東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

現代医療に関して

「薬でコントロールする」ということ

2011.06.03

重度の慢性疾患の患者さんの中には、「病院からもらった薬で症状はコントロール出来ているが、今後ずーっと飲み続けるのは嫌なので、鍼で何とかならないか。」と言って相談に訪れる患者さんも少なくない。病院の薬を飲めば症状は治まる、でも飲むのをやめたら元通りか、もっときつい症状が出る、それが分かってるから止められない、でも本心としては止めたい。このまま一生飲み続けるのは嫌だし、副作用によって違う病気になってしまうことも不安・・・。という、非常に切実な悩みです。こういう時、確かに鍼灸、東洋医学は、非常に効果的な方法だとは思います。・・・でも、これまで何年も飲んでいた薬を急に止めて、鍼灸のみで完璧にコントロールしようと思っても、なかなかうまくいきません。残念だけれど、徐々に徐々に様子を見ながら減らしていく方向をお手伝いすることしか出来ません。しかも、病院の先生に薬を減らしたいと訴えても、なかなか減らしてく ....

ココロとカラダ

2011.01.21

毎日患者さんを診ていると、「人はどうしてこんなにもストレスを抱えて生きるようになってしまうのか・・・。」と思うことがある。・・・なにもハナから悪気があったワケでなし。どちらかといえば楽な方、楽な方と選んできたつもり。それなりに人生を楽しもうと、やってきたつもり。それなのに毎日毎日、許せないことばかり、イライラすることばかり。あるいは、それを隠そう隠そう、抑えよう抑えよう、とか、そんなことはない、自分の判断は間違ってなかったと、自分に言い聞かせるようにして我慢我慢・・・。ごまかしごまかし・・・。そしてその裏では今にもはち切れそうな、ブチ切れそうな思いを常に抱いていたり・・・。そういう精神状態が、あらゆる病の原因になることは明らか。そこで、周りや自分を許そうとか、ありのままを受け止めるとか、ありきたりな理想論に、すぐに限界を感じるのも明らか。どこでどう失敗したのかが分からず、打開策も見出せず、 ....

「病識」という言葉

2010.11.27

皆さん、「病識(びょうしき)」という言葉、ご存知でしょうか。参考にwiki要するに、「自分が”病的な状態”であるということを自覚していること」と考えていいと思います。これはよく、現代医学の、精神科、あるいは内科領域でしばしば問題になる用語だそうです。とりわけ、アルコール依存や統合失調症などの病気の際に、よくこの用語が問題になります。自分がアルコール依存や統合失調症に該当する状態になっていても、その自覚が患者さん自身にない。患者さん本人としては、自分のことをいたって健康だと思っている。そういう時、”病識がない”と考え、問題視し、治療の第一歩は、”病識を持つこと”と考えたりすることがあるようです。・・・まずは、自分が健康でない、ということを理解するところが治療の始まり、と考えると、コレは何も西洋医学に限ったことではなく、我々が普段診ている患者さん達でも、当てはまるケースは大いにあるように思いま ....

”ホスピタリティ”とは何ぞや?

2010.08.22

おととい、僕も副院長も教員養成課程でお世話になった、大田区大森にある、東京衛生学園の3年生の学生さん2名が、「卒論作成」のためのインタビューがしたい、ということで、1時間ばかり、清明院にお見えになりました。なんでも、「ホスピタリティ」なるものを、実際の現場の臨床家がどのように実践してるか、を調査しておられるそうです。実は、コレについては以前、その学生さんから送られてきたアンケートに答えてあったんですが、それを踏まえて、さらにそのアンケートの内容を詳しく聞きたい、とのことで、今回やってこられました。・・・事前に電話での、「インタビューを受けてもらえるか?」との問いに、正直、清明院はそんなたいそうなことはやってないにもかかわらず、「イイですよ~♪」と、快諾しちゃいました。(笑)なんか会話を、ICレコーダーで録られながら喋るのって、「取り調べ」みたいで緊張するね・・・。(別にやましいことはないん ....

「エビデンス」!?

2010.05.14

皆様、今流行りの(笑)「エビデンスベイスドメディスン」という言葉、御存知でしょうか?知らない方はこちらをどうぞ(wiki)また以前、スタッフがまとめてくれました。スタッフブログ『清明なる日々』 カテゴリ「EBM」 参照この考え方については、なるほど確かにね、と思わされる部分が多く、僕自身、積極的に取り入れるべき考え方だな、と思う面もあります。・・・今日、往診中にとあるドクターとかち合いました。僕も長いこと往診というものをやっているので、ドクターとかち合うことなんて大して珍しくはないのですが、今日かち合ったドクターとは少ししゃべりました。普通は、往診でドクターとかち合うと、お互いに”譲り合って”、「あ、先生先にどうぞ。」すると、「いえいえ、そちらこそどうぞ。」・・・みたいな感じで、お互い西洋と東洋で畑違いなんだから、変に口出したりしないで、見て勉強しよっと。みたいな感じにになることが多いので ....

西洋医学とのコラボ

2010.03.14

今日、3月14日は、久々の完全オフであります!しかし、休みだからこそ、片付けなければならない仕事が山ほどあります。今週清明院に見えた患者さんのカルテを整理したり、学会発表用の資料をまとめたり・・・。あっという間に時間が経ちますね(苦笑)この間、学会発表用の資料を作成している時、鍼治療を開始してから、症状とともに、西洋医学的な血液検査の数値はどのように変化したかが問題になりました。患者さんに聞いてみても、病院からもらった検査データは捨ててしまったとのことで、僕からその病院の先生に電話させていただいたところ、快くOKして下さいました。こういう西洋医ばかりだと、とても助かるのですが、残念ながらそうでない先生もおられるようです。もうこれからは、「患者さんのために」西洋医学と東洋医学がもっともっと手を組まなきゃいけないんじゃないかなあ、と思います。そうすることで、今より患者さんが東洋医学を受けやすい ....

鍼灸(師)批判について(その4)

2010.01.17

このシリーズ、最後の話題です。 例の気胸事件以降、インターネットに書き込まれた鍼灸批判、鍼灸師批判に対して、鍼灸を擁護する書き込みに対して、4、「もともと少ない患者を減らさないために必死だね(笑)」・・・と、書き込んだ人ね、えーっとですねえ、・・何ていうか、「あのー、何でそんなに性格悪いんですか?何かお辛いことでもあったんですか?」とお伺いしたいです。(苦笑) ・・・まあしかし、鍼灸の患者さんの絶対数が、ほかの医療業種と比較して少ないということは残念ながら事実でしょう。 これはあらゆるデータが証明しているでしょう。  ある調査によれば、国民の鍼灸治療受療率は5%ほどだとか。(苦笑) このブログ上でもHP上でも何度も書いているように、現代の日本においては東洋医学、とりわけ鍼灸医学についてはまだまだ正当に認知されていないという現実があります。 だから患者さんとしては最初から鍼にかかりにくい、鍼 ....

鍼灸(師)批判について(その3)

2010.01.16

このシリーズはアツいです。まだまだいきましょう。今日は3、についてです。3、「鍼灸って宗教みたいなもんでしょ?なんか胡散臭い。怖い。」というご意見です。こういう意見が出ること自体、日本ぽいですよね?(僕はそう感じました。)・・・というのも、日本人は基本的に無宗教と言われ、それぞれが自由気ままに、何も信仰していないか、何かを信仰しているか、です。よく外国の人から、「日本人は宗教の素養が無さすぎる!」と批判されることがあるそうです。(僕の友人でアメリカに留学したやつも、そんなこと言われたとか言ってたな。。。)これはもともと「八百万の神様」という、自然界の全てのものに神が宿る、という多神教の考え方の影響なんでしょうかね。それはともかく、宗教というものに対して胡散臭いとか、怖いという感情が想起されるのはなぜでしょうか。まず大前提として、知らないものに対する警戒感、みたいなものがあるでしょう。さらに ....

鍼灸(師)批判について(その2)

2010.01.15

前回に続いていきましょう。2、「鍼灸師みたいな低学歴の連中に体を診てもらおうとは思わない。」コレなんですが、最初読んだとき、「へ~、まだ日本にこういう考えの人がいるんだ~。」と、妙に感心してしまいました。(苦笑)学歴社会(高学歴=無条件にいい!という時代)なんて、一体いつの時代の話なんでしょうか。・・・まあでも、そう言われたら仕方ないです。正直ね。「ではどうぞよしなに。有名な大学病院の教授さんのとこにでも行ってください。」です(笑)・・・でもね、治療というのは「技術」の世界ですので、どんなに輝かしい高学歴があっても、手先の不器用な人には細かいオペなんて出来ないでしょうし、鍼灸もそれは同様です。また、学問(理論)の力で完璧に、理路整然とその患者さんの病気を分析しきれたとして、それで治らない病気があるからみんな困ってるんじゃないの?とも思います。確かに、西洋医学を実践されている、医師免許をお持 ....

鍼灸(師)批判について

2010.01.14

こないだの、大阪であった鍼治療による気胸の事故について、インターネットへの書き込みなんかを見ていますと、事故そのものに対する批判が高じて、「鍼灸批判」から「鍼灸師批判」まで、中にはなぜか憎悪たっぷりの、悪意に満ち満ちた書き込みも大分ありました。・・・んーまあ、この手の話は笑い飛ばして、無視したって別にいいと思うんだけど、僕としては、言われっぱなしも悔しいと思うタチなんで、たまにはこういうことも考えてみましょう。書き込みを見ていますと、1、「鍼灸は非科学医療だから信用できない。」2、「鍼灸師みたいな低学歴の連中に体を診てもらおうとは思わない。」3、「鍼灸って宗教みたいなもんでしょ?なんか胡散臭い。怖い。」また、鍼灸を擁護するような内容の、おそらく鍼灸師による書き込みに対してまで、4、「もともと少ない患者を減らさないために必死だね(笑)」などなど、読んでいて腹立つというより、悲しくなってしまう ....

ブログ記事関連タグ

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿