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前回のお話・・・
「歯痛」と鍼灸(その1)
では、続きいきます!!
◆虫歯に鍼は効かない!?
東洋医学の目的は、鍼灸や漢方薬などによって、カラダをめぐる「気」を動かし、心身のアンバランスを調整することによって、
もともと備わった「治る力」を賦活化して、病気を治しましょ、というものであります。
「虫歯(齲齒:うし)」というのは、現代医学的には歯に、ミュータンス菌やラクトバチラス菌などのバイ菌がこびりつき、徐々に歯を蝕んでいくモノを言うのですが、
これらのバイ菌によって一度破壊されてしまった歯は、残念ながら元通りになることはない、とされております。
これはなぜなのかというと、歯は爪や髪の毛と違って、根っこの部分で常に細胞分裂が行われ、次第に伸びてくる組織ではないので、一度永久歯が生えそろってしまうと、
細胞の入れ替わりスピードはあることはあるけど、かなり遅く、ばい菌の浸蝕スピードよりも遅いことの方が多く、あとはそれを一生使わなければならない、
という組織だからなんだそうです。
ではこの、”歯”というものを東洋医学ではどのように考えるかについては、またあとで書こうと思います。
この歯の外側の硬い部分が浸蝕され、中にある神経や歯茎にまで及ぶと、独特の痛みやしびれ、腫れなどが出ます。
これらの症状を緩解させるのに、鍼灸治療は有効です。
また、研究はほとんどないんじゃないかと思いますが、理論的に考えれば、鍼灸には、唾液分泌の促進などによって口内環境を調えた結果として、
バイ菌による浸食を遅らせる効果なんかもあるのではないでしょうか。
また、鍼の力によって、虫歯で使い物にならなくなった歯を再生させる力も、あるのではないかと信じたい思いもあります。(笑)
しかし、それには大変な労力もお金もかかるであろうことを考えると、歯科的に削ってしまった方が早いのかな、という思いも、正直致します。
僕は実は顔を出したことはないんですが、日本歯科東洋医学会という、歯科医師を中心とした東洋医学の学会も存在します。
(これを機に、今度行ってみよ♪)
清明院では、鍼治療に来る前に親知らずを抜歯したとか、大きな虫歯を削って、痛み止めを飲んでも痛みが止まらないような場合に、
鍼灸は非常に効果的であることは何度も経験していますし、いい選択肢だと思っていますし、推奨しております。
僕も今回、もちろん麻酔下で親知らずを抜きましたが、麻酔が切れた頃、激痛が来ました。
そこであえて鎮痛剤を飲まずに、鍼で対応してみました。
やっぱり、抜群の鎮痛効果でしたねえ。
このように、間違いなく言えるのは、歯肉が腫れて熱を持って痛むとか、抜歯した後の傷口の痛みとか、虫歯による炎症の痛みを緩和させるのに、
鍼灸は即効的に有効だ、ということです。
ただ、痛みを緩和させたからと言って、浸蝕された歯そのものを再生させるのは容易ではないだろう、ということです。
続く
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診療再開!!
ブログ読みました。
鍼灸で虫歯治療は可能だと思います。
厳密には治療ではなく、小さな浅い虫歯であれば悪化を食い止めることが可能だと思います。
虫歯は削って詰めてもわずかな隙間が出来ておりその間から再度虫歯になることが多々あります。やり直し医療とさえ言われています。
主に詰め物の際の接着不良やインレーなどの型の精度が悪く隙間があることにも要因はあるでしょう。
近年言われているのは神経まで達しないような虫歯であれば、削らずに様子を見て大きくなってから削ろうと言う考えです。
従来であれば小さな内に削れば最小限の切削で済むので、虫歯を見つけたらすぐに削りましょうと言う考えでした。
数十年歯科医師をしている人たちが治療しても悪くなり、下手に治療しなかった方がよかったのではと言う経験から考えが変わってきています。
歯磨きをしてもしなくても虫歯になるかどうかはあまり関係がないとわかってきており(口臭対策の為にもした方がいいと思いますが)、唾液の分泌が主な要因だとわかってきています。
唾液により虫歯菌の出す酸性を中和させることで進行を食い止めることが可能です。ただし、唾液がアルカリ性であり分泌量も多いことが求められます。疲労など自律神経の乱れで酸性に傾いたり分泌量も減ります。
鍼灸で胃や腎の調子などが整えられればその辺りも可能なのではと思います。唾液の分泌量が増える鍼灸だと記事に書かれてる内容も可能かもしれません。
よかったら参考までに。
ひろ様
初めまして。
専門的なコメント、ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
清明院 竹下