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小麦アレルギー

2010.03.12

昨日、珍しく親戚からメールが入りました。

何でも、身内が「小麦アレルギー」になった(判明した)とのこと。


・・・以前から、その親戚は何となくアレルギー体質っぽい印象はあり、注意するようにと伝えてあったんですが、

「はやっ!」

と思いました。


もちろん即座に、

「鍼するべき!」

とメールしましたが、今ホントに多いですね、アレルギー。


これはねー、花粉症についての時も書いたけども、内的、外的のありとあらゆる要因が複雑に絡んでいるんでしょう。


今回のケースで考えれば、どうやら小麦が外的要因、ということはおぼろげに分かりますが、内的要因について、となると現代医学的には不明な点が多いようです。


・・・そうなると根本治療(アレルギー反応自体を全く起こさないようにする)は不可能、というか不明、となり、治療は小麦と、小麦の入った食品を摂取しないことと、

もし湿疹等の症状が出てしまった場合は軟膏等で対症療法的に抑えよう、それしかない、となる訳です。


この、患者さんにとっては大変厳しい場面で、東洋医学がパワーを発揮します。


同じ小麦アレルギーでも、よくよく観察していくと、必ずその患者さん独特の「特徴」が出てきます。


まず、最近発症したということであれば、「春先」に初発、ということが分かります。

その時点で、こないだ花粉症の時に述べたように、「肝の臓」「胆の腑」「木気(風邪)の関与」の関与を疑います。

また、食餌性(しょくじせい)のアレルギーというのは、花粉などと違って、食べるものに対する反応ですから、

「肝」以外にも「脾の臓」や「胃の腑」の関与もありうるかもしれません。

そして、湿疹が出た、ということになれば、それがじゅくじゅくしたものか、カサカサしたものか、赤みはどうか、熱は持っていたか、出た場所はどこか、

などを詳しく聞いて、調べていくことにより、徐々に「体の内面」「どこがどう」おかしくなっているか、という問題が明らかになってきます。

コレを整えていくことによって、結果的に「小麦」という食品に「普通に」、「人並みに」対応できる状態に持っていければいい訳です。

「エエ!?小麦アレルギーって、肝臓や胃が悪いんですか!?」

と思った方が、もしいたらいけませんので、これは何度も何度も繰り返し、しつこくしつこく述べていますが、東洋医学の言う内臓学と、西洋医学の言う内臓学には違いがあり、

 

当然、東洋医学の言う「肝の臓」と、西洋医学の言う「肝臓=Liver」は違います。


五臓六腑ってなんですか? 参照


・・・まあ要するに、人間は物質代謝が基本な訳で、「動く」と「寝る」のバランスが重要であるのと同じように、「食べる」と「出す」のバランス、

つまり、「同化」と「異化」のバランスがキチッと取れていれば、大概の病気は治っていくんだと思います。

現代病と言われる「アレルギー疾患」、今後も注視していきたいと思います。


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