈黙し、当てられないように目を伏せる)」


先生「科学の”科”とは”分ける”という意味さ。つまり科学とは”分ける学問”なんだ。」


学生「・・・・。内心(は?だから何?)」


先生「この”分ける学問”の上に立脚しているのが西洋医学というやつだ。しかし科学は、”ものごとの価値”というものとは無関係で、”没価値”であることが特徴だ。」


学生「・・・・。内心(ナニ言ってんのこの先生?)」


先生「では東洋医学はどうかというと、”哲学”に基づいている。哲学とは古代中国の自然哲学だ。ではここで、”哲”とはどういう意味かね?」


学生「・・・・。(また、目を伏せる)」


先生「”哲”とは”明らかなこと”という意味で、”哲学”とはものごとを明らかにする学問だ。そしてここには、常に”価値”が付きまとう。そこには、

 

より優れた知恵や原理を探求するという態度がある。」


学生「・・・・。内心(ふ~ん、それで?)」


先生「東洋医学が立脚する”自然哲学”は、自然を”分ける”のではなく、自然を全体的、統一的に”より明らかに”把握するための学問としての”哲学”なのさ。」


学生「・・・・。(??なんかムズかしくってよく分からんナ~・・・)」


先生「さあこれから君たちは、まったく体系の違う二つの医学を同時に学ぶんだ、頭をフル回転にして頑張らないといけないよ。」


学生「・・・・。」


というやり取りです。


(少しはしょってありますが。)


この教室で、この話を学生として聴いていて、内心でこの先生に拍手喝采を送っていた人物が、この本の著者です。


(ちなみにこの本は、内容に一部誤解を招く表現があるように思うので、書名は伏せさせていただきます。)


読者の方々なら、上記の先生のお話、どのように思いますでしょうかネ・・・??



P.S


「科学」について、もう少し詳しく知りたい方は清明院スタッフブログ『清明なる日々』の
カテゴリ 「科学」シリーズを参照して下さい。

 



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この記事に関するコメント

“印象に残る一節” への4件のフィードバック

  1. こん より:

    いつも楽しくブログを拝見しております。今、専攻科の授業でまさに「科学」「デカルト」というキーワードが頻出しており、先生のブログを読み返しております。授業を受ける前にこれらの言葉を耳にしていたお陰で、抵抗なく授業を受けられていますし、調べ物のヒントとしても活用させて頂いております。
    改めてこのブログの深さを実感致しました。

  2. いんちょう より:

    こんさん
    初めまして。コメント、ありがとうございます。
    > 今、専攻科の授業でまさに「科学」「デカルト」というキーワードが頻出しており、先生のブログを読み返しております。授業を受ける前にこれらの言葉を耳にしていたお陰で、抵抗なく授業を受けられていますし、調べ物のヒントとしても活用させて頂いております。
    専攻科の学生さんですか!O先生によろしくお伝えください。(笑)
    > 改めてこのブログの深さを実感致しました。
    いやいや、こんな戯言でよければ、たまには読んでやって下さい☆

  3. こん より:

    ありがとうございます。
    先生のブログは勉強への活用の他、モチベーションUPにも効果大なので、これからも楽しみにしております。

  4. いんちょう より:

    こんさん
    > 先生のブログは勉強への活用の他、モチベーションUPにも効果大なので、これからも楽しみにしております。
    そうですか。そりゃよかった♪(笑)がんばりますー

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