東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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合掌の意味

2017.04.30

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先週、先々週と、学生さんに「脈診」を説きました。

 

 

たまに聞かれるのが、

 

「北辰会では、脈診をする時に患者さんの手を合わせさせて診ますが、あれはお祈りをさせているのですか??」

 

という質問。

 

 

・・・違います。(笑)

 

 

毎回毎回、患者さんの手首を同じ角度にし、術者の指の当たる位置にバラつきが出ないための工夫です。

 

 

また、患者さんの合掌した手がちょうど患者さんのおへその下あたりに来ることによって、へその下(丹田)に意識が向き、

 

結果的にのぼせが下がりやすく、精神的肉体的な安定が得やすい、という意味もあります。

 

 

ですので、「お祈り」という意味はないです。(笑)

 

 

宗教じゃないっつーの。

 

宗教と東洋医学 参照

 

 

でも、そういう意見が出るくらい、この「合掌」というポーズは、全世界的に「お祈り」のポーズとして浸透しています。

 

 

仏教では、左手は衆生、つまり自分自身であり、右手は仏性、つまり仏さんという意味があるそうです。

 

wikipedia「合掌」 参照

 

 

つまり合掌することによって自分と仏が一体になるという意味があり、仏への帰依を示します。

 

 

宗教的祈りというのはある意味「神仏との対話」であり、神仏と一体となる、という感覚が重要ですよね。

 

 

キリスト教でも、カトリックは合掌するんだとか。

 

 

そしてキリスト教の場合は、相手への服従を示すんだとか。

 

(ここは仏教とはだいぶ違いますね。今度知り合いに聞いてみます。(^^))

 

 

いずれにせよ診察の際の合掌のポーズは祈りではない、しかし、治療ですから、術者にも患者にも、祈りにも似た、

 

敬虔な気持ちはあっていい、あった方がいい、と思いますけどね。

 

 

 

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