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花粉症に関して、これまで色々書いてきた。
カテゴリ 花粉症と東洋医学 参照
今日は、花粉症の主要な症状である、「鼻水」「鼻づまり」について、どのように対策をとるべきか、考えてみたいと思います。
東洋医学では、鼻水は「鼻流涕(びりゅうてい)」、鼻詰まりは「鼻塞(びそく)」と呼んで、それぞれ細かく分類し、治療法を考えています。
「鼻」という部位は、東洋医学的にみると、「肺の臓」の入り口であります。
「肺」って何ですか?(その12) 参照
つまり、「肺の臓」に異常があれば、当然それが「鼻」の症状として反映される場合があります。
つまり花粉症における「鼻」の症状を改善するのには、「肺の臓」を安定させることが肝要、ということです。
しかしこの「肺の臓」のいじくり方を間違えると、治るどころか、悪化します。
肺は東洋医学では「嬌臓(きょうぞう)」といわれるように、華奢な女性のように、ナヨナヨして敏感な臓です。
ここは非常に診断、治療に慎重を要する部分でありまして、花粉症なら何でもかんでも「小青竜湯」なんてのは、個人的には全然賛成できません。
最近、久々にテレビ見てたら、「花粉症に小青竜湯」って、CMでもやってるではないですか!
ビックリ~。。。
「眠くならない花粉症薬」だってさ・・・。(@_@;)
アレじゃあみんなカン違いしちゃうね。。
間違っても、花粉症で小青竜湯飲んだけど効かなかった、だから東洋医学はダメ、とか言わないでくださいね。
こういうのはホント、東洋医学、漢方薬に対するミスリードだと思っていて、大反対です。
(もちろん、病態によっては効くことがあるし、それで助かっている人がいるという事実は否定しませんが)
私の知り合いの漢方専門の臨床家なんかは、花粉症でも2、30種類の漢方薬を、その人の症状、体質に合わせて自在に加減して使い分けるそうです。
・・・当然ですよね。
鍼もそうです。
ツボのパターン、打ち方、置鍼時間、ぜーんぶ違います。
・・・まあともかく、鼻の話に戻りますが、花粉症の人が強く鼻をすする、あるいは強く鼻をかむ、これをよく見かけますが、これ、実は養生法として絶対よくないと思います。
鼻を強くすすること、かむこと、それ自体が、「鼻」という部分における気の停滞を強め、症状を悪化させる面があるのです。
ですから、もし症状が出てしまったら、すぐに鼻にティッシュをしっかりと詰めて、垂れて来ないようにし、ティッシュが濡れたら交換、これの繰り返しがいいと思います。
両鼻にティシュを詰めた姿はみっともないし、口呼吸にもなりますから、当然上からマスクで抑えましょう。
・・・で、「表裏寒熱虚実」はどうか、「臓腑経絡」はどうかと、しっかり東洋医学的に診立てられる先生に、鍼してもらうなり、漢方を処方してもらって、
症状を抑えつつ、キッチリ養生しましょう。
そうすりゃ、ほとんどのものは気にならないレベルまで良くなるでしょう。
花粉症なんてもんは。
悪いのは花粉じゃなくて、患者さんの身体状況。
しっかり調えればいいだけの話です。
一つ一つ冷静に、確実に。
〇
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