東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鍼をすると泣く

2017.10.08

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開業してすぐの頃、鍼するとよく患者さんが泣いた。

 

 

シクシク泣いたり、大泣きしたり。

 

 

そこで、

 

「どうして泣いているんですか?」

 

と患者さんに聞くと、

 

「悲しいわけでもない、何かがあるわけでもないんだけど、涙が出る。」

 

と仰る。

 

 

困った僕は、これを蓮風先生に聞いてみた。

 

「それは良い鍼や。魂に響いたんや。」

 

との答えだった。

 

 

そういう患者さんには、症状的にも、とんでもない劇的な変化が起こったりした。

 

 

ただ、場合によっては、「全く不可解な」変化も起こったりした。

 

 

良い変化とも、悪い変化ともつかないような・・・。

 

 

そこで僕は、

 

「これは危険だ。」

 

と感じた。

 

 

なぜならば、「狙って」それを出来ていないからだ。

 

 

それで起こった変化に対して、分析出来てないなんてのは、プロじゃない。

 

 

僕なりのエステティックに反する。

 

 

開業した頃、「体」よりも「心」よりも、もっと深い部分としての「魂」というものにずいぶん興味があり、そこを動かすような治療こそが本物だと思い込んでいた。

 

 

それはそうに違いないと、今でも思っているが、これを狙って出来ないのであれば、実に危険極まりない。

 

 

自分なりに一生懸命やった結果、そうなった、というのであればまだしも、中途半端な興味で、動かしてはいけない場合もあると思う。

 

 

最近チラホラ、「なぜか泣く」患者さんが増えてきた。

 

 

以前よりはある程度、狙って出来ている。

 

「泣く」とはどういうことか   参照

 

 

 

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