東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)北辰会、第8回古典ライブを視聴しました!!

2021.12.24

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12.22(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

12.22からの二週間は、二十四節気では「冬至」ですね。

 

 

1年で最も昼が短いと、よく言われます。

 

 

1年で最も、自然界の陽気が弱く、相対的に陰気が強いともいえる時期。

 

 

そのバックボーンから、色々なことを想定しながら治療にあたるべき時期ですね。

 

 

・・・二十四節気・七十二候はどれも大事で興味深いけど、やはり特に重要で、陰陽の動きを大きく感じるのは二至二分四立の八節でしょうな。

 

 

今回のテーマは「口舌」です。

 

 

最近で、「口舌の病」に関するホットな話題といえば、コロナ後遺症の「味覚障害」ですかね。

 

 

私も最近、コロナ後遺症の味覚障害に関しては、数例ですが治療にあたらせて頂きましたが、私が診ている限りにおいてはそこまで深刻なものは少ないようで、

 

普通に治療すれば順調に回復するものが多いようです。

 

 

・・・これからオミクロン株の第6波がどうなるか。

 

 

すでに市中感染が報告されていますので、クリスマスと年末年始の人流増加によって、またPCR陽性者数が増加することは目に見えていますね。苦笑

 

 

これも、どこまで重症化するのか、感染力はどうか、後遺症はどうか、まだまだ不明ですね。

 

 

まあ我々としては、粛々と感染対策+東洋医学的な冷静な対応、に尽きます。

 

 

あとは「口舌の病」と言えば口内炎や舌炎、舌痛症などが、日常的によく診る訴えではないでしょうかね。

 

(あと清明院ではけっこう多い、”口腔扁平苔癬”とかね。)

 

 

今回印象的だったのは、新風先生から、

 

『黄帝内経霊枢』脈度萹(17)の「心氣通于舌.心和則舌能知五味矣.」、

 

口問篇(28)の「人之自齧舌者.何氣使然.此厥逆走上.脉氣輩至也.少陰氣至.則齧舌.少陽氣至.則齧頬.陽明氣至.則齧脣矣.視主病者.則補之.」、

 

五閲五使篇(37)の「口脣者脾之官也.舌者心之官也.」

 

あたりを引用して、舌と心の関わり、口内炎の発生メカを説明しておられたことです。

 

 

よく中医学で、「舌は心に開竅する」といって、舌のことを耳や鼻と同じ「竅(きょう、つまり穴)」として語ることがあるのですが、普通に考えて、

 

「舌って穴じゃねえじゃん。。。(^^;)」

 

と思うでしょう。

 

 

しかし、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』のなかで、

 

「舌は穴じゃないけど、皮膚と同じように湊理(そうり)があって、そこに飲食物が入って、五味を感じるんだよ」

 

と、説明しています。

 

(うーん、なんかじゃっかん苦しいような。。。( ;∀;))

 

 

また、ずいぶん前にFBに書いたけど、この「開竅」するところに関しては、『黄帝内経素問』金匱真言論(4)では、

 

「南方赤色.入通於心.開竅於耳.藏精於心.故病在五藏.」

 

と書かれているということも見逃せません。

 

(因みに金匱真言論で腎が開竅するのは二陰です。)

 

 

で、陰陽応象大論(5)においては、よく言われる

 

肝:目

心:舌

脾:口

肺:鼻

腎:耳

 

という話が出てきます。

 

 

「心は耳、腎は二陰」という説があったということは、踏まえておく必要があると思いますし、こういう諸概念については、あまり機械的に用いない方が良いということも重要ですね。

 

 

また今回は、あらゆる医家の配穴論についても触れて下さり、個人的には最近よく使っている「陽陵泉」をフィーチャーしてくれたのが嬉しかったですね。

 

 

まあこのように、基本から臨床まで、縦横無尽に聴くことが出来る古典ライブ。

 

 

 

会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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