東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「肺」って何ですか?(その8)

2010.09.10

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これまでのお話・・・


「肺」って何ですか?(その1)

「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)
「肺」って何ですか?(その7)

 

 

では、続きいきます。




☆「肺の臓」と「衛気(えき)」


前回、「肺の臓」、「衛気」というものと深く関わる、というお話をしました。


今日は、では実際に、”どう”関わるのか、というお話です。



「衛気」というのは、読んで字のごとく、「気」の一種であります。



東洋医学ではこのように、人体をくまなく巡り、養う「気」というものを、その

「働き」や「巡る場所」

によって、「〇気」という風に名前を付けて呼び分け、それぞれの生理、病理を考えております。


「衛気」”衛”という字は、”防衛””衛”ですから、

人体を、様々な外側からの物理的、あるいは温度刺激から防衛する「気」

という風に解釈します。


・・・ということは、「衛気」というのは、人体の”表面”を守ってくれる「気」だというわけですね。

 



人体の表面と言ったら、当然皮膚と、粘膜です。

 


つまり東洋医学の言う「皮毛(ひもう)」の部位です。

 



ここを巡り、人体の正常な状態を保つのに重要な働きを持つ「気」のことを指して「衛気」と呼ぶ訳です。

 


ということは、前回言うように、

”肺は皮毛をつかさどる”

訳ですから、当然、「肺の臓」「衛気」と深く関わる、となるのです。

 


・・・しかし!!

 


ここで一つ気なることがあります。

「じゃあどうして、皮毛や衛気と深く関わるのが”肺”じゃなきゃいけないんですか??」

という、当然の疑問です。

 


僕も学生時代から、ここは疑問に感じまして、色んな先生に伺いましたが、ここはその先生の解釈によって、理解の仕方が若干分かれるようです。

 


こういうところをおざなりにせず、突き詰めてやっていくと、理解が深まり、どんどん楽しくなってくる訳です。

 


・・・しかし、ここから先の話はマニアックになりますので、ここではいたしません。(笑)

 



東洋医学が「前提」として定義づけていること、というのは、思いつきや適当で言っているのではなく、絶え間ない実地臨床を通じて、「実践面」「理論面」において、

”最も確からしい”という仮説を採用してきているのです。

 



極めて、歴史の中の、その時その時における「科学的な」態度で。

 



・・・そりゃあ、医者からも患者からも、何千年も支持されるわな。

 

 




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関連記事: 衛気肺・大腸

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この記事に関するコメント

“「肺」って何ですか?(その8)” への2件のフィードバック

  1. Sハハ より:

    今日もS&パパがお世話になりありがとうございました。
    清明院から帰ってくると、二人はお香のいい匂いをさせていて、カラダは完璧にチューンナップ完了!といった感じです(笑)
    不摂生でヨワヨワな二人が一度も夏風邪をひかずに過ごせたのは、先生の鍼のおかげだと思います。本当にありがとうございます。
    清明院ブログは、ランキング順位が良いのにもかかわらず、なぜかノーコメント記録を伸ばしていらっしゃるいんちょう先生・・・ずばり、五臓六腑のお話は、何か疑問が生じても、(きっと次の記事で先生が解説されるんだろうなぁ・・・素人が差し出がましく先走れないよなぁ)と思って何もコメントできませんでした。決して東洋医学に興味が無いわけではございませんので、ご安心くださいませ。おそらく、ほかにもそんな方が多いのではないでしょうか?

  2. いんちょう より:

    Sハハさん
    コメント、ありがとうございます
    > 清明院ブログは、ランキング順位が良いのにもかかわらず、なぜかノーコメント記録を伸ばしていらっしゃるいんちょう先生・・・
    はは(笑)まったくですよね!それでも負けずに書き続けております!!
    >ずばり、五臓六腑のお話は、何か疑問が生じても、(きっと次の記事で先生が解説されるんだろうなぁ・・・素人が差し出がましく先走れないよなぁ)と思って何もコメントできませんでした。決して東洋医学に興味が無いわけではございませんので、ご安心くださいませ。おそらく、ほかにもそんな方が多いのではないでしょうか?
    それはそうかも知れません。でもランキングボタンクリックという、無言のコメントをいただいていますので、僕としては嬉しく感じております。
    今後とも、清明院を宜しくお願いします!

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