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タバコと東洋医学(その3)

2012.08.22

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これまでのお話・・・


タバコと東洋医学
タバコと東洋医学(その2)

 

では、続きいきます!!

 

 

僕がタバコをやめた時のお話に行く前に、タバコの「プラス面」について、少し補足しておきます。



前回お話ししたように、タバコには、

「胸部~上気道部に絡んだ”痰”という邪気を乾かす。」

という、いい面もある、というお話をしました。


(もちろん、痰をため込んでいる人にとっては、対症療法的に、症状緩和という意味で、ですよ。)

 

これにより、人によってはリラックス効果はもちろん、呼吸器症状がかえって楽になったり、息苦しさがかえってマシになったりする人が、実際にいます。

 


では、タバコが持つ「いい面」というのはそれだけであって、他にいい面はないのでしょうか。


・・・「ある」と思います。



近年、まるで「諸悪の根源」みたいにしか言われないタバコですが、もとはナス科の植物の葉っぱを乾燥させたものに、火を付けたものです。

 

煙草の歴史については 「JT」のHP 参照




葉の成分であるニコチンには、確かに毒性があるけれども、なぜ長い間、嗜好品として支持されてきたんでしょうか。


それには、それなりの理由があるはずです。


ここは冷静に、多面的に評価するべきでしょう。


それはあの匂いと、深呼吸(ため息と言ってもいい)によるリラックス効果が大きいのではないでしょうか。


こんなこと言うと、ヒステリックな嫌煙家の皆様からは、

「アレがいい匂いだなんてとんでもない!!どうかしてる!!」

と言われそうですが(苦笑)、僕も10年以上タバコを吸っていた身です。


タバコによって、いい匂いと感じる匂いや、自分に合う匂い、合わない匂い、というのは、厳然として存在します。


だからあれだけ多くの銘柄が存在するのだと思います。


・・・まあ、コレは吸ったことのない人にはいくら言っても分からないと思いますがネ。(苦笑)


その人の主観によりますが、「いい匂い」だと、その人が感じる香りには、気の巡りをよくし、脾の臓の働きを鼓舞し、湿邪を化する効果があります。

 


これを中医学の専門用語では、芳香理気(ほうこうりき)、芳香化湿(ほうこうけしつ)、芳香醒脾(ほうこうせいひ)なんて言葉があります。


ちなみに漢方薬においても、生薬の匂い、香りというのは大変重要なんだそうで、専門家の先生に伺うと、同じ材料であっても、きちんとした、

素材本来の香りがあるかどうかで、効果が全然違うらしいです。


また、重症で、意識不明になったような患者さんを、キツイ匂いのある生薬を嗅がせて、意識を付けるという、芳香開竅(ほうこうかいきょう)という方法もあります。

 

(韓国ドラマ『イ・ジェマ』でよく出てきましたね。)


また、深呼吸や、ため息というのは、東洋医学では特別に考えます。


そもそも、「呼吸」というものに対する考え方が、東洋医学と西洋医学とでは違います。


長くなりそうなんで、次回。


・・・こうやって、一つの話題から派生して、細かいことに触れていくと、どんどん長くなってしまいますが、それがこのブログの自由さ。

竹下式。(笑)

 

 

 

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この記事に関するコメント

“タバコと東洋医学(その3)” への6件のフィードバック

  1. より:

    色々ですよね~。
    葉巻は、如何なもんでしょう?
    私は、タバコの香りより、葉巻の香りが好きだったりするんですが。
    もちろん、吸いませんが(笑)

  2. 山の子供 より:

    早く竹下先生が止めた時のエライことになった話聞きたいです(笑)
    匂いって、不思議ですよね。
    食事中に隣で見知らぬオッサンが吸ってると、腹立たしさMAXなのに、好きな人が吸うタバコの煙の香りはかぶっても平気って(笑)
    同じ匂いなのに、大脳の処理が違うと変わるんですよねきっと(笑)
    竹下先生もタバコ吸う姿格好いいんだろなぁ~でももう戻ったらダメですよ!!クオリティ高いブログに低レベルなコメントでいつも失礼しております。

  3. いんちょう より:

    山の子供さん
    コメント、ありがとうございます!
    > 早く竹下先生が止めた時のエライことになった話聞きたいです(笑)
    ・・・ま、近いうちにします。(笑)
    > 匂いって、不思議ですよね。
    > 食事中に隣で見知らぬオッサンが吸ってると、腹立たしさMAXなのに、好きな人が吸うタバコの煙の香りはかぶっても平気って(笑)
    > 同じ匂いなのに、大脳の処理が違うと変わるんですよねきっと(笑)
    東洋医学的には、肺はもちろん、心や肝が関与するんだと思います。
    > 竹下先生もタバコ吸う姿格好いいんだろなぁ~でももう戻ったらダメですよ!!クオリティ高いブログに低レベルなコメントでいつも失礼しております。
    いえいえ。(笑)なんでもどうぞ。
    タバコの復活は、もう一生分吸ったかな、と思っているので、ないと思いますよ。(今のところ)

  4. いんちょう より:

    楽さん
    コメント、ありがとうございます!
    > 葉巻は、如何なもんでしょう?
    > 私は、タバコの香りより、葉巻の香りが好きだったりするんですが。
    葉巻は、タバコと違って煙を肺まで入れないそうなので、まさしく煙の香りを楽しむものでしょう。お香に近いものだと思います。

  5. アパチャイ より:

    興味深いお話ありがとうございます。
    実は自分も今年でスモーカー歴10年になりました。
    それまではキックをやっていた関係もあって、タバコには一切手をつけなかったのですが、キックを志半ばで引退を余儀なくされてから、一気に反動が来ました(笑)
    でも考えてみると竹下さんの専攻科の同級生の皆様であったり、兵頭先生、河原先生、鎌田先生など優秀な方々及び中医の先生はスモーカーが多い様な気がするのですが?

  6. いんちょう より:

    アパチャイさん
    コメント、ありがとう!ヽ(^o^)丿
    > 竹下さんの専攻科の同級生の皆様であったり、兵頭先生、河原先生、鎌田先生など優秀な方々及び中医の先生はスモーカーが多い様な気がするのですが?
    なんでしょうねえ・・・。ただ単に、酒飲みとか、ストレスの多い人が多いんじゃないでしょうか。(笑)優秀さは関係ないと思いますヨ♪

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