東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鍼灸と保険・業界のお話

鍼灸には保険が効かない!?(その7)

2010.03.28

これまでのお話鍼灸には保険が効かない!?(その1)鍼灸には保険が効かない!?(その2)鍼灸には保険がきかない!?(その3)鍼灸には保険が効かない!?(その4)鍼灸には保険が効かない!?(その5)鍼灸には保険が効かない!?(その6)・・・まあ、色々と難しい問題が山積みの中、苦しみながらも楽しんでいる、僕らの姿が少しづつお分かりいただけてるんじゃないでしょうか?話を本題に戻しましょう。WHOが言っているように、幅広い疾患に有効と考えられる鍼灸を、日本が積極的に保険適応にしない、というのはおかしい、とも思えます。しかし、最初に述べたように、たとえ「鍼灸」自体がそうであったとしても、「鍼灸師」という人たちに、アベレージとして、安定的に「確かな東洋医学を患者に提供できるスキル」があって、初めて成り立つ話です。そうなって初めて、国や保険組合から、「ああ、この”人達”なら安心して保険適用の対象に出来そう ....

鍼灸には保険が効かない!?(その6)

2010.03.27

これまでのお話鍼灸には保険が効かない!?(その1)鍼灸には保険が効かない!?(その2)鍼灸には保険がきかない!?(その3)鍼灸には保険が効かない!?(その4)鍼灸には保険が効かない!?(その5)ここまで、日本における鍼灸を取り巻く保険の現状、歴史、アピール方法、海外の鍼灸事情について、甚だ簡単ではありますが、書き連ねてきました。(分かりにくくなかった?ちょっと心配・・・。)ということで今日は番外編というか、過去の記憶編にします。(笑)こういうのをテーマに書いていて、患者さんから「なんか最近のブログ、難しい話してるナー。」とか、「要は単に保険使えないってことでしょ?ならただそう書けばいいじゃん!くどいよー。」とか思われやしないかと、内心ビクビクしながら書いてます。(苦笑)・・・でもね、これは大事なことなんです。僕は清明院のHP上でもこのブログ上でも、日々の臨床でも、盛んに東洋医学の素晴らしさ ....

鍼灸には保険が効かない!?(その5)

2010.03.26

これまでのお話鍼灸には保険が効かない!?(その1)鍼灸には保険が効かない!?(その2)鍼灸には保険がきかない!?(その3)鍼灸には保険が効かない!?(その4)ここまでのお話では、「日本」における鍼灸の保険制度の現状を軸にしてお話を進めてきました。ここらで、「海外」の現状を調べてみましょう。いかに「日本」という国の医療制度がおかしいか、お気づきになる部分も多いかと思います。まずはお隣、このブログでも何回か紹介していますが、「韓国」の現状です。韓国では50年以上も前から、鍼灸、漢方薬を専門に扱う「韓医師」の資格が制定され、保険も当たり前に使えます。【参考】 wikipedia 「韓医師」全日本鍼灸学会雑誌掲載論文「韓国韓医学界の現状と~~」(2002.11.1)次に、東洋医学発祥の地である「中国」です。中国でも50年以上前から伝統医学の普及に力を入れ始め、現在韓国と同じように、多くの「中医師」 ....

鍼灸には保険が効かない!?(その4)

2010.03.25

これまでのお話鍼灸には保険が効かない!?(その1)鍼灸には保険が効かない!?(その2)鍼灸には保険がきかない!?(その3)前回まで、「その1」では鍼灸の保険制度の現状、「その2」では国民皆保険制度の日本における歴史的な成り立ち、「その3」では鍼の有効性の「政治的」アピールの難しさを、お話ししました。今回は、鍼の現代医学的な研究のお話をしたいと思います。前回までの話の流れでは、東洋医学的な鍼灸の有効性は、たとえ科学的に解明されていなくても、結果を集積して「数」でもって、統計的手法でならアピールできるけど、日本では患者さんの絶対数が少ないから、西洋医学のデータに比べて相対的に評価が低くなりやすいであろう、という話をしました。では「鍼がなぜ効くのか?」ということ(メカニズム)が「現代科学的」に証明できれば、誰もが認めてくれるんじゃないかな、という考え方も当然出来ます。(まあなんて言うか、上手くい ....

鍼灸には保険がきかない!?(その3)

2010.03.24

これまでのお話鍼灸には保険が効かない!?(その1)鍼灸には保険が効かない!?(その2)鍼灸治療に、病院と変わらない方法で、保険が使えるようになる、こんな日が来たら、僕らにとっても、患者さんにとっても、こんなに嬉しいことはありません。しかしこれには、実に様々な問題が重層的に立ちふさがっており、正直、はたして我々が生きているうちに実現するだろうか、と思ってしまうほど、実現は至難の業だと思います。まず、鍼灸、東洋医学の有効性をアピールするにあたっての問題です。清明院HPにも書いてある通り、鍼灸はあらゆる病気に有効だと思います。近年、WHO(世界保健機構)が、鍼灸治療の有効性あり、とした疾患を、具体名をあげて発表しました。(社)日本鍼灸師会HP参照これを見ますと、前々回に挙げた、日本政府が保険適応と認めた6疾患以外にも、実に様々な病気に、鍼灸が有効であることが分かります。僕個人的には、さらにこれら ....

鍼灸には保険が効かない!?(その2)

2010.03.22

前回のお話・・・鍼灸には保険が効かない!?(その1)ここでいったん、そもそも「国民皆保険制度」なるものはいつから、どういう意識で作られた制度なのか、考えてみましょう。実はこの制度は、国民の運動で勝ちとられたものです。とあるサイトに分かりやすい解説があったので引用させていただきます。(↓以下引用文)戦前、公的医療保険がなかった時代、国民の多くは医療を受けられず、「医者にかかるのは死ぬ時だけ」といわれる状態でした。1920年代、労働運動の高まりに危機感を抱いた天皇制政府は、日本初の健康保険を導入しますが(1927年)、その対象は労働者の一部に限られました。また、1938年には、健康な兵士を確保する政策の一環として、「農山漁村住民」などを対象とする国民健康保険(旧国保)がつくられますが、この制度は任意加入で、しかも国庫負担もなく、加入者から高額な国保料を絞り取るだけで、医療保険としてまともに機能 ....

鍼灸には保険が効かない!?(その1)

2010.03.21

この間、いいコメントをいただきましたので、「鍼灸と保険」というテーマで何回かに分けて書こうかな、と思います。(そういうことにも目を向けていかないとね。現実は大事です。目をそらさずに行きましょう!)まず初めに、今現在、日本は言うまでもなく「国民皆保険制度」というものを採用しています。これのお蔭で、前年の収入に応じて1~3割の負担金で国民誰でもが低額で医療を受けることが出来ます。(皆さん持ってますよね?保険証。)仮に収入がなくても、生活保護制度、後期高齢者医療制度等によって、その権利は守られますし、病気によっては全額公費負担になる制度もあります。とても弱者思いの、いい制度ですよね。しかしこれは、「保険医療機関」での治療がメイン(というかほとんど)です。つまり、国家資格である「医師免許」や「歯科医師免許」を持った医師が営業している、病院、医院、診療所、クリニック、歯科医院での治療に関して、保険者 ....

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