東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「検査受けた方がいいですかねえ?」という質問

2015.04.29

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患者さんネタ、皆さん興味がおありのようなので、もうチョイ書きましょうかネ。(笑)

僕の仕事は鍼灸臨床家、毎日毎日患者さんと接し、毎日毎日色々なことを考えさせていただいております。


だから患者さんネタなら、ナンボでも書けます。





日々、色々な症状を扱っていると、当然、治りの悪いものも出てきます。


これはもちろん、僕自身の技術不足からくるものもありますが、患者さんがどうしても治りにくい状況に置かれていたり、

せっかく治りかけたところで、患者さん自身が何か無理をしてぶりかえしたりと、実にいろいろなパターンがあります。


鍼に来ていても、右肩上がりに治っていかない、という状況にさらされた時、患者さんの脳裏を不安感がよぎります。


「何か重い病気にかかっているんじゃないか。。。」

と。


この不安感に強弱はありますが、人間てそういうものです。


我々の立場からすれば、重い病気だから鍼が、東洋医学が不適応という訳ではないんだけど、現代日本においてはこう思われるのは仕方ない面があります。

(昨日書いた通りですね。)


そしてこの不安感こそが、さらに治りを悪くする面があるのです。

不安と焦りと病 参照


そういう時、患者さんから問われることがあります。

「病院で検査した方がいいでしょうか。」

と。


これは、悔しいけれども、僕は賛成することにしています。


むしろ、患者さんの方からこれを言わせたことを反省するようにしています。


そして病院で検査し、

「全く異常ないですよ。」

と言われたら、その瞬間、急激に治ってしまった、ということもあるのです。


東洋医学的にみたら異常アリアリでも、です。


そのぐらい、病人にとって”安心感”というのは大きいのです。


まあ悔しいけど、ここは現代における権威力、説得力の違いもあると思います。


でも逆に言えば、こうやって、権威は上手に利用すればよいのです。


患者さんのために。。。



要は治りゃいい。



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