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2010.10.30
これまでのお話・・・
「心」って何ですか?(その7)
「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)
「小腸」って何ですか?(その3)
さーさー、グイグイいきましょう!
☆「小腸の腑」と「心の臓」の関わり
以前、”腑”にはそれぞれ、関係の深い”臓”が存在する、ということを述べました。
「表裏(ひょうり)」する臓腑 参照
「小腸の腑」にも、お相手が存在します。
それは「心の臓」です。
ではこの二つは、具体的にどのように関わっているのでしょうか。
前回(その3)の中で、「小腸の腑」の働きのあらましは述べました。
「心の臓」についても、以前すでに述べました。
「心」って何ですか?シリーズ 参照
これらを読むと、
「・・・あれー?関係、あんまりなくないすか??」
と思う方も多いのではないかと思いますが、これらはちゃんと関わります。
まあ、あまり難しくないように解説しますと、まず「心の臓」というのは、東洋医学では、「心火(しんか)」とか「君火(くんか)」とか呼ばれ、
”火(か)”と付くぐらいですから、非常に陽気の強い臓だ、と考えられています。
この”陽気が強い”ということの意味は”極めて動的である”と考えてもらったら、分かりやすいかと思います。
ドックンドックンと、生まれてから死ぬまで、片時も休まずに伸び縮みを繰り返し、全身に血(けつ)を送り込んでいる、唯一の原動力ですから、
五臓六腑の中では随一の「超」動的、アクティブ、アグレッシブ極まりない存在です。
だから、極めて陽気が強い、言いかえれば、全身を血(けつ)で温める力を担っている、「あたため中心キャラ」、という風に理解できます。
次に、「小腸の腑」というのは、脾胃から降りてきた飲食物に対して、”お水”と”固形物”を分けるのがメインの仕事だよ、と前回述べました。
・・・ここで、もし皆さんなら、ぐちゃぐちゃのドロドロでべちゃべちゃの、固体とも液体ともつかぬものがあったとして、それから
「速やかに」かつ「キレイに」
水分を取り出せ、と言われたらどうしますか?
1.濾し取るか、
2.とろ火にかけて湯気をキャッチするか、
3.あるいは濾しながらとろ火にかけて、さらに湯気をもキャッチするか、
ですよね?
・・・これは、3.が一番速やかでキレイです。
人間の五臓六腑の働きには、まったく無駄がないです。
東洋医学では、ある意味人体を「完成形」「完全体」と考えていますので、正常な、調和のとれた状態であれば、極めて霊妙に、粛々と、滞りなく、速やかに、生命活動が営まれる、と考えます。
当然、「小腸の腑」による、”水分と固形物の仕分け作業”というのも、上記3.のやり方で行われている、と考えます。
そしてそれを一番メインとして助けているのが、「心の臓」の”あたためパワー”なのであり、その意味で、
「小腸の腑」と「心の臓」は表裏関係にあり、非常に深く関わる
と、東洋医学では考えるのです。
(苦笑・・・今日の話、分かりにくかったでしょうか?分かりにくかったらコメント下さいネ。)
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