東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「心」って何ですか?(その3)

2010.05.30

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これまでのお話・・・

「心」って何ですか?(その1)

「心」って何ですか?(その2)


 

続いて、心の働き、いけるとこまで・・・

 



☆心は血脈をつかさどる

 


ここでいう

「血脈(けつみゃく)」

というのは、東洋医学の言う、「血(けつ)」の通り道であります。

 



西洋医学の「血管」と同じようなものと考えれば分かりやすいかと思いますが、まったく同一のものではないので、これまた注意が必要です。

 



つまり「気血」、「気血」とよく言われますが、「気」は形が無くって、どこでも縦横無尽に全身を流れるのに比較して、「血」には形があり、

 

「血脈」という、通り道が存在する、という訳です。

 


その「血脈」は全身に分布しながら、最終的には「心」の臓に繋がる、
そして心の臓のポンプ作用(主血作用)によって、全身に「血」が循環する、

 

という意味で、「心は血脈をつかさどる」と言われます。

 

 



・・・こないだ、清明院に治療に来た鍼灸学生さんから、質問されました。

「先生のブログに、よく、西洋医学と東洋医学を一緒にするな、と出てきますが、どうしてですか??」

という質問でした。

 

 


僕はこれに対し、

「人体に対する根本的な考え方が違うからです。西洋医学の言う人体を東洋医学の言葉で説明する、ということは、言わば聖書の内容を仏教の言葉で説明するようなものじゃないでしょうか。」

と答えました。

 


・・・だから要は、それを強引にやろうとしていくと、厳密に言った場合、どんどんどんどんおかしな話になる、という訳です。

(部分的には一定の整合性が得られるにせよ、説明するうえでは方便として利用することがあるにせよ、です。)

 



これは土台、無理な話なんです。

 



徹頭徹尾、西洋医学で考えたカラダと、徹頭徹尾、東洋医学で考えたカラダ、そしてそこに起こる病気、という二つの考え方が、お互いに協力し合って、

 

一人の患者さんのために最善を尽くす、というのはあり得ると思いますが、この2つを無理に統合、結合して、一つのものにしよう、という考え方には無理がある、

 

少なくとも現段階では、と、僕は思います。

 



だから何度も言うように、「心臓」「心の臓」は違い、「血液」「血」は違い、「血管」「血脈」は違う、ということになるんです。

 



ここらを混同すると、どこかで話が前に進まなくなるんです。(苦笑)

 


(次回に続く)

 



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