お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2012.07.11
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
東洋医学には、古来から「刺絡(しらく)」という方法論があります。
なんかこの問題って、業界内では「タブー視」ってほどでもないんだけど、あまり語る人がいないんで、であれば語っちゃいます。
(笑・・・例によって、思いつきです。)
刺絡は、あらゆる病に応用可能な、大変有効な方法論であり、考え方です。
ですが、よく法律上、医師のみに認められた「瀉血(しゃけつ)療法」と、この「刺絡」が混同されて、鍼灸師が「医師法違反」とか言われて逮捕されたりする、
面白くない(というか笑えない)事例が、たま~にあります。(+_+)
「瀉血」と「刺絡」は、概念も手法も違います。
まずここが大事。
「瀉血」は西洋医学的な治療法で、”血液を抜き去る”ことを目的とし、多血症など、いくつかの特殊な病気の治療に使われる手法であり、
これが出来るのは医師のみです。
(まあ要は”輸血”の逆ですね。)
「瀉血(wiki)」 参照
「刺絡」は東洋医学の伝統的な手法で、目的はあくまでも”「血絡」と呼ばれる反応点(経穴)に鍼を刺すこと”であり、結果的に微量に出血することが多い手法であり、
現在でも、あらゆる病に応用する鍼灸師は多く、これを鍼灸師がやるのは、まったくの合法であります。
・・・まあ、患者さんや警察や裁判所から、この2者を混同されるようなやり方をしていた鍼灸師の側にも「説明不足」という問題はあると思いますが、
逮捕や書類送検されても、結局不起訴という事例がほとんどであり、現在においても法律的には迷走状態、ハッキリしていない、というのが実情のようです。
まー、これは現場サイドとして、大変、迷惑な話です。
ちなみに2006年に東京で、有罪判決となった事例がありましたが、この事例の場合は患者さんに「毒を抜く」と宣伝し、明らかに”血液を抜き去る”ことを目的として行っていたようですし、
それ以外にも、保健所から何度も注意されていたにもかかわらず、虚偽の診断をしたり、診断書を発行していたりと、目に余る違法行為が多かった治療院のようです。
ちなみにちなみに、2005年、小泉総理の時に、参議院議員の谷博之さんという人の国会質問でも、刺絡に関する問題は、よく分からない結論に至っています。
第162 国会質問主意書第26号 参照
・・・とはいえ、これを見ると分かるように、
「刺絡は鍼施術に含まれるが、刺絡鍼法による出血が、瀉血と判断されるかについては、個々の事例によって判断される」
ということは、鍼灸師による適切な説明と、それを受けての、患者さんの納得の上でなら、まったく問題なく成立するもの、と考えていいでしょう。
先ほど挙げた有罪事例のように、明らかに瀉血治療と認定されうるような行為を行っていた場合や、事前に何も説明せず、同意も得ずにいきなりやった場合、
あるいは、やったものの、かえって悪化した、とかいう場合には、訴訟問題になる可能性もある、しかし、だからと言って必ず有罪になるかというと、
それは微妙、というワケです。
けどこんなんは、何も「刺絡」という手法に限ったことではなく、誰が何をやったって、そうですよね。
〇
・・・まーなんだか、ややこしーネー!!(゜o゜)
「刺絡療法」にまつわるこの「ややこしさ」を嫌って、せっかく有効な手法であるこの「刺絡」を使わず、敬遠する鍼灸師や、否定的に教育する鍼灸学校も多いのです。
学校としては、卒業生に逮捕者が出た、なんてことになったら、人聞きが悪いですからネ。
でも、そういう鍼灸学校が考えてるのって、患者さんの健康や鍼灸師の技術の向上とかではなく、自身の保身でしかないようにも思えますがネ・・・。
法律に基づいて、冷静に考えて、まったく問題の無い話なのに・・・。
だからこの問題は早いトコ、「個々の事例」とか言ってないで、法律をスッキリハッキリと、論理的に整備してもらって、鍼灸学校でも積極的に教育し、
各流派や、学術団体の勉強会でもキチッと教育し、多くの鍼灸師がこの方法論を、「自在に」「有効に」操れる状態にした方が、患者さんのために益すること大である、
と考えています。
ちなみに、僕は今はどうかというと、場合によっては(刺絡の方が早いと判断した場合は)当然やります。
「最高の鍼灸を追求」してるんでネ。(笑)
・・・なんか長くなっちゃったから、次回もうちょい、補足します。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
清明院オフィシャルホームページ(PC)
清明院スタッフブログ『清明なる日々』
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!
『せっかく有効な手法であるこの「刺絡」を使わず、敬遠する鍼灸師や、否定的に教育する鍼灸学校も多いのです』とは、何ともモッタイナイ話しですね~(ーー;)
楽さん
> 何ともモッタイナイ話しですね~(ーー;)
そうなんです。早いトコ、スッキリさせてもらいたいものですね。(;一_一)