東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「紅汗」について考えてみましょう。10

2017.12.17

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6  参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『宋本傷寒論』の「辨可發汗病脉證并治第十六.」の条文

 

 

前回と同じところなんですが、ここに、ちょっと長いですが、

 

「太陽病.脉浮緊.無汗發熱.身疼痛.八九日不解.表證仍在.當復發汗.服湯已.微除.其人發煩目瞑.劇者必乃解.所以然者.陽氣重故也.屬麻黄湯證.」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「体の痛みなどのカゼの初期症状がなかなか治らずにこじれて、まだカゼの初期の症状や所見が残っているものはもう一回汗をかかせなければいけない。

 

でも、汗をかいて少しマシになるけど、まだイライラや視力低下があり、ヒドイものは鼻血が出て治る。こういうのは、普段から極度に熱が籠っているものである。

 

麻黄湯の類がよく効くよ。」

 

となります。

 

 

平生から熱を籠らせている人というのは、いざカゼをひいたときにこじれやすいことを示しています。

 

 

早い段階でスパッと発散させることが出来ればいいのですが、長引いてしまうとロクなことがありません。

 

 

そして、長引くにはそれなりの理由があります。

 

 

 

続く

 

 

 

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