東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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肝・胆

「肝」って何ですか?(その10)

2010.05.21

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)「肝」って何ですか?(その3)「肝」って何ですか?(その4)「肝」って何ですか?(その5)「肝」って何ですか?(その6)「肝」って何ですか?(その7)「肝」って何ですか?(その8)「肝」って何ですか?(その9)肝について、ダラダラとしゃべっていたら、もう10回目になってしまいました・・・。(早いネー。)・・・ということで、ここらで肝に関しては一旦完結します。これまで、東洋医学の言う「肝」という臓は、「形態」に意味深い特徴があり、機能的には目や爪や髪や筋(経筋)の栄養に関わり、なおかつ内に「魂」や「血」を蔵し、しかも全身の気の流れを調節している、とっても大事な臓ですよ、ということを書いてきました。ではそんなに重要な「将軍」である肝が病んでしまうのはどういう時か、と言うと、誤解を恐れず超簡単に言うと、非常に ....

「肝」って何ですか?(その9)

2010.05.20

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)「肝」って何ですか?(その3)「肝」って何ですか?(その4)「肝」って何ですか?(その5)「肝」って何ですか?(その6)「肝」って何ですか?(その7)「肝」って何ですか?(その8)・・・ではでは、楽しい楽しい「肝」のお話を続いてまいりましょう。◆肝は将軍東洋医学の古典では、「肝は臓腑の中では”将軍”のような役目を果たすよ。」と言っています。(『黄帝内経素問』霊蘭秘典論(8) 参照)コレ、面白い例えだと思います。将軍の役目と言えば、戦いの時に作戦を考え、自らも動き、自分の軍を勝利に導く、言わば、”勝敗を分ける、戦のかなめ”ですよね。・・・これを人間の日常生活で考えると、「戦(いくさ)」というのは、要するに”外界からの刺激に対する対応”です。(物理的、精神的、両面含めた、です。)人間は”オギャー”と生まれた ....

「肝」って何ですか?(その8)

2010.05.15

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)「肝」って何ですか?(その3)「肝」って何ですか?(その4)「肝」って何ですか?(その5)「肝」って何ですか?(その6)「肝」って何ですか?(その7)引き続き、「肝」を構成する”7枚の葉っぱ”の意味について考えてみましょう。前回述べたように、他の奇数に比較すると、影が薄いとはいえ、古代の中国では、様々な古典の中に”7”が出てきます。『論語』『孟子』『荘子』などなど・・・。僕ら東洋医学を学ぶものにとってなじみが深いモノの中では『黄帝内経(こうていだいけい)』という、東洋医学のバイブルと言ってもいい、大古典の中に、女性は7の倍数に応じて成長する、という記載が出てきます。(つまり、7歳、14歳、21歳、28歳・・・と、女性の生涯の中で、身体的に大きな節目が訪れるよ、という記載です。)また、東洋医学の根本思想で ....

「肝」って何ですか?(その7)

2010.05.12

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)「肝」って何ですか?(その3)「肝」って何ですか?(その4)「肝」って何ですか?(その5)「肝」って何ですか?(その6)今日は(その6)でお話しした、「7」という数字について考えてみたいと思います。以前、「東洋医学」と「数学」にもチラッと書いたように、この医学には何かと“数字”というものが付きまといます。これの意味については、とりあえず置いといて、「そういうもんだ」ということにして話を進めた方が、当然のことながら簡単なんです。しかし、古代中国人の生命観をより深く分かろう(理解しよう)と思ったら、こういう何気ないことの意味にもやっぱり目を向けた方がいいと思います。東洋医学の言う「肝」は”右に4葉、左に3葉、合わせて7葉”の葉っぱが垂れ下がった形をしております。(↓こんな形ね。)(岡本一抱(1655-171 ....

「肝」って何ですか?(その6)

2010.05.08

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)「肝」って何ですか?(その3)「肝」って何ですか?(その4)「肝」って何ですか?(その5)今日は、東洋医学の言う「肝」という臓の”形態”について考えてみたいと思います。東洋医学では、西洋の解剖学のように、内臓の一つを体から取り出してきて、それを細かく写実的に観察し、その各部位の機能を考える、という方法は採りません。(採ろうとしたけど技術的に無理だった側面もあるでしょう)ある臓腑は、あくまでも「全体」の中の「部分(構成要素の一つ)」に過ぎない、という、「生命体全体としての機能の調和」をこそ重視する認識から、「形態」よりもむしろ「機能」の面に着眼して、解剖学、生理学を構築しています。そのため、臓腑の形態の図については、西洋医学と比較すると甚だ簡単で、現代の我々の常識から考えると、一見”奇妙”にすら感じる形態 ....

「肝」って何ですか?(その5)

2010.05.06

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)「肝」って何ですか?(その3)「肝」って何ですか?(その4)◆肝は筋(きん)と関係が深い(補足)これは上記(その3)で述べたんですが、今日はもう少し詳しく説明してみましょう。・・・まあコレは、結局のところは(その3)で言ったように、筋を養っている主なものが「血」であり、それをためこんで配分調節しているのが肝だから、という話な訳です。(笑・・簡単に言い過ぎでしたかね?)ここで注意したいのは、いつも言うように、「筋」と言っても、西洋医学の言う「筋肉=muscle」と、東洋医学の言う「筋」は違うよ、ということです。ここは大事なトコなんで、今日はここをちょっと説明しておきましょう。以下の説明では、キチッと区別するために西洋医学の言う筋肉に関しては”筋肉”、東洋医学の言う筋に関しては”経筋(けいきん)”と表記しま ....

「肝」って何ですか?(その4)

2010.05.01

これまでのお話・・・ 「肝(かん)」って何ですか?(その1) 「肝」って何ですか?(その2) 「肝」って何ですか?(その3) 肝という臓は、人間の体の中でも大変重要な臓でして、上記以外にもまだまだ働きはあります。 話があまりマニアックになっていきますと、患者さん向きでなくなるんで、このブログでは極力専門用語は使わずに、分かりやすく解説していこうかな、と思ってます。 (まあ専門家の先生方には、そういうサイトや本がいくらでもあるしね。) ・・・てな訳で今日も、肝の働き、いけるとこまで。 ◆肝は「目」に関わる ・・・これも結局は、「髪」や「爪」と同様に、「目」を養っているのは「血」だから、というオチであります。 肝にためこまれている「血」が十分であり、ちゃんと目に十二分にいきわたっていれば、少々長い時間本を読んでも、PC作業をしても、目が疲れたりかすんだりすることはありませ ....

「肝」って何ですか?(その3)

2010.04.30

これまでのお話「肝(かん)」って何ですか?(その1)「肝」って何ですか?(その2)今日は肝の色々な働きについて、いけるとこまで。◆肝は筋(きん)をつかさどる・・・これはそのまんまの意味です。よく、こむら返り(ふくらはぎの筋肉がつる)を起こす患者さんがいますが、コレなんかは東洋医学では「肝」の異常で起こっていると考える場合がよくあります。あと、いわゆる「チック症」と呼ばれるような、緊張や興奮で、顔面の筋肉がピクピク痙攣するようなものも、「肝」の病変を中心として起こっているものが多い、と考えます。(もちろん肝だけではないけど、多い、ということです。)なぜならば、筋を養っているのは「血(けつ)」であり、その血は肝が蔵し(蔵血)、疏泄(そせつ)機能によって筋に血を配分調節している主役は、「肝」に他ならないからであります。まあしかし、ここで重要なのは(というか勘違いしてほしくないのは)、主役がいれば ....

「肝」って何ですか?(その2)

2010.04.29

これまでのお話・・・「肝(かん)」って何ですか?(その1)・・・「肝」というのは、五臓六腑の中の一つです。「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか? 参照東洋医学の言う、五臓と六腑には、それぞれに独特の働きがあり、それらがうまく協調しあうことによって、正常な人間の機能が保たれます。これは、西洋医学の言う「内臓=organ」とは違う!ということは、何度も何度も、繰り返し繰り返し、述べている通りです。(笑・・・しつこい?)では東洋医学の言う「肝」というのは、どういうもので、何をしているところなんでしょうか?まず、中医学の教科書的には、肝には、「疏泄(そせつ)」という重要な働きがあります。(”疏泄”という単語の歴史的経緯、変遷についてはまた色々とあるんですが、ここでは省きます。)これは要するに、全身を流れる「気(き)」や「血(けつ)」という、流動物を、足らないところには補い、渋滞があったら取り除 ....

「肝(かん)」って何ですか?(その1)

2010.04.28

最近、というかずいぶん前から、初診の患者さんで、「病院で”ストレスでしょう”って言われて、湿布と痛み止めしかくれなかったんです・・。」という話を聞くことがあります。患者さんはこれを言われるときついんですよね。・・・だってそんなん、どうしようもないからです。で、その痛みが取れなかったら、「心因性のものだから・・・。」とか、「”うつ病”が心配だから・・・。」と、心療内科に回されて、今度は向精神薬なんかがドシドシと処方されます。そして、それでも症状が取れないと、さらにドシドシと薬が増えて、気がつくと精神安定剤と痛み止めを10種類以上も飲んでいた、でも症状は以前よりも悪化している、なんていう患者さんを、たまに見かけます。いくら、会社の人間関係が辛い、家庭の問題が辛い、友人、恋人関係が辛い、会社が傾いた、毎日借金取りが来るetcetc..な~んて言っても、なかなか自分の力でそれをどうにかすることなん ....

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