東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「痹(ひ)」ってやつ

2013.04.28

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来週、東洋鍼灸専門学校で「頚肩腕痛(けいけんわんつう)」について喋ってこようと思います。


(苦笑・・・真面目にやってるでしょ☆)


東洋医学では、肩こりだとか、腰痛だとか、膝痛なんかの、よくある整形外科的な疾患、いわゆる運動器疾患というやつをどう考えるか。


北辰会ではこれ、大きく分けて4パターンの考え方があるのですが、その中でも重要なのが「痹証(ひしょう)」という考え方です。


これについては、以前副院長がまとめてくれました。

スタッフブログ 
痺証(その19) 参照


ちなみに、細かいこと言うと、「痹証」を語る場合に”痺”という漢字を使うのは、本来誤りです。


「痺」はもともとは”うずらのメス”という意味で、全然この場合の意味と違います。


やまいだれの中の「卑」についても、”いやしい”という意味ですから、全然当たらない。


正しくは「痹」と書いて”しびれる”という意味の漢字です。


黄帝内経をはじめ、あらゆる古典にはこっち(痹)の文字で出てきます。


これ実は、鍼灸学校の「東洋医学臨床論」の教科書ですら間違っていますし、PCの東洋医学辞書なんかでも普通に変換すると「痺」の方の漢字が出てきます。


本来は、現代医学でも「麻痺」という時は「麻痹」と書くのが正しいのですが。。。


こうやって、情報というのは間違って伝わっていくのです。


テーゼそのものを疑う必要があるのです。


(細かすぎる指摘かもしれないが。)


・・・ま、この「痹証」ってのは様々な原因で、

筋肉や関節の気血の巡りが悪くなる
   ↓
そこに色々な種類の邪気が入り込む
   ↓
痛みやしびれや麻痹が発生!

ってやつです。


で、それが起こった部位だとか、入り込んだ邪気によって、細かく分類し、治療します。


問題は、(当たり前だけど)ただ分類しただけでは治らない、ということです。


患者さんの症状を、様々な診断法を使って、東洋医学的にキチッと分類する、これは重要です。


しかし、分けただけで満足してちゃダメ。


それをどう治すか。


ここがとっても大事です。


特に痹証は。




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