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2011.03.02
「鍼には即効性がある。」
・・・場合が多い。(笑)
という言い方にした方がイイのは、何でもかんでも直後に症状がなくなるわけではない、ということです。
(笑・・・カン違い予防、ということネ。)
まあコレ言うと、自己弁護とか言い訳みたいでイヤといえばイヤなんだけど、実際そうなんだから仕方ない。
誤解を恐れず言えば、鍼の即効性というのは、鍼をした瞬間に「気」が大きく、正しく動き、体の「陰陽」のバランスが調和する方向に向かうことを言うのであって、
必ずしも「症状が取れること」を指している訳ではない。
もちろん、「気」が「陰陽バランス」が整う方向に動いた結果、その場で症状まで取れてしまうことはよくあります。
しかし症状によっては少しづつ攻めるしかない場合もあるのです。
例えばぎっくり腰が一発で治った患者さんは、
「あそこに行くと一発で治るよ!!」
と、患者さんを紹介して下さいます。
そしてそれがうわさで広まっていくと、
「あそこに行くと”何でも”一発で治るよ!!」
に変化するまでに、それほど時間はかかりません。(笑)
これはこれでもちろんありがたいんですが、そういう病気ばかりでないこともまた事実。
たとえ同じぎっくり腰であったとしても、です。
また、
「症状が取れる」
ということと、
「治る」
ということはそもそも別物である、という考え方もできます。
あまりにも無茶な生活やストレスフルな生活をしている人にとって、ある程度の症状は体からの”注意”のサインであることも多く、下手に症状だけ取ってしまえば、
もっともっと深刻な事態になるまで無理がきいてしまう、というマイナス面もあります。
自分の生活の見直しをまったく棚に上げた安易な「症状の除去」のみの追求というのは、善し悪しなのです。
「鍼の即効性」というのは、症状だけをとるとか、そういうものではないのです。
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診療再開!!
うちの娘は、最近清明院での治療後一発で「瞬時に寝る」&「帰宅後すぐにウンチが出る」状態ですが、何ヶ月か治療を続けた結果「体調が整いやすい体」になって来たのかなぁとハハは勝手に思っています。
Sハハさん
コメント、ありがとうございます!!
>治療後一発で「瞬時に寝る」&「帰宅後すぐにウンチが出る」状態
そうですね。(笑)よく効いていると思います。
「鍼の即効性」を考える上で、Sちゃんは好例だと思います。(笑)
漢方薬で言う所の「証」が合うとはまた違った意味なんでしょうか?
猿さん
コメント、ありがとうございます。
> 漢方薬で言う所の「証」が合うとはまた違った意味なんでしょうか?
同じ意味です。鍼灸でも漢方でも、東洋医学では「証」に基づいて治療をします。鍼と漢方の違いをあえて言うなら、鍼は経穴(ツボ)を介した「気」へのアプローチ、漢方薬は胃腸(脾胃)を介した「気」へのアプローチです。
どちらも「証」が合っていれば即効性はあると思います。(症状がすぐ取れるという意味ではナシに。)
「症状が取れる」
ということと、
「治る」
ということはそもそも別物である、という考え方もできます。
とは、例えば、肩こりの場合、肩こりの症状が取れる=治るとはまた別物なのでしょうか?(例えは、頭痛、腰痛なんでもいいのですが)
スノーさん
お久しぶりです!!コメント、ありがとうございます。
>例えば、肩こりの場合、肩こりの症状が取れる=治るとはまた別物なのでしょうか?(例えは、頭痛、腰痛なんでもいいのですが)
・・・まあそういう考え方も出来る、ということです。(少々分かりにくかったでしょうかネ?(汗))
例えば厳密に言うと、PC作業をやり過ぎて肩が凝るという人が、治療をすることによって、それまでと同じだけのPC作業をしても、肩が凝らなくなった、ということであれば、治った、体質が改善した、と言えますが、治療後はいい、でも同じ負担をかけたら元通り、ということになると、治っていってないか、負担自体を減らすしかない、ということになります。
そういう意味で、治療後に症状が取れた=治った、とは言い切れないですよ、というお話でございました。
ちなみにコレは逆もしかりでして、治療後に症状が取れてない=治ってない、とも言い切れない、ということなんです。
(笑・・・分かりにくいです??)