お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2010.04.04
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
清明院では、初診の患者さんへの「問診」が終わると、必ず「体表観察」という流れを経て、「治療」を行います。
この「体表観察」つまり「東洋医学的な身体診察」という過程なくしては、鍼灸をどこにやったらよいかがはっきりしません。
それぐらい重要というか、もう必要不可欠な過程になります。
この「体表観察」には、
「脈診(みゃくしん)」
「腹診(ふくしん)」
「背候診(はいこうしん)」
「原穴診(げんけつしん)」
「舌診(ぜっしん)」
などなど、様々な診断法があり、それらを縦横無尽に駆使しながら、その患者さんの病態を「東洋医学的に」把握します。
それによって得た情報と、問診によって得た情報とを合わせて、理論的に総合判断し、一番効果的だと思われる経穴に、適切な刺激の鍼灸をする訳です。
しかしまあここで、意地悪な意見として、
1.「じゃあ、問診で患者さんがウソついた場合は問診の情報ってあてになりませんよね?しかもそれが本当かどうかの確認なんて出来なくないですか?」
とか、
2.「体表観察で得た情報っていうのも、結局は治療する人の主観に委ねられるものだから、そんなものあいまいですよね?あいまいなものを診断材料にするんですか?」
という意見がありえるでしょう。
これは、1.の問診に関しては、ある程度当たっています。
確かに患者さんが本当のことを喋ってくれないと、こちらが惑わされることがあります。
だから僕の場合、問診で得た情報というのは、実際に「体表観察」をしてみるまでは、
「ウソやおおげさや勘違いの可能性もある情報」
として、冷静に持っておきます。
・・・まあ、自分の体のことを事細かに他人に話す、なんていう行為は、めったにすることじゃないし、あまり知られたくない、話したくないこともあるのが普通でしょう。
ですので、問診で聞いただけで、これは100%真実の情報だ、という保証なんてのは、どこまでいってもないのです。
コレ、当たり前ですよね・・・??
次に2.の「体表観察情報」は治療者の主観的な情報だからあてにならない、あいまいだ、というのは少し間違っています。
まあ、人間の感覚(五感)を頼りにした診察法である以上、血液検査や画像診断のようなもの(数値化、映像化)とはそもそも違うよね、というのはその通りです。
東洋医学では、術者の主観的な情報を、大いにあてにします。
・・・というか、それがないと東洋医学は成立しません。
だから治療者の「技術」に、治療効果が大きく左右される面があるんです。
それがダメだ、というのなら、話が東洋医学のそもそもの否定になってきます。(苦笑)
「技術」と「知識≒経験」が上がれば上がるほど、積み上げられるほど「感覚=五感=主観」は、ブレなくなってきます。
僕自身も実際にやっていて、そう感じますし、先輩たちもみなさんそうおっしゃいます。
だから、たとえ感覚的であっても、自分自身の中にキチッとしたブレない物差しを持つことが出来れば、臨床上、全然あいまいじゃないんです。
むしろ融通性がある分、機械での検査よりも、時に正確だと、僕は思います。
(この意味、分かりますかね・・・?)
清明院には、言語障害や認知症、あるいは乳幼児の患者さんなど、初診の段階からそもそも「問診」が出来ず、「体表観察」のみで治療するしかなかった患者さんが、何人かおられます。
しかし皆さん、鍼灸治療によって良好な経過を得ています。
これが、「体表観察術」が全くのあいまいな代物ではなく、臨床上あてになる、使い物になる、再現性や普遍性がある、ということの証左ではないでしょうか?
「体表観察」における主観、というのは、東洋医学の基礎理論や、先人達の貴重で膨大な経験から得られた、普遍性、再現性を持った、確かな理論に基づいた「主観」なのです。
あいまいと斬って捨てるのはもったいないです。
メチャメチャあてになります。
あいまいで、あてにならないものによって診断する医学が、数千年もの間、患者さんの支持を得られるはずありません。
この医学には、「体表観察術」は”不可欠”なんです!
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!
なるほど。
仮に、問診で一番治療したい症状があっても言えず、その一番ではなく二番目に治療したい症状を伝えたとしたら、体表観察では一番の症状はバレるのでしょうか!?
アトリエさん
> 仮に、問診で一番治療したい症状があっても言えず、その一番ではなく二番目に治療したい症状を伝えたとしたら、体表観察では一番の症状はバレるのでしょうか!?
(笑)バレる時もありますよ。ただ僕の場合は100%ではないです。大体分かることが多い、という感じですかね。こういうのが、いわゆる「名人」と言われる先生なんかは非常にうまいしシャープ、と思います。
ただ、術者側の本音を言えば、「問診」においては、言いづらいことがあったとしてもなるべく正直に、治療に協力してほしいと思います。
言いづらいことを思い切って打ち明ける、そうすることで患者さん自身も楽になる、という場面を多く見かけます。
ありがとうございました。おっしゃること、ごもっともかと存じます(笑)