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たま～に起こって、マトモな鍼灸院が迷惑する、「鍼治療で気胸になってしまった！」というニュース・・・。


以前、このブログでも取り上げましたが、少し前にも大阪で、無資格の鍼灸学校の学生に、デタラメな鍼を打たせていた接骨院で、

患者さんが鍼治療の後に肺気胸を起こして、そのまま亡くなってしまったという、嘆かわしい事この上ないニュースがありました。


あってはいけないこと　参照


亡くなられた患者さんやそのご家族はもちろん、やった学生さん自身も、やらせていた院長も、みんなの人生がメチャクチャになってしまいました。


関係者全員にとっても、同業者にとっても、不幸としか言いようがありません。


当然ながら、鍼は有資格者にしか打たせない等、普通のことを普通にキチッとしていれば、未然に防げたことであるだけに。。。


「気胸」というのは、外傷等、何らかの原因で肺を包んでいる膜が破れ、そこから空気が漏れ、漏れた空気に肺そのものが圧迫されて、

肺が膨らめなくなってしまい、結果的に呼吸困難になる病変を言います。


「自然気胸」と言って、原因不明で、突然起こることもある病気です。


それ以外では、上記のケースのように針が刺さったとか、交通事故で肋骨が折れて肺に刺さったとか、かなり特殊な状況でしか起こりません。


もっと詳しく知りたい方はこちら（wiki）


まあ万が一、なったとしても、早く適切な処置をすれば問題ないことが多いのですが、ごくたまに重症になる場合があります。


患者さんの背中や肩に、解剖学的な知識もなく、デタラメで乱暴な鍼をすると、こういうことが起こりえます。


こういう、鍼で気胸になる、なんていうのは、普通のマトモな鍼灸院の感覚からすれば、論外中の論外であり、本来、東洋医学では、

むしろ「自然気胸」のような、原因のハッキリしない気胸の後遺症としての、喘息様の呼吸困難を治療したり、

再発予防をしたりすることが出来ます。

（因みに韓国ドラマ『以心伝心』では、朝鮮王朝時代の名鍼医ホイムが、気胸を鍼で戻すシーンが出てきます。）


僕の短い臨床経験でも、過去に何例も扱った経験がありますし、今現在も清明院の患者さんに、気胸の後遺症の患者さんがおられ、

良好な経過をたどっておられます。


「一本いくら」なんつって、患者さんが打って欲しいところに言われた通りに打つ、なんていうやり方は東洋医学でもないどころか、医療ですらないと思います。


そういうことをやってれば、いつか冒頭に紹介したような事故が起こるのは当然です。

本当の東洋医学、本当の鍼灸医学が、正しく広まってほしいものです。



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