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これまでのお話・・・
「心包」って何ですか?(その6)
「三焦」って何ですか?
続いていきます!
☆全身としての「三焦」と「三分割」の重要性
これまで、このブログでも何度か、「上焦」「中焦」「下焦」と、人体を上中下の3部位に分ける考え方を紹介しています。
上焦は、膈(かく)から上、「心・肺の臓」がある場所です。
中焦は、膈から下、おへそより上、「脾の臓」と「胃の腑」「肝の臓」「胆の腑」がある場所です。
下焦は、おへそから下、「腎・肝の臓」「小腸・大腸・膀胱の腑」などがある場所です。
これら3つの部位を総称して、「三焦」と呼ぶことがあります。
ですから、
「三焦って何ですか?」
と問われたら、
「上焦、中焦、下焦を合わせた、全身まるごとひとくくりのことです。」
と言うことも出来ます。
出来ますが、これも「三焦」という言葉の解釈のひとつ、概念のひとつでしかありません。
・・・ところで、人体をわざわざ上中下という3セクションに分けて考える、これは一つには中国古来の、
「天地人三才思想(てんちじんさんさいしそう)」
というものが深く関わっているようです。
この「天地」という陰陽(大宇宙)の中にある「人間」という陰陽(小宇宙)、これは一言でひっくるめて言っちゃえば「大自然」なので、
本来は一体のものであり、分けられるものではありません。
この、本当は分けられないけれども、一応、そこに存在する法則性や秩序を理解するために便宜上「三分割」する、という考え方が、東洋医学においては極めて重要です。
もともと一つのものを分けて考えた時、「陰」と「陽」と「その境界線」で「三」です。
この考え方を非常に重要視した学者で、成都中医薬大学の教授である鄒学熹(しゅうがっき)という人がおります。
蓮風先生が数年前、この先生と実際に有名な麻婆豆腐のお店で会食しながら、易学について薫陶を受けたという話は、北辰会の間では有名です。
特にこの先生の、「三を含みて一となす」という考え方は、当時の蓮風先生、北辰会にとって、大変インパクトが大きかったようです。
その他にも、この先生の考え方は、蓮風先生や、北辰会の医易学の専門家である神野英明先生にも大きな影響を与えたようです。
この業界もホント、上には上がいて、キリがないですねえ・・・。
(苦笑・・・なんか、話がそれてしまった。)
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