東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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刺激量の問題 ⑧(置鍼か単刺か5)

2019.06.24

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これまでのお話し

 

 

刺激量の問題 ①  

刺激量の問題 ②  

刺激量の問題 ③ 

刺激量の問題 ④

刺激量の問題 ⑤

刺激量の問題 ⑥       

刺激量の問題 ⑦   参照

 

 

◆置鍼か単刺か。  つづき

 

 

ここまで、置鍼の話をしましたが、今度は単刺ではどうか、です。

 

 

単刺というのは、目的の刺入深度まで達したらすぐに抜去する方法のことです。

 

(by『はりきゅう理論』東洋療法学校協会編)

 

 

置鍼というのは、気を相対的にゆっくりと大きく動かします。

 

(だから冬にやれとか、陽明経にやれとかいう訳ね。)

 

 

補法ならゆっくり集めるし、瀉法ならゆっくり散らします。

 

 

それに対して単刺の場合は、集めるのも散らすのも速い、ということです。

 

 

従って未成年や、若年者の患者さんでは、気の動きが相対的に速いために、置鍼しないで単刺する、あるいは置鍼したとしても短時間にする傾向にあります。

 

(もちろん中高齢者でも、気の動きの速い患者さんでは置鍼しない場合があります。)

 

 

因みに、清明院では刺さない鍼もよく用いますが、刺さない鍼のみで治療を行うのは、大体小学校低学年までですかね。

 

 

これは乳幼児から小児の方が、大人よりも敏感で、しかも気の動きが早いからですね。

 

 

また、もちろん個人差はありますが、小学校高学年くらいになると、置鍼中にじっとしていられるようになりますしね。

 

 

鍼の扱いというのは、こうやって微妙に使い分けます。

 

 

ここにさらに、鍼そのものの太さや長さ、鍼尖の形状、刺す角度や向き、また、刺したあとに鍼を捻ったり、上下動させたりと、実に色々な微調整を行って、

 

結果的に気が正しく流れるように持っていきます。

 

 

湯液家の先生が、患者さんに合わせて、〇〇という方剤から、〇〇という生薬を数グラム足すとか引くとかやっている微細な作業(加減方)に似ていますね。

 

 

この話は、なかなか果てしない問題なんですが、ここらでいったん切りましょう。

 

 

また何かの折に語るでしょう。

 

 

 

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